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こんにちは、翼祈(たすき)です。
令和6年1月1日に、大きな地震が襲った能登半島の被災地で、またも災害が起きました。
石川県では、2024年9月21日から22日にかけて大雨の特別警報が出され、記録的な大雨となり、土砂崩れや河川の氾濫が相次いで発生しました。
地震からの生活再建を目指す中での大雨の影響で、2024年10月4日15時時点で、能登町などで合わせて154棟の住宅が被害を受け、“二重被災”とも言われる厳しい状況に直面する人たちをどう手厚くサポートしていけるかが大きな課題となっています。
この記事では、今回の「能登豪雨」の以前から行われている、能登半島の被災地の支援の話となります。
軽トラック向けのキッチンカーやキャンピングカー設備を製作・販売する加古川市東神吉町天下原にある『SECRET BASE58』が、石川県の被害を受けた能登半島地震の被災地で活動するボランティア団体に、物資搬送などに活かせ、荷台に載せる【シェル】を寄付しました。
『SECRET BASE58』の金川将裕さんは、「色んな使い方に対応できる」とし、「能登半島の被災地の人から『こんなのがあると、便利!』の声に応えました」と説明しました。
今回は、『SECRET BASE58』が能登半島の被災地に送った、【シェル】の詳細をお話します。
『SECRET BASE58』は、能登半島の被災地にどんな【シェル】を送った?
画像引用・参考:SECRET BASE58
同社は、軽トラックの荷台に脱着可能なシェルを、オーダーメードで製作・販売している。荷台を有効活用でき、アウトドアやキッチンカーとして使われるほか、最近では災害に備え購入する人も多いという。
金川さんが5月末、被災地で3日間のボランティア活動した経験が寄付のきっかけになったという。軽トラックでは、雨が降れば荷台が水浸しになる。炊き出し作業に従事した際「しっかりと屋根があり、多くの物を一気に運搬できるものがあったらいいのに」と強く思った。
完成したシェルは高さ145センチ、幅140センチ、長さ190センチの大きさ。外側にアルミ板を張り、中は木の板で組み立てた。上に開く扉が屋根になるなど、雨が多いという現地の要望に応える仕様にした。
引用:被災地の「こんなのあれば便利」に 加古川の金川さん、能登半島のボランティア団体に「シェル」寄贈 神戸新聞NEXT(2024年)
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凄く悲しかった
能登半島地震から、少しずつ仮設住宅ができてきて、入寮して4ヵ月が経過し、「ここから生活を再建していくんだ」と多くの人が思っていた矢先の、「能登豪雨」でした。
仮設住宅は本来なら高台に建てなければならなかったのですが、建てる場所が足りなかったこと、希望する人が多いなどして、確保できなかったことで低い土地にしか建てられず、多くの仮設住宅が地震で地盤が緩んでいたこともあったり、川の流れが豪雨で変わったなどして、増水した川の水が大量に流れ込み、土砂災害や床上浸水など、多くの被害をもたらしてしまいました。
今回の「能登豪雨」で、非常に心が痛かったのは、地震を乗り越えた人が、災害に巻き込まれたということでした。
私がニュースで見たのは、旅館で入浴再開へ準備を進めていた方や、家族に食べさせたいと稲作を頑張っていた方が亡くなったり、行方が分からなくなっていた中学生が学校のジャージを着た状態で発見されるなど、痛ましいものがかなりありました。
2024年9月29日時点で、能登地方の6つの市と町では、合計およそ150ヘクタールの農地で農作物の被害が確認されるなど、甚大な被害が出ているとのことです。
珠洲市では、2024年10月2日時点で、水道管が壊れた影響などで市内の839戸が断水していて、各地で給水活動が行われるなど、ライフラインに影響が出ている方もいます。
石川県や輪島市では二次避難を呼びかけて旅館やホテルに避難させるなど対策を行い、能登市では土のう袋が配布されるなど、予断を許さない状況です。
そんな今回の“二重被災”の中でも、前進したこともあります。
今、能登半島の被災地では、大雨を受けて、子ども服の無料配布や、幼稚園では、給食用のフルーツやパンなどが配られています。
元旦の地震で倒壊した輪島市中心部の7階建てのビルは、今まで調査のためにそのままになっていましたが、2024年10月7日から公費解体を進めるための工事が始まりました。
「輪島塗」箸職人の方が、漆塗りを再開したり、2025年春の営業再開を目指す食堂のニュースなどもあります。詳しくは参考リンクからご覧ください。
「これでやっと少し落ち着く…」と思っていた中、起きた「能登豪雨」で、仮設住宅が多数浸水したり、倒壊したことで、「災害大国」である日本の仮設住宅の在り方や設計の仕方、安全な場所の確保に、今後課題が浮かんでくることでしょう。
私はこの記事の本題の『SECRET BASE58』の【シェル】が、「能登豪雨」の後にも役に立っているかは分かりませんが、被災した方が“二重被災”から生活再建するためには、この【シェル】だったり、全国にある役に立つ防災知識を、石川県が主体となって取り入れ、被災地に還元していくことが大事なのではないか?と思っています。
参考リンク
地震と大雨 二重被災の「輪島塗」箸職人 漆塗り再開 石川 輪島 NHK NEWS WEB(2024年)
輪島 観光名所近くの食堂 大雨でも被害 “来春の再開目指す” NHK NEWS WEB(2024年)
能登地方 コメを中心に150ヘクタールで農作物被害確認 石川 NEWS WEB(2024年)
地震で倒壊 輪島の7階建てビル 10月7日から公費解体の工事開始 NHK NEWS WEB(2024年)
noteでも書いています。よければ読んでください。
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