にじーず。〜10代から23歳までの、日本でのLGBTQの若者の居場所〜 

にじーず LGBTQ

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

私はこれまでパートナーシップ宣誓制度や、LGBTQウェディングなど、6つLGBTQの方を取り上げた記事を書いて来ました。日本でも少しずつLGBTQの認識が高まる中で、まだ自分がLGBTQだと家族や学校で言い出せない若者が多くいるのが現状です。そんな中、横浜市が拠点で、全国に少しずつ拡大している、10代から23歳までのLGBTQの若者の居場所として『にじーず』が2016年8月に発足されました。

今回はその『にじーず』についてお伝えします。

にじーずとは?

にじーずは10代から23歳までのLGBT(かもしれない人を含む)が集まれるオープンデーを定期開催している一般社団法人です。2016年8月に任意団体として東京で発足し、その後は全国に拠点を増やしています。にじーずのミッションは「LGBTの子ども・若者が安心して思春期をサバイバルできるつながりを作ること」。

近年LGBTという言葉は社会で広く知られるようになりましたが、当事者のユースの多くは、学校でも家でも自分のことを安心して話せないと感じています。性のあり方はもちろんのこと、さまざまなちがいが否定されることがなく、多様な人がいるのがあたりまえの居場所を作ることで、不安や孤立をなくしたいと考えています。

画像・引用:一般社団法人 にじーず

発足から現在まで

『にじーず』はトランスジェンダー当事者が代表を務め、2016年8月に団体を発足させました。家や学校で自身のことを心から話せず、思い悩むLGBTQの若者が多いと考慮し、同世代が定期的に集まることのできる居場所を提供しています。対象は大学を卒業した人の社会人1年目の年齢を目安に23歳以下としています。

今までの活動では北海道、東京、埼玉、京都、岡山など全国8拠点でほぼ毎月1回『にじーず』の居場所提供を行い、2021年3月まで計約100回『にじーず』の居場所提供を開催し、これまでに約1300人が参加したそうです。

施設では、テーマを決めて参加者同士でトークをしたり、ゲームをしたりして自由に過ごしています。研修を受けたスタッフがファシリテーターを務めます。ありのままの自分で見せられる」「見た目で性別を判断されないのがとても良い」「学校ではなかなか出来なかった友達が増えた」といった喜びの声が寄せられており、この場をきっかけにLGBTQの悩みを解決するきっかけを見つける子もいるといいます。

LGBTQの当事者やそうかもしれないと思っている人は、参考になるロールモデルを知らず、悩みや孤独感を抱え生きているといった問題があります。『にじーず』の代表は「LGBTQに関した話でも、LGBTQ以外の話でも興味のあることを自由に話せる場として利用してほしい」、秘密は厳守するので安心して参加してほしい。周りで悩んでいる人がいたら、事業のことを知らせてもらえれば」と呼びかけています。

参考サイト

LGBTの子どもや若者へ居場所づくり 岡山の支援団体 山陽新聞(2021年)

LGBTの若者らの居場所 「にじーず」多摩地域でも 29日、国立市で初開催 東京新聞(2022年)

2024年1月、

自分自身を「LGBTQです」「LGBTQかもしれない」と思う若い人や子どもの孤立を予防しようと、居場所づくりに励む、一般社団法人『にじーず』は2024年1月9日、《メタバース》での居場所事業をスタートさせると明らかにしました。

『にじーず』の代表によれば、若い世代では「他の当事者と話してみたい」「相談したい」という需要が高い反面、距離的な問題で直接対面が可能な居場所に参加できない人も少なくありません。LGBTQに聞いた認定NPO法人「ReBit」の行った2022年の実態調査でも、孤独感が「常にある・しばしばある」と答えた10代は29.4%で、LGBTQ当事者以外を含んだ内閣府調査の8.6倍でした。

《メタバース》での【バーチャルにじーず】の初回は2024年1月25日20時~21時半。指定のアプリを使用して、スマホやパソコンから参加可能です。対象は13~23歳で、参加するユーザーはアバターを介して交流できます。音声で話せる以外でも、チャットにもコメントを書き込むことができます。

参考:「性的少数者かも」悩む子ども・若者に「メタバース」の居場所 交流はアバターで 東京新聞(2024年)

LGBTQの日本の総数


LGBTとは、以下の4つの言葉の頭文字をとった言葉で、性的少数者(セクシャルマイノリティ)を表すの総称の一つです。これらの呼称は、北米・ヨーロッパで生まれ、近年、日本をはじめ世界中で使われています。

2019年に、LGBT 総合研究所が行った意識行動調査では、LGBTなど、性的少数者に該当する人は全体の約10%と、約10人に一人がLGBTに該当するという調査結果がでています。

しかし、同年に「働き方と暮らしの多様性と共生研究チーム」が実施した調査によると、LGBTに該当する人のみの割合は約3.3%であり、「決めたくない・決めていない」など、他の性的少数者も含めた結果が約8.2%と、調査によって異なる結果が報告されています。

引用:LGBTとは?日本での割合や現状は?企業で必要な支援制度について LM(2021年)

近年やっと定着しつつあるLGBTという言葉ですが、「決めたくない・決めていない」という、Q(クエスチョニング・クイア)という立場を取る方もおられます。他にも数10種類以上の分類があり、Facebookでは58種類のジェンダー・性別が選択肢として用意されています。

性的指向や性自認、性表現などのセクシャリティーというのは「流動的なもの」と捉えるのが近年の考え方です。

私が『にじーず』に触れた時。

私はこれまでにパートナーシップ宣誓制度や、LGBTQウェディングなど幾つか記事を書きました。そうやって間接的にLGBTQの人々に触れて来た中で、この『にじーず』に出会いました。

こういう団体があると当事者の方もここでしか出来ないかけがえのない友達に出会えるでしょうし、ほんの数年前までは当事者の方は声を上げて、自分がLBGTQだと言えない時代でした。日本は遅れている国ですが、パートナーシップ宣誓制度にしかり、LBGTQウェディングにしかり、全く接点のない人もLGBTQの人を歓迎するムードになったのはとても良い事だと思います。

私もこうやって記事を書く事で、LGBTQの方を応援出来たらと思います。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。