うつ病viviの治験日記#6「薬をください!」

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うつ病viviの治験日記#5「新たな闘病生活の始まり」

2018年6月30日

 

うつ病viviの治験日記~薬をください!~

 

6月30日

真夜中、1時に目が覚めてから、発作とお薬の禁断症状との闘い。やっと、見つけたソラナックス4錠。飲んだけど止まらない発作。のたうち回って、朝が来た。

6時半に軽く朝食とって、朝のソラナックス。全然、お薬足りなかったけど、身支度してるうちに、気が紛れた。加えて、最近、唯一、見ることのできる、NHKの朝の連続ドラマ「半分、青い!」純粋な女の子の恋心。切なくて、なんか、共感できる。それに、15分間という短さが丁度いい。

職場に着いたら、すぐに、仕事に取りかかった。携帯に下書きしたブログを夢中で打った。1時限目は、それでやり過ごした。2時限目後半、ブログの下書き完成。ちょっとずつ、また、様子がおかしくなってきた。というのも、昼休みが近づいてきたから。実は、食欲がない。お風呂が気持ちのいいものでなくなったのと、同様、食事も楽しめなくなっていた。いろいろ悩みがあって、その前から、食欲はなかったけど、少し、ひどくなった。昼休み、お弁当をお茶で流し込むように、無理矢理、食べた。そして、待ちに待ったお薬の時間。夜の発作に備えて液体の薬、2種類3本は、とっておこうかと思った。だけど、我慢できなかった。ためらいながらも、1本、また1本。そして、最後の1本に手をつけようとして止めた。

「夜に残しておかないと」

ソファに腰かけて、しばし、安静。

そして、午後の仕事を思い出して、立ち上がった。昼休みは、まだ、終わってなかったけど、薬も効いたのか、気が紛れて、午後は、難なくクリアした。

うちに、帰って、一眠り。それから、夕食。同じくお茶で流し込んでたら、気分が悪くなった。胃部不快感。しばらく、横たわった。これは、早く薬を飲まなければ、飲みたい、飲んで寝たいと思って、バタバタお風呂にはいった。お風呂から上がって、お昼に残しておいたリスパタール内用液1本とリボトリール錠2錠、それと、太田胃散を飲んだ。薬は、泣きたいくらい足りなかった。30分位して睡眠薬を飲んで寝た。

7月1日

真夜中2時過ぎに起きた。起きたはなは、よかったけど、次第に、具合が悪くなり、薬の禁断症状。もう、どこを探しても、余った薬はない。泣きながら、タバコを何度も吸いに自室に行く。(寝室は別の部屋にある)気がつけば、もう5時を過ぎた。今日、1日、日曜日は、朝から、忙しい。美容室の予約もいれてある。

「胸が苦しい。息ができない」

忙しいと気が紛れるかも知れない。でも、私の場合は、ちょっと、違う。忙しければ忙しいほど、合間にタバコを吸うように、同時に薬が必要なのだ。それらがないと、動けない。私にとって、精神安定剤は原動力。薬のない日曜日。どう、過ごす?どう、乗り越えたらいい?あと、30分で6時。起きる時間。

「耐えられない。誰か、助けて。嫌だ。起きたくない」

お母さんが、先に起きた。私は、しばらく、起き上がれなかったが、なんとか、渋々起きた。起きて、朝一のひと仕事。そして、朝食。

さすがに、ソラナックス2錠だけでは、もう、どうしようもなかった。私は、ふと、ゴミ箱を見つめた。そして、とりつかれたかのように、ゴミ箱をあさった。29日から、飲むのを止めることになって、捨てた薬。「エビリファイ内用液6mg」を探した。「確か、まだ、3本あったはず」今、まだ、飲めるのは、これの3mg。1日1本昼だけだ。だから、6mgは、心を鬼にして捨ててた。

しばらく、机の上に置いて見つめた。

そして、1本だけ飲んだ。

飲んだら、涙があふれた。

それは、安堵の涙と悔し涙。どうして、ここまで落ちてしまったのか。泣きながら、自分を責めた。だけど、どうしようもなかった。今は、それしか言えない。

薬を飲んで、家事を後回しにして、少し、寝た。1時間半くらいだろうか。それから、やっと、起き上がって、とりあえず、後回しにしていた家事をした。全然、やる気がなかったが、なんとか、終わらせた。私は、とにかく、薬を欲した。でも、飲める薬はない。苦しくて、何度も横たわった。お母さんに、気づかれないように必死だった。お母さんは、知らない。私に、のたうち回るような発作があることを。私が、つい、こないだまで薬の飲みすぎオーバードースだったということを。そして、今、禁断症状と独り闘っていることを。知られるわけには、いかない事情がうちにはある。

午後の美容室の予約があったので、早めに昼食をとった。ソーメンだったから、なんとか、のどに通った。薬は、液体の薬も飲んだが、全然、効かなかった。

私は、薬が欲しくて完全に、うつに入った。苦しくて苦しくて涙が次から次にあふれ出た。それでも、お母さんには、気づかれまいと必死だった。午後の美容室の予約は、お母さんと一緒。楽しみにしているから、絶対、一緒に行かなければいけない。私は、なんとか、立ち上がった。

馴染みの美容室。私は、一言二言、言葉を発しただけで、あとは、無言だった。それでも、信頼のおける美容師さんなので、あとは、なんでも、おまかせ。美容師さんも、私が、うつ病であることを知っているので、様子がおかしい時は話しかけず、そっとしておいてくれる。美容室のあと、少し、デパートをうろついてみた。いつもなら、それで、気が紛れるけど、全く、その気になれなかった。

帰り際、お母さんに夕食を何にするか聞かれた。私にとって、一番、困る嫌な質問。黙りを通した。今の私には、食事よりも薬が欲しかったから。答えられなかった。

うちに帰ったら、ほっとしたのか、急にお腹が空いた。無性に寿司が食べたくなった。お母さんに話すと喜んで、近所のスシローに連れて行ってくれた。まるで、薬を手当たり次第飲んでるかのごとく、がつがつ食べた。久しぶりに、食べ物の味がした。それからは、落ち着いてた。薬の代わりに寿司食べて、今、考えるとただ、単に、お腹が空いてたのかもしれない。ここ、数ヶ月いろんなことで、頭も胸も心もいっぱいで、食欲がなくなってたからかも知れないと思った。

7月2日

22時に寝て1時半頃起きた。携帯でブログの下書きをしていると、3時頃から、また、様子がおかしくなってきた。すると、今度は、急にお腹が空いた。どうしようかと迷った。迷ったあげく、4時ごろ、お母さんが買っておいた「あごすけまんじゅう」を一口食べた。そしたら、涙があふれてきた。それから、泣きながら、一個だけ食べた。どうして、涙があふれてきたのかは、わからない。もしかしたら、薬が飲めないのを、きっかけに「過食」になってしまったのかもしれないと少しだけ思った。

だけど、やっぱり、まだ、薬がいい。もう、5時半。また、頭がぐちゃぐちゃに、おかしくなってきた。のたうち回った。

そして、私は、「精神安定剤を下さい」と声を殺して泣いた。

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うつ病と闘うアラフィフ。おまけに、腰部脊柱管狭窄症!踏んだり蹴ったり。のんびり穏やかに毎日を送っていきたいと思ってます。