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皆さんはビクトール・エミール・フランクルという方を知っていますか?
という本で紹介されて知ったのですが、このフランクルさんはアウシュビッツ強制収容所というとても過酷な環境にいながらも人への愛と尊敬を失わずに生き抜いたエピソードが紹介されていました。
これが私ならとても耐えられない状況になっていたでしょう。
そこで今回はヴィクトールフランクルさんのストレスに耐える生き方を紹介していきたいと思います。
アウシュビッツ強制収容所とは?
1940年から1945年かけてドイツが現在のポーランドを占領した土地に作られた
施設群で、「東部ヨーロッパ地域の植民計画」と占領地での労働力の確保と民族の浄化を目的として建てられました。
30の施設の中で病院や裁判所の他に、10号棟は人体実験の部屋であり11号棟は銃殺刑を執行する部屋であったのです。最初のガス室はその後強制収容所管理のための施設となり、戦後にはガス室として復元されて一般公開されています。
ヴィクトール・フランクルのアウシュビッツに入るまでの紹介
1933年から1938年までオーストリアの精神病院で女性の自殺患者部門の責任者として働いていました。しかし、ドイツがオーストリアの領土を自国のものとしたことで、ユダヤ人がドイツ人を治療することが禁じられ、任を解かれることになりました。
その後、強制収容所のテレージエンシュタットで3年間もの間収容所生活を強いられ家族全員をこの場所で失うことになります。
そんな極限状態のなかでフランクルはなぜ正気を失うことなく、それどころか人間に対する尊敬や愛情を失わずに入られたのでしょうか?
後にアウシュビッツ強制収容所から解放されたフランクルは友人のパウルにこんな話をします。
「こんなにたくさんのことがいっぺんに起こって、これほどの試練を受けるのには、何か意味があるはずだよね、ぼくには感じられるんだ。あたかも何かが僕を待っている、何かが僕を期待している、何かが僕を求めている、僕は何かのために運命づけられているとしかいいようががないんだ」
ベストセラーとなったフランクルの著書「夜と霧」で彼ががたどり着いた結論は人が生き延びられるのかどうか、その人が幸福であるかどうかは「生きることにその価値を見いだせるか」ということでした。
生きる意味とは「生きるとはなんぞや?」というような抽象的なものではなくもっと身近に感じられるものであり、日々の暮らしの中で意味や生きがいを見出すためにフランクルは「3つの実存的な価値」が重要だといいます。
創造的価値
・新たなものを生み出す
体験的価値
・楽しみや学びの機会をもっている
上記の二つは多くの人が知っている価値なのです。特に大事なのは
態度的価値
苦難や試練にでくわした時のその人のとる態度に示される価値になります。
身近なところでは家族が亡くなってからの失望感、狭い所へ連れて行かれる、食糧が足りなくて飢えに苦しむ、寒くても暖める物が無いなどの状況の置かれてどうにもならない時もあります。たとえなにもできない中で過酷で無力なときでも、態度的価値を示すことで試練を乗り越えて苦悩の中から生きる価値を見出せることに繋がるのです。
まとめ
私は、夜と霧(キリ)という本を読んだ人に書かれいるのを読んでメモしながら考えさせられました。書かれていたことが「確かにそうだよね」と言えることだったからです。その中から3つ紹介したいと思います。
人生の意味を生み出す
・人それぞれが挑戦し、自分自身で反応し答えをだす
泣くことを学ぶ
・涙は弱さではなく苦しみに立ち向かう証明
・壊れることをおそれない魂がわきあがる
他人の痛みを感じる
・他者の悲劇が自分に関係なくても他人の痛みと共感する
私がビクトール・フランクルに関する本を読んでいたら、人から受ける影響もどう受け止められていたのだろうか?
自分の性格と環境にもよるけど、困難や試練があると心は落ち着かない私とビクトール・フランクルは一度も荒れないで生きる価値を見出したことに驚きました。
私は図書館にビクトール・フランクルが強制収容所の話の「夜と霧(キリ)」の他にもあるならぜひ読んでみたいと思いました。
私もどんなことにぶつかっても荒れずに静かに対処できたら思っていますし、これからの人生にヒントになるような気がするのです。
皆さんも立ち止まっている時に「夜と霧(キリ)」の本を読まれてみてはどうでしょうか?
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