眠れない夜が続くときには照明を変えてみよう! ~照明と体内時計のお話~

睡眠

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 ichihimeです!先日、久留米市で行われた『まちゼミ』のセミナーに参加して、先生のお話を聴いてきました。世界的にみても、日本人は不眠に悩んで薬に頼っているらしいです。その不眠の原因のひとつに、わたしたちに欠かせない照明が関わっているらしいのです。「なるほど~!」と思ったので、皆さんにお伝えしたいと思い書きました。うまくお伝えできるかわかりませんが、どうぞご覧ください!

時代と共に進化した照明で便利な生活に

 今や日常的に使用されている照明ですが、まだ人々が狩りをしていた時代では、明かりといえば「火」でした。暗所でものを照らしていた火。文明が進むと「ろうそく」が広く使われるようになります。石油を利用するようになると「ランプ」が登場します。更に時代が進むと、街灯には「ガス灯」が明かりをともします。そしてエジソンが「白熱電球」を発明したのは有名な話です。実はそれ以前に既に「蛍光灯」が開発されていましたが、普及するのは電球が開発された後でした。現在主に使用されている「LED」は1990年代と、つい最近のことです。

 こうして照明が進化して、今のわたしたちは夜になっても活動することができるのです。しかし、これこそが眠れない状況を作り出しているのです…。

照明がない人々は、どうやって暮らしているの?

 では、電気がない暮らしをしている狩猟民族はどうしているのでしょうか?

 もちろん電気が通っていないので、夜は真っ暗です。なので、日が落ちてからは焚火をおこして過ごします。焚火の周りで家族や友人と語らい、夜を過ごすのです。

 日が落ちて、焚火をして、およぞ3時間後には寝るという生活サイクルを送っています。この「3時間後」というのがポイントとなってきます。

 そして、狩猟民族のほとんどが、不眠に悩んではいないといいます。

照明が体内時計を狂わせて、不眠の原因になる!?

 これが眠れない状況を作るひとつの要因だとされています。不眠に悩まない狩猟民族に倣えば、就寝したい時間の3時間前には照明を暗くすることが鍵なのです。

 人間には、体内時計が備わっています。日が落ち、暗くなれば睡眠の合図となり、日が昇り、日差しを浴びれば起床の合図となると言われいて、生まれながら誰もが持っている性質です。その通りに生活している狩猟民族は不眠に悩むことはないのでしょう。

 しかし、照明を持つわたしたちの暮らしはどうでしょう。夜も更けているのに天井からこんこんと照明に照らされ、まるで太陽が昇っているかのよう…。この照明の光が体内時計を狂わせているのです。

 よく考えてみましょう、太陽が沈んですぐに真っ暗になる訳ではありません。夕焼けに染まり、徐々に暗くなっていきますよね。体が、夜になる合図なんだな、と感じます。

 今のわたしたちは、スイッチひとつで部屋を一瞬で暗くしたり、明るくすることができます。これでは体内時計が正確に働いてくれないのです。

照明と睡眠は密接に関係しているのかも…。

 では、世界の照明事情はどうでしょうか。

 欧米では、夕食が終われば、間接照明を使用するのが主流です。できるだけ低い位置で、必要最低限の明かりで過ごします。

 この使い方が体内時計を狂いにくくするのか、日本とは睡眠時間の長さに差が出ています。欧米諸国では、国にもよりますが、平均して7時間45分なのに対し、日本は6時間40分にとどまり、他の南米やアジア地域を加えても、睡眠時間が最短の国になっているのです。

 照明が睡眠に何らかの影響を与えているのかもしれませんね。

寝る前の照明をひと工夫

 照明を工夫するだけで、眠れないという症状を少し改善できるかもしれません。寝る直前に部屋を暗くするのではなく、数時間前から間接照明などを使って、徐々に眠る体制を作っていきましょう。特に暖色系が効果的らしいですよ。わたくしichihimeも実践中です!

 もちろん他にも不眠対策は必要です。よく言われているのは、パソコンやスマートフォンから発せられるブルーライトをさえぎる、とか、リラックスできる音楽を聴いて心を落ち着ける、とかも大切になってきますが、これはまた別の機会に書けたらいいなと思っております。

 

 よい睡眠が、皆さんの健康に繋がりますように…。

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