新生児全てに聴力検査実施へ。〜難聴改善に向け支援も。加齢性難聴についても調査〜

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

厚労省は2021年度から全ての新生児に、難聴の早期発見する為に聴力検査の実施を掲げました。また、「健康」と「要介護」の間にある心身の調子が崩れた状態の「虚弱」を意味のフレイルで、65歳以上の1割が該当し、75歳以上で大きく加齢性難聴が増加されると言われています。

今回は同じ難聴当事者として、新生児の難聴検査と、耳年齢の見分け方などをご紹介したいと思います。

2021年度から全新生児を対象に聴力検査実施

厚生労働省は、新生児の難聴を出産後すぐに発見して親子の支援に結び付けるべく、全ての新生児を対象に聴力検査を目標とした基本方針案を決議しました。2021年12月10日にも公表し、2021年度内に47都道府県全てへ、具体的な新生児への難聴支援計画の提唱を加速させていきます。

基本方針案は、新生児が、生まれてから1か月以内に医療機関で聴力検査が受けられる取り組みを、47都道府県全てに早急に必要とすることが指針となります。

先天性の難聴は新生児1000人に対し1~2人の割合とされますが、聴力検査を実施しなければ難聴は見つからず、小学校に入学する時の学校での健康診断まで発見出来ないケースもあります。厚労省の調査によると、2019年度時点で新生児の1割が聴力検査を受けていないか、または受けたかどうか分かりませんでした。

基本方針案では、難聴を可能な限り早期に発見し、人工内耳や補聴器の利用、手話など様々なカタチで言語の発達を求めていくのが重要事項だと指摘します。国の公費負担による聴力検査を推奨し、妊婦定期健康診断などで妊婦に対し、聴力検査での難聴の有無提供を実施することも推奨しました。

難聴が疑われたケースにおいては、生後3か月以内には遅くとも聴力の精密検査を実施し、その後の治療や発育に結び付けます。47都道府県ごとに関係者での協議会を設置して新生児の難聴の情報を共有し、子ども達とその家族を支援が途切れない体制づくりの発展させていきます。

参考:【独自】新生児全てに聴覚検査…難聴対策 国が方針案 読売新聞(2021年)

国立成育医療研究センター耳鼻咽喉科診療部長は「現段階は聴力検査や療育体制に地域差が大きい。国が47都道府県全てに聴力検査の体制を整えることで、すべての難聴児や家族に必要な支援が届くことが期待できる」と話しています。

聴力検査の正常値・異常値

画像・引用:滋賀健康研究センター

あなたの耳年齢は?

あなたの「耳年齢」は実年齢より若いだろうか?気になる「耳年齢」を手軽に調べられるパナソニック補聴器のWebサイトが、Twitterで耳目を集めている。

サイトには1000Hzから19000Hzまでのボタンが10段階で並んでおり、これを押すとそれぞれの周波数の音が「ピーピーピーピー」と再生されるのだ。合わせて、高い周波数のボタンには、20代から60代の「耳年齢」の目安が記されている。

一般的に人の聴力は年を取るにつれて高い周波数の音が聞こえにくくなるとされ、これを利用して「耳年齢」をチェックしているわけだ。

引用:どの音まで聞こえる?“耳年齢”の簡易チェックサイトが話題…衰える原因と聴力を保つ方法を聞いた FNNプライムオンライン(2021年)

サイトにも書かれているように、まず右下にある「人の音声」ボタンを押して、声が聞こえることを確認してから、耳年齢を測定するのがオススメです。

加齢性難聴

年を重ねて聞き取る力が悪くなる耳のフレイル。そのまま放置しておくと会話が少なくなり、認知機能の低下に結び付くという指摘も出ています。「加齢性難聴」の早期発見を実施する自治体や企業も数多く出てきました。

加齢性難聴は高音から聞こえづらくなり、特にカ行やサ行が聞き取れないと言われています。それで、「加藤さん」と「佐藤さん」を聞き分けられないといったケースが発生して来るそうです。東京都豊島区高齢者福祉課の課長補佐は「徐々に聞こえづらくなる加齢性難聴は、本人が見つけにくい。早めに加齢性難聴の専門医に検査して頂くのも大切」と警鐘を鳴らしています。

年を重ね聴力が落ちると、会話に集中しづらくなり、語尾を聞き忘れがちになってしまいます。さらに、コロナ禍でのマスク着用や、アクリル板が設置されたりすることが増加していて、難聴の人にとっては聞こえにくい環境になっているということです。

参考:加齢性難聴 認知機能低下も 読売新聞(2022年)

講師を務めた認定補聴器技能者で、補聴器販売などを手掛ける「うぐいすヘルスケア」(東京)の社長は「聞こえづらい人は、聞こえないと言い出しにくく、聞こえたふりをしてしまうことがある。話しかける側が配慮することも大事」と指摘しています。

関連記事

たばこ、聴力落ちるリスクも ニコチンが内耳に影響か 朝日新聞デジタル(2018年)

感音性難聴罹患の私の思い

私は乳幼児の時は聴力は正常だったのですが、その後感音性難聴になったので、とても良い取り組みだと思います。今代表的なのは突発性難聴ですが、難聴になる方増えていますし。乳幼児の頃から予防出来るのであれば、良い事ですね。

私の父も今年の健康診断で難聴の傾向にあると書かれていました。加齢性難聴なのか、煙草のせいかは分からないですけどね。健診受けたまま、相変わらず病院には行っていないので。難聴は実際になるととっても不便なので、この取り組みが進んでいけば良いなと思います。

関連サイト

難聴の種類と特徴

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。