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こんにちは、翼祈(たすき)です。
ご両親がお子さんが寝る前にする、絵本の読み聞かせ、「子どもの頃、両親がしてくれた」「今やっている」という方も、多いのではないでしょうか?
新興出版社によると、絵本を読み聞かせすることで、お子さんは登場人物の気持ちを想像して「嬉しい」「楽しい」「悲しい」など様々な感情を抱き、想像力も豊かになるので視野が広がり、新しい視点で物事を考えることが出来る、とのことです。
絵本を通じて、人間の心の変化を知ることでき、感情が豊かになります。想像力が豊かな人は相手の気持ちを感じることができ、思いやりを持って人と接することが出来る様になります。
そんな絵本ですが、点字付きの絵本があるのをご存知ですか?視覚に障害を抱えているお子さんの為に、キャラクターが区別出来る様に、ボコボコしたりとかして、キャラクターが2匹出て来ること、身体の毛並みなどを表現しています。
今回は点字付きの絵本が出来るまでの工程と、製本に携わっている点字つき絵本の出版と普及を考える会の歴史についてご紹介します。
点字つき絵本の出版と普及を考える会とは?
「点字つき絵本の出版と普及を考える会」においては、〈視覚に障害を抱える人とそうではない人みんなで絵本を読める様になること〉を目標に、2002年に発足しました。
発足したきっかけは大阪で1984年から手作りで点字付きの絵本を製本し、「てんやくえほんふれあい文庫」の代表を務めている岩田美津子さんの呼びかけが始まりでした。
出版社、印刷会社、書店、点訳ボランティア、作家、画家、デザイナー、研究者などのメンバーで構成されています。各々が経験してきた情報を交えることで、少しでも改善され、点字付きの出版物が拡大される様にと、年2回のペースで自主的に集まって来ました。
なかなか簡単には希望する様に出版物が増えてはいきませんが、より多くの人が点字付きの絵本のことを知って、理解を深めて頂けることを願い、活動を継続しています。
動画引用・参照:点字つき絵本の出版と普及を考える会
点字付きの絵本、続々発売されています
手でなぞって読むことが可能な点字付きの絵本をPRする活動を行っている「点字つき絵本の出版と普及を考える会」は、2022年で誕生から20周年を迎える運びとなりました。
視覚に障害を抱える人もそうではない人もみんなで絵本を読める環境を整えたいと、出版社や印刷会社、本屋などから参加者が協賛し、地道に点字付きの絵本の出版数を促進して来ました。製作に費用がかなりかかるなど課題も山積みですが、製本に携わる人々は「絵本の意義や楽しさを伝承させ、1冊でも多くの絵本を必要とする人に送り出していきたい」と考えています。
「ぐりとぐらは、触れた感覚で服の柄の違う点が理解出来る様な仕掛けとなっています。他の登場人物も元のイラストより一回り大きくデザインされています」。福音館書店で働く女性は、ロングセラーの「ぐりとぐら」のイラストにデザインした凹凸の仕掛けや、点字をつぶさない様な特殊な印刷技法など、製作過程の意向や苦労を、20周年記念展が開催されていた2022年9月12日の夜、東京・銀座の教文館ナルニア国で開講された講演会で発信しました。
小さい子が対象の「いないいないばあ」の点字付き絵本を任された童心社に勤務する女性も「絵本に触った10歳の女の子が『キツネのしっぽってこんなに大きかったんだ』と話してくれたのが今でも心にずっと残っています。色んな動物でしっぽに違いがあるということをそれまで知らなかった子ども達が、気にかける機転になった様でした」と述べました。
2002年4月に産声をあげた、ボランティアが集まって絵本に点字を付けて絵本を貸し出す社会活動を実施している同「点字つき絵本の出版と普及を考える会」は、大阪府大阪市にある「てんやく絵本ふれあい文庫」代表の女性の発案で発足されました。
生まれつき視覚に障害を抱えている同「てんやく絵本ふれあい文庫」代表の女性は、2人の息子の子育ての中で「そうではないご両親と同様に、私も絵本を息子達に読みたい」との想いから、絵本の点字を付ける活動をスタートさせました。
1996年に同「てんやく絵本ふれあい文庫」代表の女性自作の絵本作品「チョキチョキチョッキン」が発売されたのが契機となり、「点字付きの絵本を希望している家族がいます。本屋さんで買えたり図書館でも借りることが出来る環境を整えたい」と出版社などに働きかけ、ネットワークの整備を発信しました。
「20年間で色んな出版社が点字付きの絵本を発売を継続して下さっていることに意味があるのです」と話した同「てんやく絵本ふれあい文庫」代表の女性は、「触ったものから連想して、想像を膨らませていく私たち視覚に障害を抱える人にとって、点字付きの絵本があることを認知して頂くことにも結び付く」と言いました。
画像引用・参考:「点字つき絵本」のリスト 小学館
点字付きの絵本の製本に至るまでには、カラー印刷が施された絵本に点字を付けたり、イラストの形状や線がわかりやすい様に立体的に製本されています。
触ってストーリーが分かる様に通常のイラストと配置を転換したり、点字でストーリーを補足説明したりするアイデアも行われています。現在本屋さんで購入可能な点字付きの絵本は、小さいお子さん向け、長めのストーリーの絵本、迷路など30種類程度に上ります。
点字付きの絵本の製本に関わる上では、特殊な技術や製本で色んな仕掛けが必要で費用がかかります。出版社が点字付きの絵本の製作を躊躇される中においても、点字付き絵本の関係者は所属する出版会社の垣根も無くし、費用を捻出するための情報交換をおこなっています。神奈川県横浜市立盲特別支援学校に通う子ども達の意見も反映させ、点字付きの絵本の製本の発展へ取り入れています。
こんな絵本があるなんて知らなかったなぁ!
絵本は毎年沢山の絵本が出版されていると思います。初めて出るものもあれば、最新作も出たり。その中で視覚に障害を抱えている子ども達向けの絵本があるなんて知りませんでした。
絵本は最近は読まないですが、イラストとかストーリーとか、ワクワクさせてくれるものが多いですよね。私は小学校の頃は、[バーバパパ]が好きでしたが、[バーバパパ]は人気があり過ぎて、学校の図書館で貸し出し中も多くて、全巻は多分読めなかったですね。
そんなワクワクは視覚に障害を抱えている子ども達もありますよね。私は点字は読めませんが、そうではない人でも、普通の絵本のデザインとは異なる点字が書かれていることで、今までの観る視点が変わるのではないでしょうか?良い取り組みだと感じました。
1冊点字付きの絵本を製本するだけでも大変そうですが、これから先も点字付きの絵本がどんどん世の中に登場して読まれて欲しいな、と思いました。
参考サイト
noteでも書いています。よければ読んでください。
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