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はじめに
皆さんは、地図を見たり、ナビを使ったりすることは得意でしょうか?
実というと、私は根っからの方向音痴で、地図アプリを使っても道に迷うほどです。
ですので、都会や大きなイベントなどに行くときは、友人にお願いして連れて行ってもらうこともありました。
意外と、私のように地図が読めないという人は少なくありません。
視空間認知障害
初めて聞く名前かもしれません。見た目も話し言葉も至って自然な方々なので、周りからは気づかれにくい方々です。主に下記の方々に症状が見られる傾向があります。
- 発達障害
- 高次脳機能障害
- 軽度認知症
道に迷うということは、景色が記憶に残りにくく、忘れやすい症状です。
それ以外にも、当事者にとっては、現在のスマートフォンの地図アプリなどでは、解決が難しい部分があります。
例えば、過集中や、同時に作業することが苦手といった方々もいますし、左右と音声で案内されても、方向が一致できない方々もいます。
迷う当事者は、見た目や話し言葉は至って自然であることから、完全な障害というよりはグレーゾーンであることが多いです。
普段何気なく私たちの生活している生活の場では気づかれませんしかし、移動で困っているのは事実なのです。
LOOVIC:スマホを見ないで目的地に到着できるデバイス・サービス
「みなさん、道に迷ったことありますか?」
それ、解決できます。
「いままでスマホの地図を見る、ながら歩きって散々問題になってきましたよね?」
その議論も終わりにできます。
迷う要因は、地図が認知できない・道を記憶できない・体内コンパスに狂いがある…などです。
そもそも、スマホを見ないで誰かがそばにいて導いてくれれば、迷う要因がなくなります。LOOVICは、五感IoTで寄り添い、その誰かがそばにいる感覚を再現するデバイス・サービスです。
引用:だれもが「迷わない」社会へ。人に優しいテクノロジーで移動の自立支援
LOOVICとは
LOOVICとは、道に迷いやすく、空間認知に対して苦手意識のある方向けのルート案内サービスになります。
IoTデバイスと地図アプリと連動させて行き先を設定すると、デバイスを用いた触覚と骨伝導を用いた音声技術が、行き先に向けて誘導してくれます。
なぜこのプロジェクトをするのか?代表・山中さんの思い
実は、プロジェクトの代表の山中さんのご長男さん(16歳)が、誰よりも迷いやすい当事者であり、迷うことに悩み、16年間ずっと向き合ってきました。
幼い子供のならば、大人が支援することができますが、これから彼が成長するにつれて、移動範囲はもっと広がります。そして、社会人になろうとすると彼の前に、自立という大きな壁が立ちはだかるのです。
「今まで様々な困難を超えてきたが、これからもっと厳しい社会に直面しなければならない。誰かに支援をしてもらわなければ、自由に外出ができない。
従来ガイドヘルプサービスなども存在するが、人との相性の課題、費用の課題もある。さらには、一生ひとに頼り続けなければならないといったことが、彼らの自立心の芽を奪いかねない。」
と語る山中さんは、ご長男さんのように、迷うことに悩んでいる方が、いつでも好きな時に外出できることができないか。と考え、今回のプロジェクトをたちあげました。
ビジョントレーニング
視覚認知機能が弱い人は、トレーニングで強化することが可能になっています。
「ビジョントレーニング」と呼ばれる手法で、プロスポーツ選手の中にも、採り入れている人も少なくありません。
ビジョントレーニングとは、単に視力回復を図るだけでなく、両目の協調機能(近くを見るときは右目と左目を寄せ、遠くを見るときは離す機能)、眼球を動かす力、立体視能力、動体視力、奥行き認識機能などを鍛えて「見る力」を向上させるのが目的です。
動画引用:ビジョントレーニングとその方法|ビジョントレーニングメガネ Visionup
トレーニングは、1日に5~10分程度で、3ヶ月間続けることが大切です。
年齢やレベルにかかわらず、その人の現状から必ず見るチカラを向上することができます。
主に、眼球運動、周辺視、目と手の協応動作、瞬間視を鍛えるトレーニング方法が一般的です。
最後
私も迷いやすく、一人でなかなか大きな街へ外出することが、怖い時期がありました。現在も似たような状況です。今回の「LOOVIC」プロジェクトが成功することを願っています。
参考サイト
だれもが「迷わない」社会へ。人に優しいテクノロジーで移動の自立支援
だれもが「迷わない」社会へ。人に優しいテクノロジーで移動の自立支援
ビジョントレーニングとその方法|ビジョントレーニングメガネ Visionup
視覚認知障害とは?症状や発達障害との関係とトレーニング・就職支援 | 就労移行支援事業所チャレンジド・アソウ (ahc-net.co.jp)
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