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こんにちは、ichihimeです!前回では、頭痛の種類と、わたしが体験した痛みについてお話しました。今回は、頭痛外来と、片頭痛のお薬についてお話します。
わたしが頭痛外来を決心したきっかけ
ひどい頭痛に困りに困っていたある時。友人とランチをする機会がありました。友人は結婚して専業主婦でしたが、以前は薬剤師として働いていたので、薬には詳しかったのです。そこでわたしは、自分の頭痛は片頭痛だと思うということと、鎮痛剤を飲んでも効かないことを相談しました。
すると、その友人はこう言いました。
「片頭痛は血管が拡張して起こるのに、それを無視して、痛みだけを取り除くための鎮痛剤を飲んでも効かないのは当たり前じゃない?」
…確かに!片頭痛の原因である血管の拡張を抑えなければ、痛みが収まるはずがないのです!
わたしは、鎮痛剤を飲むのは止めようと思いました。しかし、頭痛は襲ってきます。どうすれば…。
そこで思い出したのが、以前務めていた会社へ出勤する時に見かけた、頭痛専門のクリニック。それまでは、症状が頭痛だけなのに病院に行っていいのか分かりませんでしたし、そもそもどの診療科で診てもらえるのか分かりませんでした。
でも、そのクリニックは頭痛に詳しいのかもしれない、だったらこの厄介な頭痛を抑える方法を教えてくれるかも…!
わたしは藁にもすがる思いで、受診する決意をしたのです。
病院へ行きました。
朝いちばんに行ったクリニックの受付には、すでに6名ほどの患者さんが診察を待っていました。渡された問診表には、初めて頭痛が起きた時期・症状・痛み方・頻度など、細かく記載するようになっていました。多くの頭痛に関する書籍が置いてあり、頭痛に特化したクリニックであることがわかります。
まず最初は血圧と脈拍の測定、次にCTの検査を受けました。大きな病院ではないので、そんなに待たされることなくスムーズに検査は終わりました。
次にいよいよ先生の診察です。まず、今すぐ処置しなければならない頭痛ではないこと、そしてわたしはストレートネックであることが告げられました。
先生いわく、片頭痛で間違いないだろう、と。それから、鎮痛剤の飲みすぎからくる薬物乱用頭痛も併発しているね、ということでした。
頭痛ダイアリーを渡され、次回までに記録をとってください、と言われ、首と肩の合計4箇所に、丸い直径1㎝くらいのテープを貼られました。中に極小さな針が付いました。この効能はよく分かりません。
診察のあとは、別室で電気治療を受けました。肩や背中に電流を流されます。痛くはなく、程よく気持ちがいいくらいでした。
そして、処方箋を受け取り、会計を済ませ、薬を受け取り、クリニックをあとにしました。
この日から、わたしの投薬治療が始まりました。
頭痛ダイアリーについて→https://www.shimoda-clinic.com/headache/diary/
薬の服用のすすめ
わたしが処方されたのは、3種類でしした。①予防薬と、②片頭痛急性期治療薬と、③漢方薬の3種類です。
①予防薬とは、毎日服用して、血管の拡張を予防する薬です。片頭痛予防薬として有効性が確かめられている薬剤には、抗てんかん薬のバルプロ酸ナトリウム(デパケン)、抗うつ薬のアミトリプチリン(トリプタノール)、β遮断薬のプロプラノロール(インデラル)、Ca拮抗薬の塩酸ロメリジン(テラナス、ミグシス)とベラパミル(ワソラン)です。
②毎日服用するのとは違い、痛みが出てきた時に使うのが片頭痛急性期治療薬です。最近では、トリプタン製剤が主流となっています。拡張した血管と興奮状態の三叉神経終末に対して効果があります。日本では現在アマージ、イミグラン、ゾーミック、マクサルト、レルパックスと呼ばれる5種類のトリプタンが処方されています。
③処方が分かれるのは、漢方薬です。わたしのクリニックでは処方されましたが、一般の脳神経外科や神経内科では、お願いしなければ処方されないかもしれません。片頭痛への漢方薬といえば呉茱萸湯(ゴシュユトウ)でしょう。頭痛そのものにも効きますが、ひどくなったときに起こる吐き気にも効くことで有名です。
片頭痛予防薬とトリプタン製剤について→https://www.zutsuu-kyoukai.jp/%E9%A0%AD%E7%97%9B%E8%AC%9B%E5%BA%A7-%E7%89%87%E9%A0%AD%E7%97%9B%E7%B7%A8/
自宅でできる頭痛対策!
通院を始めて、頭痛の頻度少なく、重さも軽くなってきていると思いますが、それでもトリプタン製剤に頼らなければいけないこともあります。薬が効かない時もあります。そんな時に、わたしichihimeが行っている対策をご紹介します!
・トリプタン製剤を飲んだら、30分~1時間ほど眠る。
・湯舟には浸からない、シャワーで済ませる!体が温められると、血管が拡張してしまう効果があり、片頭痛が誘発されてしまいます。
・横になるときは、ズキズキするほうのこめかみを下にして、枕で圧迫する!広がってしまった血管を圧迫することで、拡張した血管を元の大きさに近づけることにつながり、痛みが軽減します。同じ要領で、頭にはちまきを巻くのもいいでしょう。
・睡眠不足にならないようにすること、また、寝すぎにも注意すること。!規則正しい生活が片頭痛を予防することと繋がります。
・冷えピタを貼る!これは自己流ですが、頭痛で横になっているときに、おでこに手を当てると痛みが軽くなったので、貼ってみました。冷たいし、片頭痛は冷やすと効果が出るらしいので、おすすめです。
逆に、チーズやチョコレートなどは食べないほうがいいとされていますが、わたしはあまり関係ないように思いました。アルコールも控えたほうがいいと言われていますが、控えたほうがいいと言われるくらいに飲めば、アルコール頭痛が起こってしまい、これは片頭痛とはまったく違う頭痛になっていまいます。また、低気圧が近づいてきたり、生理になったときに頭痛がすると言われていますが、わたしには当てはまらず、片頭痛も人によって様々な要因があるのかな?と感じています。
頭痛体操がいい、と言われていますが、片頭痛発作時は動くと逆効果なので、止めましょう。
おわりに
前編では、頭痛の種類とわたしが経験した片頭痛をご紹介しました。
今回の後編では、わたしが頭痛外来へ行くことになったきっかけと行ったあとについてご紹介しました。
わたしは、ご紹介した頭痛クリニックが遠いこともあって、今では地元の脳神経内科から薬をもらっています。わたしはてんかん持ちで薬をもらっていたので、抗てんかん薬の中に片頭痛を予防する効果もある薬があることを知って、薬を変更してもらいました。
脳神経外科でも神経内科でも、頭痛の診察は行われています。少し敷居が高いかもしれませんが、日常生活に影響がある方は、一度受診されることをおすすめします!
せっかく受診するなら頭痛に詳しい病院がいい!という方は、全国に頭痛専門医がいますので、調べてみてください。
各都道府県の頭痛専門外来がある病院一覧
http://www.jhsnet.org/ichiran.html
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