吃音(きつおん)~注文に時間のかかるカフェ~

吃音

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皆さんは、「吃音」についてどれくらいご存知ですか?

恥ずかしい話、私は「吃音=どもり」ぐらいの知識しかありませんでした。しかし先日、吃音の幼児と接する専門職への指針 国立リハセンが公開(福祉新聞)というニュースを見て、子どもの吃音について知ることになりました。

そして、吃音について調べていくうちに、「注文に時間のかかるカフェ」を知ることができたのです。

 

吃音(きつおん)とは?

吃音は、

①発達性吃音

発達性吃音はの多くは軽い繰り返し(例:あ、あ、あのね)から始まります。

うまく話せる時期もあるのが特徴です(「波がある」と言うことがあります)。

7~8割くらいが自然に治ると言われています。

残りの2~3割は徐々に症状が固定化して、楽に話せる時期が減ってきます。

②獲得性吃音

大人になってから発症する場合が多い吃音です。 

・神経学的疾患や脳損傷などにより発症する獲得性神経原性吃音

・心的なストレスや外傷体験に続いて生じる獲得性心因性吃音

があります。どちらも発症時期は青年以降(10代後半~)です。

の2種類があります。

参考:吃音について

吃音は治るのか?

研究によって数値に多少差がありますが、吃音が始まってから 2〜3年後には 6 割、最終的には幼児期のうちに、おおよそ7割程度が治ると言われています。

少数派ですが、吃音の頻度が増えたり、話し方が苦しそうになってきたり、悪くなる様子が見られる子供もいます。幼児期の吃音は変動が大きく、すっかり良くなったと思ってもぶり返すように見えることもありますし、その逆もありますので、一喜一憂せずに、3 ヶ月から半年単位の長い目で見ていく必要があります。

引用:吃音(どもっている)かなと思ったら —幼稚園・保育所・認定こども園の先生へ—

注文に時間のかかるカフェ

吃音について調べていくうちに、「苦悩する吃音の若者たち。注文に時間がかかるカフェが夢を後押しする」という記事で「注文に時間のかかるカフェ」というカフェが、1日限定ではあるが、開催されたことを知りました。

主宰者の奥村安莉沙(おくむら・ありさ)さんは、自らも吃音当事者であり、これまでにも「吃音について知ってもらうため」の活動をしてきたそうです。

吃音について知ってもらうため、当事者を支援するために、カフェのスタッフとして働くのは、吃音当事者たちです。

スタッフの中には、接客業に就きたい夢があるが、吃音のために諦めていたという女性もいました。

カフェのオープンに当たって、様々な工夫が凝らされましたが、その中でも、特徴的だったのが、スタッフのマスクでした。そこにはそれぞれのスタッフがお客さまに「お願いすること」を書いてあるのです。

「話すために少し時間を下さい。」

「笑顔でお話してください。」

注文に時間のかかるカフェ

画像引用:苦悩する吃音の若者たち。注文に時間がかかるカフェが夢を後押しする

など、スタッフの要望がかかれています。

「注文に時間のかかるカフェ」の主宰者奥村さんは、

「同じ当事者でも、求めることは違うんです。自分の話を最後まで聞いてもらいたい人もいれば、途中で助け舟を出してもらいたい人もいますし、『リラックスしてね』という言葉にプレッシャーを感じてしまう人だっている。吃音というラベルを貼ることで、ひとまとめにはしないでもらいたい。お客さまには個々が求めていることを知り、対応してもらえるような環境を整えました。これは今回のカフェの中での話で終わるのではなく、社会全体に必要な配慮だと思うんです」

引用:苦悩する吃音の若者たち。注文に時間がかかるカフェが夢を後押しする

 

【公式サイト】

最後に

少しでも吃音のことについて知ることはできたでしょうか?

私たちが、吃音の当事者さんたちにできることはなんでしょう?

それは、理解し、寄り添うことだと私は思います。そして、「注文に時間のかかるカフェ」のスタッフの皆さんが、マスクに書かれているように「話すために少し時間を下さい。」や、「笑顔でお話してください。」などの要望に応えることだと思います。



参考サイト

吃音の幼児と接する専門職への指針 国立リハセンが公開(福祉新聞) – Yahoo!ニュース

発達性吃音(どもり)の研究プロジェクト

注文に時間がかかるカフェ

苦悩する吃音の若者たち。注文に時間がかかるカフェが夢を後押しする

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。