この記事は約 6 分で読むことができます。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
私は今まで幾つか誤飲の記事を書いて来ました。それで感じたのが、誤飲したものに大きい、小さいなど、サイズは関係ないということでした。
2023年は、りんごを喉に詰まらせたとされる重大事故が相次いで発覚しました。幼い子どもは空気が通る気道が狭いことで、飲み込んだり吐き出したりする力も弱いことで、ものを詰まらせ窒息しやすいといいます。
消費者庁の実態調査によりますと、2014~2019年の6年間で、食べ物が原因と特定された窒息事故によって、14歳以下の子ども80人が亡くなりました。その中で9割近くが4歳以下の子どもでした。
りんごを巡っては、2023年4月に鹿児島県の保育園で当時6ヵ月の女の子が、すりおろしたりんごを食べた後に意識不明の重体となり、その後に亡くなりました。2023年5月には愛媛県の保育園でも、8ヵ月の男の子が離乳食で出された、小さく切ったりんごを口に入れた後、喉に詰まらせ、呼吸が止まり重体となっています。
りんごなどの食べ物は喉に詰まらせるリスクが高いことを頭に入れ、離乳食を作る時の注意すべき点や万が一の際の対処法などを学ぶべきだと、専門家は指摘します。
今回は専門家に聞いた、誤飲した時にして欲しい、ハイムリック法の仕方など、多角的にこの問題について考えていきたいと思います。
りんごなどを詰まらせた時の、ハイムリック法の仕方など
子どもの事故予防に励むNPO法人「セーフ・キッズ・ジャパン」理事長で、小児科医の山中龍宏さんによりますと、「通常は喉を通って食べ物は食道に、空気は気管に入ります。喉の奥の気道は食べ物と空気両方の通り道なので、食べた物が気管に入って誤飲して窒息するリスクは常に意識を持たないといけません。特に4歳以下のお子さんは誤飲で窒息しやすく、注意を払わなくてはなりません」と、警鐘を鳴らします。
山中さんによりますと、食べ物を飲み込む時は通常、突起状の喉頭蓋が気管の入り口を塞いで誤嚥を予防していますが、赤ちゃんではその機能が未熟な状態です。3歳児が口を大きく開けた時の直径はおよそ4cm。そして、赤ちゃんの気管は本人の小指程度と細く、直径6~8ミリmmです。歯が生え揃う前は特に噛む力が弱い上、気管に入ってしまった誤飲の食べ物を咳で押し出す反射も弱いといいます。よく噛まずに大きいままで飲み込み、誤飲して喉の奥や気管に詰まると窒息します。
2016年に厚生労働省によって作成された保育施設などでの事故予防のためのガイドラインでは、りんごは窒息しやすく、離乳食完了期(1~1歳半)までは加熱して軟らかくして給食に提供することが推奨されています。
「芋やゆで卵など唾液を吸うもの」「プチトマトや乾いた豆など球い形のもの」「練り製品やこんにゃくなど弾力があるもの」「白玉団子や餅など粘着性が高いもの」なども誤飲で窒息しやすいと例を示してぃす。奥歯が生え揃っていない場合は、食材の大きさが1cm程度であっても、上手にすりつぶせずに窒息する可能性があると指摘します。
山中さんによりますと、乳幼児は5~6分ほど気道が塞がると、呼吸停止して意識を失い、亡くなるケースもあります。顔が青ざめているなど異変に気付いたら、急いで喉の奥に詰まった食べ物を吐き出すことが必要となります。
では、具体的にどうすれば良いのでしょうか?赤ちゃんの場合は片腕にうつ伏せに乗せ、背中の真ん中をもう片方の手で強く叩く、背部叩打法を行います。1歳以上のお子さんは、背後から抱きかかえて組んだ両手で腹部を圧迫するハイムリック法も併せて行えます。
ハイムリック法は内臓を傷付ける可能性があるから、行った後病院を受診しましょう。お子さんがぐったりして反応しなくなった場合は、心肺停止をしている可能性があり、人工呼吸と心臓マッサージという心肺蘇生を行って下さい。
参考:「子どもは静かに苦しむ」窒息事故の怖さとは NHK NEWS WEB(2023年)
東京消防庁や日本赤十字社などで、ハイムリック法の一連の仕方が分かる動画がインターネットで公開されています。
山中さんは「動画を見たりして実際にハイムリック法を行ってみることは大事なことです。お子さんの窒息事故は、どこにいても誰でも発生するという危機意識を持っていて欲しいです」と語りました。
以前、
餅の記事でハイムリック法については、対処法の部分で書きました。ですが、あの時は文章のみでしたので、この記事の方が動画もあって、分かりやすいかと思います。
私は小さい頃から食べることが好きで、両親からは「胃が8つ位あるだろう」とか言われ、多分人より気道は広いと思います。
私の場合むせるのも、食事中にしゃっくりが止まらず、時々それでむせます。
この参考にした記事を観て、子どもの頃の気道がかなり狭いことに気付きました。
誤飲は助かっても、後遺症が残るイメージもあります。この記事が、子ども達の誤飲予防に繋がってくれたらと、切に思いますー。
noteでも書いています。よければ読んでください。
コメントを残す