サウンドテーブルテニスについての紹介

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こんにちは、hachiです。

今回は障害者スポーツの一つであるサウンドテーブルテニスの紹介をしたいと思います。

STTの概要と沿革

サウンドテーブルテニス〈STT(Sound Table Tennis)〉とは、音の鳴るボール(サウンドボール)をアイマスクをした状態で打ち合って点数を競うスポーツです。テーブルテニスの名の通り視覚障害者のために卓球をアレンジしたスポーツですが、障害の有無や年齢性別に関係なく誰でも行うことができます。

サウンドテーブルテニスの起源は明確ではありませんが、古くは栃木県足利盲学校で行われていた記録があり、1933年に当時の校長であった沢田正好氏が視覚障害者の訓練・リハビリとして考案したといわれています。同じころから「盲人卓球」として日本各地で行われるようになりました。

当初は2つの卓球台を合わせて使っていたため途中で継ぎ目に引っかかってボールが跳ねるということがよくありましたが、現在は1つの台で行われています。

1956年に開催された近畿盲学生第1回大会が最初の公式試合であり、全国規模の大会としては1965年に開催された全国身体障害者スポーツ大会が最初になります。

2004年からは日本視覚障害者卓球連盟の主催による全国視覚障害者卓球大会が毎年開催されています。その間、「盲人卓球」の名称は2002年4月に現在の名称に改められました。

現在の競技人口は1000人以上を数え、また国民体育大会(国体)後に開催される全国障害者スポーツ大会(全スポ)の種目として採用されており、上記の全国大会のほか地区ごとでの大会も各地で行われています。

STTの主なルールについて

サウンドテーブルテニスの一般的な卓球との違いとして

・ボールをバウンドさせずに転がし、卓球台から4.2cm上げたネットの下にくぐらせる

・ボールには4つの金属の粒が入っており転がすと音が鳴るようになっている

・ブレードがやや長方形で丸みのある木製のラケットを使い、打った音をわかりやすくするためラケットに画像のようなラバーは付けない

・卓球台の両端いっぱいにエンドライン、両サイドの端から60cmにサイドラインという高さ1.5cmのフレームが付いていてある程度ボールの落下を防ぐ

・卓球台は長さ274cm幅152cmの専用の一枚板で、ボールを円滑に転がすために継ぎ目がなく折りたたむことはできない

といったことが挙げられます。

双方のプレイヤーの他に必要な人員として審判、副審、得点係、ボール拾いといった役割があり、それらの他に卓球台や椅子などの用意、設置は晴眼者が行います。

競技にはシングルとダブルスがあり、障害の程度によるハンデをなくすためにプレイヤーはアイマスクを着用します(これはA種目といい、アイマスクを付けないB種目もあります。全国大会ではこのA種目が正式競技です)。

ラケットは卓球台から60度以上の角度で持ちます。グリップの握り方は特に決まってはいませんが、60度未満の角度で打った場合や手首より先の手で打球した場合は反則となります。

サーバーは審判が「プレイ」と言って試合開始を宣言してから10秒以内に「いきます」と声をかけ、レシーバーが5秒以内に「はい」と応えてから5秒以内にサーブを打ちます。この10秒、5秒、5秒の時間制限は厳正に決められており、この時間を過ぎると「オーバータイム」が宣告されます。

レシーバーはボールから発せられる音を頼りにボールの位置と転がる速さを把握して打ち返します。ボールを打つにあたってしっかりと打球音を出さなければいけません。

ボールの直径は4cmあり、ネットの隙間は前述したように4.2cmなので少しでも浮いてしまえばネットに引っかかってしまいます。

打ったボールが相手プレイヤーのラケットに当たる前に相手側のエンドラインに当たれば得点になりますが、エンドラインに当たってもボールが台から落ちたり打ったボールがネットに引っかって相手側のコートに入らないと相手プレイヤーの得点になります。また、同じボールを続けて2回打った場合も同様に相手の得点になります。

試合は1試合5ゲーム制、1ゲーム11ポイント制で行います。1試合中に3ゲーム先取したプレイヤーが勝ちになります。

音を頼りにする競技なのでプレイヤーは集中力を高めます。そのため応援する人たちの注意点としては徹底した静粛さが求められます。周囲の音がプレイに支障をきたすので私語はつつしみ、ビニール袋などの物音も厳禁です。

最後に

この記事を書こうと思ったきっかけはサウンドテーブルテニスのことを少しでも知りたい、知ってもらいたいという気持ちができたからです。

サウンドテーブルテニスは日本独自に誕生し発展した競技です。オーストラリアでは「SWISH」というサウンドテーブルテニスによく似たスポーツがあり、その他の国々にも同様の競技があるようです。

そのためにルールや名称が統一されていないことから世界共通のスポーツになっておらず、パラリンピックの競技にもないのが現状です。

国内だけの競技とはいえ上記のように視覚障害者と晴眼者が一緒に協力しあって行うことができ、なおかつ障害の有無に関係なく誰でも楽しめるスポーツなのでもっと広まって欲しいと思っています。

 

参考記事

https://www.nhk.or.jp/heart-net/parasports/sound-table-tennis/

日本視覚障害者卓球連盟ホームページ

https://jatvi.com/

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