毎月のように死にたくなるPMDDという病~月経前不快気分障害~

PMDD

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4、5、6月と私は、生理前の2週間まったく動けなくなってしまい、仕事も休み、一日中寝てすごすようになっていました。

PMDDによって、身体のダルさと、激しい眠気、何よりも日常生活が送れなくなるほどの、精神面の落ち込みなどの様々な不調に襲われていたのです。

近年、PMS(月経前症候群)という女性特有の病気が、少しづつ世間で知られるようになりましたが、PMSの更に精神面の不調が強く出る症状がPMDD(月経前不快気分障害)と呼ばれている病気があることは、あまり知られていません。

PMS(月経前症候群)とPMDD(月経前不快気分障害)とは

PMSとは

PMS(月経前症候群)は“Premenstrual Syndrome”という英語の略称。月経(生理)の3〜10日位前から起こるキモチやカラダの不調で、月経(生理)が来ると症状が弱まり、やがて消えていくものです。

多くの女性が月経(生理)の前になんらかのPMSの症状を抱えていると言われています。でも、まだPMSという名前の認知度は低く、知らずに悩んでいる人もたくさんいるようです。

引用:PMSって?/知ろう、治そう、PMS(月経前症候群)

PMSの主な症状は、こちらの記事でも詳しく書かれています。

PMDDとは

PMSの中でも、精神面の不調が強くでる症状が、月経前不快気分障害(premenstrual dyspholic disorder : PMDD)と呼ばれます。

症状としては、精神面の不調が主にあり、

①著しく不安定な気分(例:急に悲しくなる、涙もろい、拒絶されることへ敏感になるなど)

②著しくいらいらする、怒りっぽくなる、対人関係で摩擦が増える

③著しく気分が落ち込む、絶望的になる、自分を責めてしまう

④著しく不安や緊張を感じる、高ぶっているとかいらだっているという感覚

さらに、身体/行動の症状として以下のようなものを伴うことがあります。

①普段の活動をしたいと思わなくなる

②集中しづらいと感じる

③倦怠感や疲労感がかなり強くなる

④食欲が大きく変化する(過食、特定のものを無性に食べたくなる)

⑤眠れない、または寝すぎてしまう

⑥コントロールできないという感覚

⑦乳房の圧痛や腫れ、関節痛や筋肉痛、体重増加、「膨らんでいる」感覚

引用:月経前不快気分障害(PMDD)/こころの疾患豆知識

こちらには記載はないですが、

死にたいと思う気持ちになったり、自殺衝動に襲われることもあります。

私の症状としては、情緒不安定になり、常にイライラ、抑うつ、不安、眠気、集中力の低下があります。身体的には自律神経症状としてのぼせ(体温が上がる)、過食、身体が重く感じる(倦怠感)、下腹部の痛み、肌荒れなどがあります。そして、希死念慮が消えず衝動的な行動を起こしてしまいます。(OD、リストカットなど)

PMDDの原因とは、症状の期間

月経前症候群(PMS)と同様に、原因ははっきりとは解明されていませんが、生理前に増加する女性ホルモン、黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響が原因とされています。

また、もう一つの女性ホルモンである卵胞ホルモン(エストロゲン)とのバランス異常という説も言われています。さらに感情に関わる神経伝達物質の量や働きに、これらの女性ホルモンが影響を及ぼして症状が現れるのではないかという説も出てきています。

引用:月経前不快気分障害(PMDD)/八丁堀メンタルクリニック

私の場合は、もともと生理不順だったので、ピルを服用するようになり、きちんと生理がくるようになってきた頃に、少しづつPMDDの症状が出てきました。

最初は、うつ病の症状が重くなったのかと感じましたが、重くなるようなストレスの要因がなく、何より生理が終わると、精神的な不調がなくなったのです。

PMS、PMDDは生理前の2週間前後から、生理が始まる前、始まる直後などに、身体的や精神的な不調が出始めて、生理が終わる頃に症状が現象していくことが特徴です。

低用量ピルと精神薬での治療方法

一般的には、PMSの治療には低用量のピルを服用したり、漢方薬や生活習慣の見直しなど多岐にわたります。

よく耳にするのは、低用量ピルの服用です。

低用量ピルはPMSの改善や、生理痛の軽減、子宮の病気の治療などにも使われます。

こちらの記事でも詳しく書かれています。

しかし、精神面の不調がでるPMDDには、精神科の処方が必要となる場合があります。

1年以上かかったピルの治療~わたしの体験談~

最初は、生理不順の治療から始まったピルの治療が、日に日にPMDDの症状が重くなり、PMS治療に効果があるという低用量ピルが私には、まったく効果がなかったのです。

主治医と何度も話し合いをして、何回もピルの種類を変えてもらいましたが、なかなか症状は改善しませんでした。

同時に精神科へも通院していたので、そちらでもお薬の調整などをしてもらったのですが、副作用が強くでてきたりと、簡単にはPMDDの症状は改善されませんでした。

ピルには、様々な種類があり、超低用量~高用量まであります。ピルによって、含まれている成分が微妙に異なり、どのピルが自分にあうのかを、模索することに1年以上かかりました。

その間にも、生理前2週間は、気分の落ち込みなどで動けなくなり、生理中も生理痛で苦しむ日々を送っていました。やっと自分に合ってるかな?と思えるピルに出会ったのは、婦人科に通院しだして、1年以上たった頃です。

ジェミーナというピルが私には合っていて、生理痛も軽減され、経血の量も減り、生理自体が軽くなりました。PMDDの症状も、心なしか軽くなった気がしています。

※ジェミーナが全ての方に効果があるわけではありません。ピルについては、必ず医療機関、専門医に相談をして下さい。

PMSとは違うつらさ

近年、PMSという病気を知っている人が増えている一方、PMDDという病はまだまだ知られていません。

医療関係の方でも知らない人がいるのが現実です。

私自身もPMDDという病気を知ったきっかけは、こちらのBBCの動画でした。

動画に出てくる女性たちの悲痛な叫びが私には、痛いほど理解できました。

不安感と焦燥感が胸にあふれ、この恐怖から逃げるには死ぬしかないと考えてしまうのです。

しかし、生理が終わると不安感はなくなり、あの気持ちは何だったのだろうかと、ケロっとしている自分がいるのです。

女性の8割が、PMSを経験しているというデータがあります。その中でも、1.8%~5.8%の女性が、精神面が重症化するPMDDに該当するそうです。

もし身近な人に、生理前に毎月のように、死にたくなるほど気分が落ち込む、日常生活が送れなくなる症状に悩んでいる人がいたら、それはPMDDという病気かも知れないと伝えて下さい。

精神科での抗うつ剤の処方や、低用量ピルなど治療法や支援はたくさんあります。

1人で悩まず、まずは助けを求めてみて下さい。

参考サイト:

月経前不快気分障害 – Wikipedia

毎月「死にたい気分に」 卵巣摘出も……月経前不快気分障害で苦しむ女性たち – BBCニュース

月経前の異性症障害(PMDD)|ジョンズ・ホプキンス医学 (hopkinsmedicine.org)

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。