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皆さんこんにちは。Pinkです。「OD(オーバードーズ)以後、ODと表記します。」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。「薬の過剰摂取」という意味になります。
これまでは、パンクロックが好きな私にとって、その中でも一番好きだった「シド・ヴィシャス」が1979年にこの世を去ってしまった原因という認識が強くありました。
また、「シド・ヴィシャス」だけに限らず、多くのロックミュージシャン達がこの世を去りました。この様なイメージはとても大きいのではないでしょうか。しかし、現在では随分違うように思います。
AERA dot.の記事にあったのですが、最近では「市販薬」を過剰に使用する「OD」が、10代に急激に広まっていて、「薬物依存症」の治療を受けた患者の「市販薬」使用の割合は、「覚醒剤」を大きく上回るそうです。
若いという点では同じですが、なぜこのようなことが起きているのか、驚くと同時に、その背景にはどのようなことがあるのか知りたいと思いました。
「OD」の現状
一時的な興奮やハイな気分を手に入れることを目的に、せき止めや風邪薬などの「市販薬」を乱用する「OD」ですが、女子は生理痛の問題から、「市販薬」との距離が近く、男子よりも医療や医薬品を利用する傾向が強いこともあるそうです。
それは「薬物依存症」の患者の約7割を占めるといいます。私も長い間「子宮腺筋症」という婦人科の病気に悩まされ、痛みに耐えられず、病院から処方された薬以外にも痛み止めを服用した経験があります。
今思えば、一つ間違えたら「薬物依存症」になっていたのではないかと思うと、とても恐ろしく感じます。それだけ痛みには弱いのです。
また、東京歌舞伎町の別名「トー横」と呼ばれる区域では、「トー横キッズ」と呼ばれる若者達の間で「OD」は「パキる」と呼ばれて流行したと言われています。
さらに、昨年12月には、東京都内の小学校で、高学年の女子児童2人が「市販薬」を校内に持ち込み、過剰に摂取した結果「OD」をして救急搬送されたとのことです。「小学生」までもが「OD」をするという低年齢化している現状に、複雑な気持ちになりました。
子供たちの生きづらさとは
こうした10代の「OD」の広がりは、データにも表れていて、ある調査によると、10代で「薬物依存症」の治療を受けた患者の、「市販薬」が主な原因となった割合は、2014年の0%から、2022年には約65%を占めていて、覚醒剤(約4%)や大麻(約11%)を大きく上回っているとのことです。
「依存症」の治療に関わる医師は、「生きづらさ」があり、それがロナ禍で加速した」と意見しています。
「コロナ禍」でステイホームになり、学校へ行くことが出来ず、外出も制限され、それまで家庭がつらくても、なんとか生き延びていた子供の逃げ場がなくなったとのことです。
子どもは、助けを求めることが苦手なため、つらい気持ちを「市販薬」と言った別のことで気をそらすようになっていったそうです。「コロナ禍」の影響は、大きいと感じました。
マスク着用義務が昨年の3月に緩和され、5月からは、新型コロナウイルス感染症の位置づけは、これまでの2類相当から「5類感染症」になりました。
それを受けて、私は「コロナ禍」の時の恐怖心がなくなりかけていると思います。しかし実際には、「コロナ禍」以降も様々な問題が出てきていることがわかりました。
最後に
今は、どの街にも「ドラッグストア」があり、私たちにとって身近な場所になっているので、「市販薬」への抵抗感は低く、医師が処方する薬に比べてみると、効果は弱いけれど、副作用も少ないと思われているとのことです。
しかし、医師によれば、市販のせき止めや風邪薬には、「覚醒剤」や「麻薬」に準ずる成分が入っていて、安全性を保証できない薬も時々あるといいます。
過剰に飲むことにより、肝機能や腎機能が低下したり、不整脈を起こす可能性もあり、「市販薬」には様々な成分が入っているので、相互作用で体にどのような影響を与えるか予想がつかない怖さもあるとのことです。
また、つらい気持ちを隠しておく為に「OD」を繰り返していると、感情を表す語彙がどんどん減って行き、その結果、コミュニケーション能力も落ちてしまい、一見すると何ともないので、本人が苦しんでいることに周りが気づけなくなるそうです。
そうならない為にも、周りの大人たちがしっかり見守る必要があるのではないでしょうか。
参考サイト:10代に急速に広がる市販薬の過剰摂取 依存症患者の約7割は女子
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