この記事は約 5 分で読むことができます。
こんにちは、どうも、ゆたです。
私はアニメが結構好きで、暇さえあれば、アニメを見ているのですが、友人に誘われて映画館で映画を楽しむことも増えました。
過去作品はサブスクやレンタルビデオ屋さんで借りてきて視聴したりします。
映画の題材には障害を持った方を題材にすることも多くあります。
それこそ、私の好きなアニメ映画「聲の形」ではヒロインが聴覚に障害があり、主人公との恋模様を描いています。
そんな風に何かしらの障害がある人たちの話を描くことがありますし、それは単純に注目度が高いから、という理由だけはなく、映画を鑑賞した多くの人にとって、社会にいる困っている人たちを知る機会にも繋がるでしょう。
ですが、ハリウッドでは長い間、社会的マイノリティの人たちが排除された状態で、映画作りが行われていたそうです。
ただ、これは邦画でも同じことだと思います。
例えば、聴覚障害を持った主人公だとしても、それを演じているのは有名な俳優であることも多いです。
私も今回の記事を書くまで、そのことにあまり違和感はありませんでしたが、映画を作る意味や映画の新しい取り組みに触れて、映画に対する考え方が大きく変化したので、皆様にご紹介しようかなと思います。
当事者が演じることが当たり前に。
アカデミー賞の作品賞にノミネートされたのは「コーダ あいのうた」という作品です。
この作品ではメインキャストとして3人のろう者の俳優が主演しています。
役としてはろう者の父・母・兄を演じていて、その中でも父役のトロイ・コッツァー氏は、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされた初めてのろう者の俳優です。
シアン・ヘッダー監督は3人に俳優について、
「ろう者役には、ろう者の俳優を」
という言葉を残しています。
この映画の作成に関わっていた大手の映画会社の家族役には著名な聴者の俳優をキャスティングするように求めていましたは、ヘッダー監督はそれを断り、手話を学び、ろう文化や歴史に詳しい専門職である「DASL」を導入し、映画を作成しました。
母親役のマーリー・マトリン氏は「自分以外の家族を聴者が演じるのであれば、作品には出ない」といったといいます。
彼女はかねてからろう者の俳優が活躍できるよう、映画やテレビ業界で発信してきました。
その思いが強く、そして作品にも繋がっていきます。
最近のハリウッド

近年のハリウッドのヒット作品でろう者の俳優が主演するものは多数あります。
代表的なタイトルでいえば、「クワイエット・プレイス」や「エターナルズ」などです。
現在のハリウッドではろう者の活躍も珍しくなく、当事者が演じるのは当たり前であるという風潮ができつつあります。
これは監督や俳優たちの努力が実った結果だと言って差し支えないでしょう。
また、当事者を使うことで作品のリアルさが格段に跳ね上がります。
例えばろう者を題材にした作品では「手話」のシーンがよくはよくあります。
ただ、手話が第一言語ではない聴者の俳優が手話を演じると「身振り」のようになってしまい、実際のろう者にとってはかなりの違和感を覚えるようです。
ですが、演じる俳優もろう者であれば、リアルという言葉もおかしいかも知れませんが、数か月で練習し、演じたものとはまた違った演じる形になると思います。
ろう者を演じる必要性
映画、という題材であれば特別、ろう者を起用しなくても聴者の俳優でもいいのではないか、そう思う方もいらっしゃるかも知れません。
ですが、映画は多くの人にとって考え方や思想に影響を及ぼします。
その時に、あまりにも現実とかけ離れていたら、お互いに違和感を覚えることにもなるはずです。
当事者が演じることはそれだけで大きな意味のあることだと私は思います。
もちろん、すべてがそうでなくてはならないというわけではありません。
ですが、そういった当事者の俳優が演じる邦画があっても面白いのではないかなと私は思います。
参照元:HUFFPOST「ろう者役には、ろう者の俳優を」はなぜ日本で定着しないのか。『コーダ』が映画界に残した功績 2022年3月26日
終わり。
ろう者や当事者が演じることの面白さを強く感じました。
そして社会に与える影響の大きさはハリウッドの常識すら変化させるほど大きなエネルギーになり、ムーブメントになっているなと思います。
海外のそういった流れを日本でも取り入れ、より良い作品を作っていけるようになれたら嬉しいなと思います。
ただ、映画はリアルであればいい、という話ではありません。
作品によって必要な要素は変わってくると思います。
ですが、当事者の俳優が演じる姿というのは今までの作品とは一味も二味も変わってくるのではないでしょうか。
是非、私も色んな作品に触れていきたいなと思います。
noteもしていますので、良ければ遊びに来てくださいね♨
まとめ記事もあります、お時間がある方は是非!
→HOME
コメントを残す