『恋人はアンバー』。〜ゲイの男の子が、レズの女の子とカップルのフリをする映画〜 

恋人はアンバー 映画 アイルランド

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このアイキャッチは、イラスト/ノーコピライトガール様からのものです

こんにちは、翼祈(たすき)です。

LGBTQの悩みや差別、偏見といった社会的テーマを炙り出しながら、チャーミングかつ爽やかな作風で、若者2人の青春が描き出された、アイルランド発の映画【Dating Amber】(原題)で、待望の日本劇場公開となり、邦題『恋人はアンバー』として2022年11月3日(木・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開決定。ポスタービジュアルと予告編も解禁となりました。

映画を先にご覧になった人からは、「ひたすらキュート」「涙腺崩壊した」「青春映画の傑作!」など絶賛のコメントがSNS上には溢れました。

今回はこの『恋人はアンバー』という映画に関してと、日本における沖縄でのLGBTQの人の恋愛での運命の出逢いについて考えていきたいと思います。

あらすじ

1995年、同性愛が違法でなくなってから2年後のアイルランド。差別や偏見が根強く残る田舎町で、自身がゲイであることを受け入れられない高校生・エディと、レズビアンであることを隠しているクラスメイトのアンバー。家族や同級生にセクシュアリティを悟られないように平穏に卒業を迎えるため、2人は“ニセモノの恋人”を演じることに。

性格も趣味も全く違う2人だったが、ぶつかり合いながらも、悩みや夢、秘密を打ち明けるうちに、唯一ありのままの自分をさらけ出せるかけがえのない存在になっていく。しかし、一緒に訪れた都会・ダブリンで特別な出会いを果たし、新しい世界に触れた2人は、“理想的”だったこの関係にも終わりが近づいていることに気づいてしまい…。

画像・引用:同性に恋する2人が“恋人のフリ” アイルランド発『恋人はアンバー』11月3日公開、予告編も cinemacafe.net(2022年)

予告編も公開中

制服をカチッと着こなして、真っ直ぐに正面を向いている“男性に恋する”男子高生・エディに対し、“女性を愛する”女子高生・アンバーはサングラスをかけてキャンディーを手に口に当てています。趣味も性格も違える2人が、「ふたりだから、自分に出会えた」と心から信頼出来る関係を構築するまで、果たしてどのようなストーリーが紡がれていくのかー、気になるポスタービジュアルとなりました。

日本では第29回「レインボー・リール東京」を先駆けに、「映画祭TAMA CINEMA FORUM」「EUフィルムデーズ」で先行上映され、各回満席となった、フィン・オシェイを主演に迎え、ローラ・ペティクルーが共演しています。

ここからは心に傷を負ったLGBTQの方の運命の出逢いについて、お話しします。

LGBTQの女性、運命の恋に出逢う。

「女性を好きになったらダメ」「この感情は、周りに気付かれてはいけない」。そう思い込んで来た女性Aさんの気持ちを変化させてくれたのは、パートナーの女性Bさんとの出逢いがきっかけでした。2021年10月1日、沖縄県浦添市のパートナーシップ宣誓証明を提出した2人は「私たちの結婚に法的なパワーはないですが、私たちはこれが結婚のカタチだと思っている」と前向きに話しました。

女性Aさんは中学生の時に、自身の恋愛対象が女性であると周りに気付かれてしまい、詰め寄られたり、からかわれたりした悲しい経験から心に傷を負ってしまいました。

青森県から移住してきた、パートナーである女性Bさんと運命の出逢いを果たしたのは今から3年前の2018年です。出逢いは同浦添市内で実施された長距離走のイベントでした。イベントから間もなくして交際を始め「結婚したいね」とお互いに話し合っていました。10月1日は待ちわびたLGBTQのパートナーシップ宣誓条例の施行日でした。

両親や職場への結婚の報告を決意した時にも、パートナーの女性Bさんは「きっと理解してくれる。深く考え過ぎず普通に結婚しますと伝えたらいいと思うよ」と背中をそっと押してくれました。女性Aさんのご両親は結婚を喜びました。

「結婚は叶わない」「親不孝だと思われる」と深く思い詰めていた女性Aさん。互いに愛し合う2人が一緒に暮らすことが普遍のことだと考える様になったのは、女性Bさんの支えからでした。

「自由に誰かを好きになって大丈夫だよ。きっと分かってくれる人はこれからも増えていくから」。女性Aさんは、過去の自分自身にも、共通の悩みを抱える人たちにもこの言葉を投げかけたいと思っています。

参考:「女性を好きになってはいけない」心に傷を負った自分を変えた出会い 朝日新聞デジタル(2021年)

LGBTQを含んだみんなが暮らしやすい社会の発展を目標とする、一般社団法人・ピンクドット沖縄の代表理事の男性によると、沖縄県が2021年3月にジェンダー尊重宣言「美ら島 にじいろ宣言」を提唱したこともあって「沖縄県内の他市町村でも条例制定の活動が活発化してくれたら」と期待を込めます。「浦添をきっかけに、ジェンダーへの理解を認知させる社会全体の機運を高めていきたいです」と想いを強くしました。

面白そうな映画。

予告編では女性とキスを交わしたことがないだけで「ゲイか?」と茶化される様な保守的な田舎町で、周囲にLGBTQだということを秘めたまま平穏に高校を卒業するために、精一杯カップルらしく振る舞う可愛らしい2人の姿に笑顔になれる内容で、高校卒業後は町を離れようと考えているアンバーへ、「このままがいい」と消極的なエディです。

アンバーはそんなエディに、「他人の目なんて関係ない!あんたの人生でしょう!」と突き放します。目の前に溢れる偏見と周囲の冷たい目、差別、新しい世界の扉、未来へ抱く一抹の不安…。自分らしく暮らしていくことを求めてもがき続けながら、2人で決めた人生の決意とはー?、という異性同士の偽装カップルはよく聞いた話ですが、異性同士でかつLGBTQを持ちながら、偽装するというカップルというところからも、この映画の面白さだと感じました。

予告編だけでもワクワクする内容。LGBTQの映画は増えましたが、LGBTQ同士が偽装してカップルになるという映画は、私は今まで聞いたことがない様な気もしますし、この設定だけでも、他とは違う面白さがあるのではないでしょうか?なかなか映画を観に行くことも、今のご時世と、自分の既往歴的に躊躇ってしまうところがありますが、観に行けるなら観に行ってみたい1本となりました。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。