この記事は約 5 分で読むことができます。
ある日、スケジュール帳を開いて「びっくり」しました。
それと同時に「ガッカリ」がやってきました。
2週間前に訪れた持病の双極性障害による躁。
その時に、興奮気味でいれた用事が書いてあったのです。
躁の時にデザインの勉強にハマっていた私は、デザインの無料のセミナーに応募していたのでした。
「何この用事…。しかも今日じゃん!」
躁がすっかりなくなり、躁の時の疲れが溜まっている事もあって体がとても疲れていた私は、本当にショックを受けました。
「この用事済ますの体がきついな」
「なんでこんなきつい用事入れちゃったんだろう。」
心底思いました。
とても後悔しました。
後悔
躁の時期が終わると、いつもいくつかの行いを後悔します。
私は躁になると、何故か無性に勉強がしたくなります。
躁の時は、体が疲れないのでついつい無理をしてしまいます。
しばらくして、鬱らしきものが訪れるんですが、その時に初めて冷静になるんです。
積み上がった購入してしまった本たちや大量のSNSでの勉強に関する自分の発信を、「なんでこんな事してたんだろうか」と思う時があります。
今回のスケジュール帳に書かれた用事もそんな感じでした。
2週間前の躁の時の自分がなんでこんな用事入れたのか、全くその時の気持ちが思い出せず、戸惑いました。
でも、応募してしまったのはしょうがないんで、無理やり参加する事にしました。
きつい
セミナーは、zoomで行われました。
プロのデザイナーさんが、お仕事についてお話をしたり、みんなでデザインをして、デザインを学ぶというもの。
躁の時のパワフルすぎる生活のせいで体がとても疲れていた私は「これ、最後まで授業聞けるんだろうか」ととても不安になりました。
途中退席しても全然構わない、と書いてあったので「まあ、とてもきつくなったら退席しよう」と自分で決めました。
疲れのピークは、デザイナーさんの自己紹介の時でした。
「やばい、めっちゃきつい、苦しい」
具合が悪くなりました。
「なんで、こんなエネルギーのいる用事入れたんだろう。私って馬鹿なんかな」
躁の時の行いを悔やみました。
自分が情けなくて悲しくなりました。
そして、躁の自分を制御できなかった、その事実を受け止め、自分が怖くなりました。
恥ずかしくなりました。
躁の時の自分を心底「迷惑だな」と嫌悪感を持ちました。
楽しい時間
自分の中で、風向きが変わったのは授業が始まってしばらく経った時でした。
いきいきとお仕事のお話をされるデザイナーの先生。
本当に楽しくデザインのお仕事をされているんだなあ、という事が伝わってきました。
そんな楽しそうな素敵な先生を見ていたら、こちらまで楽しくなってきて、いつの間にか疲れが吹っ飛んでました。
Illustratorを開いて、一緒にデザインをしました。
すっごく楽しかったです。
最後の先生に対する質疑応答の時は、勇気を出して質問もしてみました。
先生は、やっぱりためになる言葉をたくさんおっしゃっていて、私は一言も逃さない想いで、必死でメモをしました。
結局、授業は時間が延長されて、3時間近くありました。
授業が終わって、パソコンを閉じると、ふと思った事がありました。
躁はいいものでもある
ふと思った事。
それは、「躁も全てが悪いもんじゃないかもな」という事です。
躁ではない、冷静な今だったら。
私はこんな勇気のいる勉強会なんか応募できなかったと思います。
授業前は、躁の時の自分を恨んで、恥ずかしいと思っていた私だけれど、授業が終わると躁の時の自分に「応募してくれてありがとう、素敵な体験をありがとう」と心から思っている事気付きました。
ちょっと変な表現かもしれないけれど、今回の事は「躁の時の私からの贈り物」だな、と思いました。
興奮して買ったたくさんの本たちも、様々な勉強も。
全てを恥じる事はない。
どこかで私に何かを与えてくれているはず。
「躁の時の私からの贈り物」なんだ。
そう思おう。
そう、今回のイベントを通じて初めて思えたんです。
ありがとう
今回のイベントを通じて心の変化がありました。
躁に対する心の向き合い方です。
人に迷惑をかけない、自分を傷つけない範囲だったら多少ハイテンションでも強くは恥じる事はない。
躁の頃の自分の行いは全てが悪いものでもない、自分の人生を大きく前進させてくれてる部分もある。
という2つの考えに気付きました。
もちろん、全部が全部、躁をいいものと決めつける事はとても危険かもしれません。
でも。
「躁の時の自分からの贈り物」。
今回の素敵な体験は、紛れもなく躁の頃の自分があったからできた事です。
少しだけど、「躁の時の私、ありがとう」と初めて思えました。
piasuのおすすめ記事10選! 人気作などを紹介
最近はnoteでも記事を書いています! よければこちらも読んでみてください! TANOSHIKA piasu|note
→HOME
コメントを残す