日本とは違う?フランスの「ひきこもり」問題~病気か、生き方か~

ひきこもり

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日本とは違うフランスのひきこもり問題

先日、ニューズウィーク日本版のニュースでこのような記事を拝見しました。

私自身、ひきこもり傾向の生活を送っているので、フランスにもひきこもり問題があるのだと、興味が沸いたので記事にしたいと思います。

フランスでの「ひきこもり」とは?

名古屋大学総合保健体育科学センターの精神科医である古橋忠晃准教授は、2008年ごろにフランスで、「名前は付いていないが、家にこもってゲームばかりしている若者たちがいる。一体何だろう」と話す学生たちと出会った。

フランスでは「ひきこもり」という言葉すらなく、そのような存在があること自体が知られておらず、研究を始めたました。

フランス語で、自分の家から出ない人を説明する単語はいくつかあるが、ではなぜ「ひきこもり」がぴったりなのでしょうか?

フランス語で「閉じこもるという意味」はいろいろあるが、空間的なイメージが強くあり、ひきこもりは空間的なイメージではないと教授は思っているのです。。

彼らは『社会との関係を結べない人たち』であり、そのニュアンスは既存のフランス語になかったのだろう」と、古橋教授は説明する。

参考:フランスでも「ヒキコモリ」問題が拡大中、ただし日本とは大きな違いが

日本とフランスでは、ひきこもり問題には大きな違いがあり、フランスではひきこもりをしている人たちのことを、決して否定的には捉えないのです。

日本でひきこもりというと、常に病気という観点で見てしまいがちですが、フランスでは、『ひきこもりは病気か?生き方ではないのか』という考え方があり得ることです。

そこが素晴らしいところです。と古橋教授は語る。

日本のひきこもり問題とは?

日本では、8050問題など大人のひきこもりが問題となっています。

若年層の引きこもり問題が解決されないまま長期化、高齢化するに連れて表面化した社会問題が8050問題であり、80代の親が50代の子供の暮らしを経済的に支える家庭状況およびその状態から「8050問題」と呼ばれるようになりました。

引用:予断を許さない「8050問題」大人の引きこもり ~望まない孤独を抱えた家族

 

 

平成30年度 内閣府「生活状況に関する調査」より


画像引用:予断を許さない「8050問題」大人の引きこもり ~望まない孤独を抱えた家族

私がひきこもった理由~体験談~

ここまで、フランスと日本のひきこもりの違いを書いてきましたが、私自身がひきこもっていた時のことを書いてみたいと思います。

前職を辞めたときに、鬱がいっきに悪化し、まったく身体が動けなくなりました。

もともと、休みの日は家にいがちで、ひきこもり気味だったのですが、身体も心も壊れてしまった時は、ほんとうに一日中眠っていました。

何も考えなくてすむ方法が、眠る以外に思いつかなかったのです。

そのころの記憶は今でも曖昧ですが、食事はかろうじて取っていたいたようです。

食事の買い出し以外は、家から出ない生活を半年~1年ほど送っていました。

フランスでは、「生き方」の一つとしてみられている「ひきこもり」ですが、私の場合は完全に「病気」でした。

昼夜が逆転して、何の気力もなく、眠ってばかりの日々。

そこから、少しづつ這い上がってこれるようになったのは、まだ少し先のことでした。

最後に

日本では、ひきこもりは病気と見られます。確かに、8050問題などを考えると、フランスのように「生き方」の一つとしては考えにくいかもしれません。

日本とフランス、それぞれの文化を考察しつつ、お互いによりよい解決策を探っていくことができるのでしょうか?

参考サイト


フランスでも「ヒキコモリ」問題が拡大中、ただし日本とは大きな違いが

厚生労働省:政策レポート(ひきこもり施策について)

予断を許さない「8050問題」大人の引きこもり ~望まない孤独を抱えた家族~|A-LIFE株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)

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TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。