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すっかり、朝晩と寒さが厳しくなり、冬模様となってきている頃です。
テレビをつけてみると、様々なニュース番組で「今年の冬は大雪に注意」や「ラニーニャ現象で、冬は大荒れ?」など、今年の冬が大変厳しくなるという報道がされています。
その原因となっているのが、「ラニーニャ現象」ということなのだが、改めてラニーニャ現象について説明したいと思います。
そして、厳しい冬を過ごす上で、皆さんに注意してほしいことがあります。
ラニーニャ現象とは?
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。 逆に、同じ海域で海面水温が平年より低い状態が続く現象はラニーニャ現象と呼ばれ、それぞれ数年おきに発生します。
ラニーニャ現象で寒さが厳しくなるメカニズム
日本付近では、偏西風が吹いていますが、ラニーニャ現象が起こると、インドネシア付近のあたりの海面の水温が高くなります。
するとここで、積乱雲が多く発生することになるのです。
そうすると、上昇気流が偏西風を北にぐっと押し上げ、蛇行させてしまうのです。
そうなると、日本列島付近では偏西風が南に蛇行していくことになって、日本をすっぽりと寒気が流れ込みやすくなって、気温が下がってしまう、長く居座ってしまう可能性もあるということです。
ラニーニャ現象は、最近も、日本に数々の被害をもたらしています。
画像引用:エルニーニョ/ラニーニャ現象とは
2017年から2018年にかけて、この冬は、特に西日本で32年ぶりの寒い冬となりました。
参考:ラニーニャ現象 この冬寒い? 大雪・立ち往生…過去被害も
2020年から2021年にかけての冬も、群馬県や新潟県で24時間の降雪量が1メートルを超えた場所があり、関越自動車道で、多数の車が立ち往生するなどの交通障害が発生しました。
厳しい寒さの入浴に注意!「ヒートショック」
ラニーニャ現象によって、寒さの厳しい冬になる模様ですが、寒さが厳しい時だからこそ気を付けたいのは、「ヒートショック」です。
過去のAKARIの記事から抜粋すると、
ヒートショックとは、簡単に言うと「急激な温度変化によって、血圧が大きく上がったり下がったりする」現象のこと。
冬は寒さをしのぐために、リビングは暖房を効かせて暖かくしているもの。でも、廊下やトイレ、お風呂場など暖房をつけていない場所はリビングと比べてずいぶん気温が低くなってしまいます。
暖かいリビングから出て寒い所に行くと、血管が縮んで血圧がぐっと上がります。
その後、また暖かい所に行くと血管が広がり、今度は血圧ががくっと下がります。
この急激な血圧の変動によって体に及ぼされるさまざまな悪影響が、俗に言うヒートショックなのです。
過去には入浴中の急死者数は約19,000人と推計されたこともあり 、その原因の多くがヒートショックだといわれています。
ヒートショックにならない予防策は、AKARIの過去記事に掲載されています。ぜひ、一読下さい。
【AKARIの過去の記事】
寒い冬の体調不良は「寒暖差疲労」かも
寒い日の疲れが取れない…そんな時はありませんか?それは、「寒暖差疲労」かもしれません。
寒暖差の大きい環境(前日比、日内変動、室内外などの気温差が7℃以上の変化 ※5℃以上としていましたが、寒暖差疲労の患者さんの数が増えていくと、実際には7℃程度とするのが適切と判断して変更しています。)にいると、自律神経の働きにより、体内を一定の状況にしようとエネルギーを消費することになります。このエネルギー消費が大きくて、疲労が蓄積した状態を寒暖差疲労といいます。
温度差は、体にとってはストレスですが、それが適切に対応出来ているときは、問題はあまり起きません。
それが対応出来ない、寒暖差疲労の状態になると、冷え症、首こり・肩こり、頭痛、めまい、全身倦怠感、胃腸障害、イライラ、不安、風邪、アレルギーなどの様々な症状 が出現してしまいます
寒暖差疲労について詳しい記事は、こちらになります。ぜひ、一読下さい。
【寒暖差疲労のAKARIの記事】
大雪の防災方法の紹介
ラニーニャ現象から、厳しい冬になることが分かったのですが、実際に大雪が降った時に私たちがとるべき、防災方法はどんな方法でしょう?
大雪災害の対策とは
自分や家族に必要な物を考える
持病などで薬が必要な場合は、あらかじめ余裕を持って処方してもらったり、赤ちゃん用のおむつやミルク、生理用品など日常生活でなくなると困るものを考え、備蓄しておきましょう。
「長時間停電し、火の気がなく寒い家で過ごす」、「1週間買い物ができず、ガスや電気も使えない」ことを想定してください。
防寒対策
普段使わない暖房器具は、事故防止の観点からも、故障などがなく利用可能かを試しておきましょう。
水・食糧・電池
食糧や電池を備蓄しておきましょう。気温の低下により水道管も凍結するおそれがあります。
日頃から飲料水を備蓄し、降雪前に水道管の凍結対策や、風呂に水を溜めるなど生活用水の準備をしましょう。
最後に
九州地方ではめったに大雪がふることはありません。なので、大雪が降った時にとるべき行動をイメージしておくことが大切かもしれないません。
実際に、大雪になったときに動きがとれないと命にかかわる事故などになりかねないからです。
参考サイト
ラニーニャ現象が発生 今冬の日本の寒さが増す可能性(エルニーニョ監視速報)
ラニーニャ現象 この冬寒い? 大雪・立ち往生…過去被害も(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース
ラニーニャ現象発生か この冬は気温低く大雪の可能性も 気象庁
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