「今を生きるためにできること」うつ病viviの追憶

うつ病

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「今を生きるためにできること」うつ病viviの追憶

はじめに

今日までviviが歩いてきた道をお話しました。

皆さんもそれぞれにいろんな経験をされていると思います。

それらの経験は本来の性格をも変えてしまいます。viviもまたその一人。

こんな性格になってしまったのは生まれつきではありません。

いろんな出来事を経験してきて、こうなってしまいました。

皆さんもそうではありませんか?

なんらかの経験が個人の性格に影響しているのではないかと思います。

十人いれば十人の性格があります。

viviはどんな性格になってしまったのでしょうか?

明るい?暗い?ポジティブ?ネガティブ?

自分ではどちらかというとネガティブな性格をしているように思えます。

どうしてこのように思うのか?

今はまだ漠然としていて理由は自分でもよくわかりません。

だけどこれだけは言えます。

今も殻に閉じこもって、もがいています。外に出たいけど出れない。

いろんな経験が殻から抜け出そうとしているviviをためらわせます。

殻から出ていくのが怖い。もう傷つきたくはないのです。

殻に閉じこもったままでも傷ついてきた。殻から出たらもっと傷つくはず・・。

幼いころから今日に至るまでを振り返り、殻から完全に抜け出せないでいる理由と今後の生き方について考えてみたいと思います。

幼年期0~5歳

この頃は、まだ呑気で無邪気な子供だったと思います。

きっと誰から聞いてもそう言うでしょう。

そして当然ながら、この後待ち受けている様々な出来事に振り回されるなんて思ってもいなかったはずです。

予定日より遅く生まれてきたこと。生まれて間もない時は喘息で入院していたこと。

言葉が出るようになってきたら鏡の前で歌って笑って一人遊びしていたこと。

幼稚園の時は送迎のバスの中でマイクを占領して、ずっと歌っていたこと。

ただ、今思えばその後の成長に影響を与えることが一つ二つ・・。

それは、幼年期に受けた傷。誰も気づいていない幼い時の心の傷。

多分、あれはこれから起こる予兆であったと思います。

少年期6~14歳

小学校に入学したばかりの時は、それでもまだ何も知りませんでした。

ただ言えるのは同級生との価値観の違い。

思うこと・感じたこと・考えることが違っていました。

また、わびしさというものを感じ始めた頃だと思います。

成長する課程で、それはどんどん強く感じ次第に殻に閉じこもるようになっていきました。

小学校は2回転校しています。つまり、新しい環境を3つ経験していることになります。

初めての転校では戸惑いました。そして次の転校。

ここから少しずつ小学校生活が辛くなってきてました。

1つ目はランドセル。赤いランドセルを背負っていましたが、そこではみんな統一の黄色いランドセルでした。

赤いランドセルを背負っていたviviは転校生ということもあって目立ってしまい印象がよくなかったようです。

6年生からランドセルは背負わず、ショルダーバッグに替えました。

そうしていた生徒が多かったので特別目立ってはなく、ほっと一安心。

だけど、6年生の時はいろいろな出来事がありました。

いじめたりいじめられたり。孤独な小学校生活。

ただ、それでも耐えることができたのは、バレーボールを習っていたからでした。

これ以外では耐えるしかなく、中学校にあがってからも孤独な学校生活は続きました。

この頃から今日まで心を許せる人がいなくて苦しんでいます。

また殻に閉じこもることが身を守る術であることだと知った頃でもありました。

青年期15~30歳

周囲の人たちと調和がとれなくなり、一人で過ごすことが多くなってきました。

一人でいることに慣れて気を使わなくてよくなった。それが一番楽でした。

殻に閉じこもっていることが傷つかないための秘策。

だけど高校を卒業して社会に身をおくようになってから変わってきました。

辛かった学生生活を終えて社会に足を踏み入れ、何もかもが新鮮で嬉しく弾けていました。

しかし、どうすればいいのかわからないことが多々ありました。

それは2人以上のペアやチームで協力して仕事をしなければならない時、足を引っ張られているように感じてミスをしがちになること。また何かとプレッシャーを感じること。

中でも一番辛く感じるのは何かで輪になっている時に、どうしても浮いてしまうことです。

仲間といるのに孤独を感じる。孤独に慣れているようで慣れていなかった。

どうすれば浮かず、その空気になじむことができるのか?

