『二酸化炭素を食べる自動販売機』が、大阪に登場!その効果はスギの木20本分相当⁉

二酸化炭素を食べる自動販売機

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

2024年4月12日、環境省は2022年度の日本の温室効果ガス排出量が、2021年比2.5%(2860万t)減の11億3500万t(二酸化炭素〈CO2〉換算)になったと発表しました。日本が掲げる「2050年ネットゼロ(カーボンニュートラル)」目標に向けて「順調な減少傾向を継続できている」としています。温室効果ガスの減少の要因は、オフィスや工場、家庭での省エネ努力や節電の効果が大きいと考えています。

温室効果ガス排出量は前年の2021年度、コロナ禍からの経済回復で8年ぶりに増加していましたが、2022年度は再び低下傾向に転じ、1990年度以降で最少となりました。コロナ禍の影響を大きく受けた2020年度(11億4200万t)も下回りました。

その反面、2022年度の森林などからの温室効果ガスの吸収量は、2021年比6.4%(340万t)減の5020万t。人工林の樹齢が上がって成長が鈍化し、吸収量が減少したことなどが主な要因と推定されています。

温室効果ガスの排出量から吸収量を差し引いた排出・吸収量は10億8500万tで、2021年比2.3%(2510万t)減、削減目標の基準年である2013年度比で22.9%減となりました。

この数字だけ見ると「減ったのかな?」とも感じますが、疑問符が浮かびます。それは2024年の、2023年より早く来た異様の暑さです。

私自身去年と違うのは、上は春向けの服でも、下は夏のパンツを履いていることです。正直季節的には春でも、春の服装は暑く感じます。

テレビのニュースでも観ますが、今年は2月から観測史上最も高い気温を記録し、電車の中で半袖の人を観ることも去年より早かったです。

環境省が発表したものが2022年の数字なので、2023年スーパーエルニーニョ現象とまで言われた年を越して今年も暑いので、次の統計では増加に転じるのではないかと考えています。

そんな二酸化炭素ですが、2023年からある自販機が設置されています。

アサヒ飲料が開発した『二酸化炭素(CO2)を食べる自動販売機』が2023年7月6日、報道陣の前にお披露目されました。機内に備えている特殊な装置が二酸化炭素を吸収します。一般的に自販機を1年間動かすのに必要な電力を生み出すと、およそ300キロの二酸化炭素が排出されます。『二酸化炭素を食べる自販機』では、この中で2割分を削減可能だと見込んでいます。

今回はアサヒ飲料が開発したこの自販機の詳細をお知らせします。

二酸化炭素を食べる自販機、何が凄い?

画像引用・参考:国内初※1、大気中のCO2を吸収する自動販売機を活用したCO2の資源循環モデルの実証実験を6月から開始 吸収したCO2は肥料やコンクリートなどの工業原料に活用 Asahi(2023年)

今回、実証実験として大阪府門真市にあるショッピングセンターの三井ショッピングパーク ららぽーと門真・三井アウトレットパーク 大阪門真に『二酸化炭素を食べる自動販売機』を5台、2023年6月30日から設置しました。装置の外見は箱のようで、中に天然の鉱物に特殊加工を施し、粉末にしたカルシウムなど二酸化炭素の吸収材が入っています。箱自体も吸収材で作られています。半径1m程度の外気を取り込んで二酸化炭素を吸収する仕組みです。

一般的な自販機は周りの大気を吸いこみ、それを利用して商品を温めたり冷やしたりしていますが、『二酸化炭素を食べる自動販売機』では、二酸化炭素だけを集める吸収材入りの装置を月2回交換することで、年間の排出量をおよそ60km抑えられます。二酸化炭素を吸収した粉末は、コンクリートの原料と混ぜ合わせて使い、二酸化炭素を封じ込めます。

アサヒ飲料によりますと、商品を補充する時に定期的に吸収材を交換することで、1台当たりの1年間の二酸化炭素の吸収量は最大でスギ(林齢56-60年)に置き換えるとおよそ20本分に相当します。

実証実験では、2023年は関西と関東エリアをメーンに全国に二酸化炭素濃度が高いとされる屋内に加え屋外など色んな場所におよそ30台を設置し、場所による二酸化炭素の吸収スピードや吸収量の違いなどを検証していきます。2024年度から全国で本格的に稼働する方針です。

参考:CO2をパクパク 年間60キロ「食べる」自販機 アサヒ飲料開発 朝日新聞デジタル(2023年)

また、アサヒ飲料は、回収した吸収材に蓄積された二酸化炭素を肥料や建材に活用する自治体やパートナー企業を募集しています。

アサヒ飲料では吸収した二酸化炭素は、取り組みに賛同する企業や各自治体と共創しながら、色んな工業原料として活かすことを計画していて、吸収材を肥料に配合し土壌に散布することで、二酸化炭素の土壌貯留を図って植物の育成を促す以外にも、コンクリートの原料に配合し二酸化炭素の固定化や海中での藻場造成などに活かすことでブルーカーボン生態系の再生を図ることなどを検討しているといいます。

アサヒ飲料CSV戦略部の男性は「二酸化炭素の削減をまずは身近に感じて頂きたいです。『二酸化炭素を食べる自動販売機』を介して二酸化炭素を資源として循環させる仕組みを作っていければと思っております」と述べました。

『二酸化炭素を食べる自動販売機』による二酸化炭素の削減と吸収量を高めることで、2030年までに二酸化炭素の排出量と吸収量が同じとなるカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)の自販機開発を掲げています。

これまでとは違う

私はこれまでに2台の自販機に関する記事を書いてきました。書いた2台はどちらも災害関連の自販機でした。

自販機は子どもの頃から当たり前の様にあって、でもそこに缶やペットボトルを捨てるゴミ箱がセットで置いてあることで、ペットボトルなど以外のものが捨てられ、そのことでその場所が汚く荒れてしまい、私の地元では道にあった自販機は景観を守るために、全て無くなりました。

それまではドラックストアとか飲食店の横に普通に置いてあったのですが、今はありません。

自販機は今でもあるのは、近くにコンビニなどがなく、自販機がないと、水分を追加で欲しい時に手に入らないと買えないと言った、そういう場所に限られてきた気もします。

こちらの自販機は一見普通の自販機ですが、二酸化炭素を吸収するという、地球にも優しい自販機となっています。2024年から本格的に展開されるとのことなので、福岡でも見かけることができたら嬉しいですね。

私は今のところ後2つ、今後自販機の記事を書きますので、それも併せて読みに来て下さると嬉しいです。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。