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雨が降ると頭痛がする。梅雨の時期になると古傷が痛む。台風が近づいてくると、精神状態が不安定になる。
その症状の原因は“気象病”かもしれません。
気象病とは?
気象病とは、「温度・湿度・気圧・天候の変化」から起こる心身の不具合のことです。
はじめに述べたように、気象病には頭痛や関節痛、神経痛などの身近な症状のものから、心筋梗塞、脳卒中、高血圧のように深刻な症状のものまであります。
また、身体的な不調の他にも、うつや不安感など、精神的な症状も起きます。
ドイツでは、気象病を生気象学と呼び、病気の予想図があります。アメリカなどでも、気象病は一般的なものとして知られていますが、残念ながら日本では、まだまだ浸透はしていません。
例えば…
などが起こると予想されています。
ではなぜ、天候によって症状があらわれるのでしょうか?
気象病はまた未解明な病気で、はっきりとしたメカニズムはわかっていませんが、大きな原因としては『気圧の変化』だとされています。
そして、もう一つ気象病に大きく関係するのは、“内耳”(鼓膜の奥にある、かたつむりのような形をした器官)です。
この耳の中のかたつむり…内耳の中にはセンサーがあり、気圧が上がったり、下がったりすると、内耳センサーが敏感に反応することで、自律神経がバランスをくずし、さまざまな不調の引き金となってしまうのです。
耳が敏感な人ほど影響を受けやすいと言われています。
対処方法
自律神経を整える生活を心がけると良いでしょう。
適度に体を動かし、バランスの取れた食事をとり、ゆっくりとお風呂にはいることもよいとされています。
耳のマッサージもオススメです。気象病は内耳が大きく関わってきます。マッサージによって、耳の血流がよくなることで、自律神経を整える効果もあります。
耳のマッサージ法
(1)耳を上下横に5秒ずつ引っ張る
(2)耳の横の部分をつまみ、軽く引っ張りながら後ろに向かって5回ゆっくり回す
(3)耳の下に親指を当て、上に人差し指を当てて上下に折り曲げる。この状態で5秒キープする
(4)耳全体を手で覆い、後ろに向かって円を描くようにゆっくり5回回す
(1)〜(3)を1日3回、痛みの出ない程度行ってください。
天気が悪い日の体調不良は、気のせいではありません。あらかじめ、天気と体調を照らし合わせれば、さまざまな対処ができると思います。
少しでも、自分にあった対処法を見つけて、心身の健康に役立てて下さい。
【気象病についてAKARIの記事があります。ぜひこちらもご覧ください。】
参考サイト
参考文献
その痛みやモヤモヤは 「気象病」が原因だった/渡邊章範著/青春出版社刊行
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