そんな機会を重ねるごとに、そのどくどくの空気が嫌で苦手になっていきました。

そして、ある結論に導かれました。

自分は独りでいないといけない。

誰かとツルむと運を吸い取られて余計なプレッシャーを感じてミスをしがちになる。

完璧な仕事をするためには仲間は必要ない。そう思うようになっていました。

でも、本当のところは寂しくて独りでいることに限界を感じていました。

壮年期31~44歳

殻に閉じこもり続けることにに疲れて苦しくなって、誰かに助けを求めるようになっていました。

だけどどんなに心の中で叫んでも誰も助けてはくれなかった。

なぜなら殻に閉じこもっていたし「助けて」という言葉を口には出さなかったから。

それに助けの求め方がわからなかった・・。

ただただ「頑固な振る舞い」「強いふり」をしていました。

そうしていたことによって、「パワハラ」「いじめ」そして「孤独」

社会の中で「孤独さ」は加速していきました。

いろいろな出来事は自分に原因があったのだと、今はつくづく思っています。

だけど、後悔先に立たず。後から悔やんでももう遅い。

だからといって、そんな自分は変えられない。あの日には戻れない。

なぜなら今ではすっかり「頑固で意地っ張りでネガティブな性格」になってしまったから。

心を許せる人はいないと思っている。

殻に閉じこもったままで出ようとはしない。

そうなってしまった訳は自分を助けてくれる人などいないと思っているから。

耐えて耐えて黙ったままだから、心の叫びなど届くわけない。

そんな生活に限界がきた時精神病を発症。相性のいい精神科の先生に出会い、自分にあった精神安定剤があることを知りました。

だけど知ってしまったことで薬に頼りすぎて飲み漁る日が始まりました。

何種類もの精神安定剤。飲んで飲んで飲むことで現実逃避。

こうすることだけが、これまで受けてきた心の傷を癒す方法でした。

中年期45~64歳

今この時を生きています。

この歳になって少しづつ少しづつ殻の中から抜け出そうとしています。

だけど完全に抜け出すことはできません。

まだ人を信じることができない。どうしても疑いの目でみてしまう。

感じたことを悪い方へ悪い方へと考えてしまう。

あまりにも長く殻に閉じこもっていたせいでしょう。その癖がとれません。

誰にも心は許さない。許してもほんの少し。奥歯にものが挟まった言葉。

でもそれには訳がある。思っていることを口に出すことができない。

顔色や声色ばかり気にして「説明する」ということができなくて・・。

そんな自分にできることは「書く」そして「話す」

でもわからないことがある。今自分がどれだけ殻から顔を出しどれだけ内にこもっているのか?

ここにきて3年。4年目を迎えている。いつかは旅立たなければいけない日が来る。

そんな時に思い出す。「あなたなら何処ででもやっていける」

何度も聞いてきた。何度も言われた。耳にたこができるくらい。

若い時はそれを信じて、「今度こそ」とやってきたけれどそうはいかない。

同じことを何度も何度も繰り返す。

何処に行ってもやっていけるのではなく、本当は「何処ででも同じことを繰り返し同じ結末を迎える」というviviに当てつけた言葉。

どうしてこのようなことを言われるのか?それはわかっている。

こんな頑固で意地っ張りな性格だから。

そして誰も気づかない「殻に閉じこもったまま」の性格だから。

殻に閉じこもっている間は、今の社会生活から離れることはできない。

自分にとっての明日も自分を信じることもできない。

「あなたならきっとできるよ。大丈夫」

そんなことをいう人は信じられない。

何度も聞かされるたびに、皮肉としか受け取れなくなってしまった。

こうしてviviは歳を追うごとにネガティブな性格になっていきました。

おわりに

人を信じたい。だけど信じたら裏切られる。

だけど信じてみたい。だけど、やっぱり信じられない。

でも前に進まなければならない。どうすれば・・。

「書く」こと「話す」ことはできるようになったけど、それだけでは満足がいかない。

心を許しているようでそうではない。本当に信じてもいいものか・・。

信じたら裏切られる。この半世紀で学んだこと。

それは「人を信じてはいけない」ということ。

これだけは変えられない。今はよくても後からそうなる。そうに決まっている。

今までがそうだったようにこの先もそうだと思う。

だけど信じてみたい。とはいえ人の何を信じたらいいのかわからない。

人を信じることはそんなに大切なことなのか?

そうしないと生きてはいけないのか?

生きてはいける。だけどそれではあまりにも虚しすぎる。

だから、はじめはほんの少し。今より、もう少し殻から顔を出すことができたら・・。

虚しさを払拭できるかもしれない。

今を大切に生きることができるかもしれない。今が一番大事。人生の折り返し地点。

人を信じることができたなら、ここから先の生き方が変わってくるかもしれない。

もっと楽に生きていけるかもしれない。

いろんな出来事を経験してきたから、こんな性格になってしまいました。

今更この性格を変えることはできない。もう手遅れ。

ならば受け入れるしかない。これは開き直り?

でも自分のことがこれだけわかっているのなら変えられるかもしれない。

だけど変える必要はあるのか?それはわからない。今必要なことは・・。

まずは自分に与えられた明日を信じて、こんな自分を受け入れ信じることだと思う。

そうだ、これから始めよう。

人はまだ信じられないけれど、もう一度自分を信じてみることはできるはず。

のんびり焦らず。まずはこれから。

そして、こんな自分を受け入れ信じることができたなら、人を受け入れる準備をしてみよう。

今はまだ気が重い。だけどやってみようと思う。少しずつ少しずつ。

今を生きるためにできること。

それは、こんな自分を受け入れ、もう一度自分を信じてみること。

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うつ病と闘うアラフィフ。おまけに、腰部脊柱管狭窄症!踏んだり蹴ったり。のんびり穏やかに毎日を送っていきたいと思ってます。