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こんにちは、翼祈(たすき)です。
この記事を書いている時は、令和6年能登半島地震から3週間近くが経とうとしています。被災されている皆さん、お変わりはありませんか?
この記事を書いている現在でも被災地では、停電などライフラインへの影響が続いています。北陸電力によれば、珠洲市、輪島市などの石川県内およそ7900戸で停電が続いています。
また、珠洲市、輪島市などで携帯電話のデータ通信や音声通話が利用できない、または利用しにくい状況が続いています。
KDDIとNTTドコモは2024年1月6日午後から、船舶に基地局を積んで、海上から通信インフラを回復する「船上基地局」の運用を共同で開始しました。
両社が船上基地局で協力するのは初のことです。
NTTグループの海底ケーブル敷設船「きずな」に、KDDIやNTTドコモの船上基地局を相乗りし、停泊すると、集落が孤立する輪島市町野町の一部を含んだ、船の半径数kmメートルの範囲で通信が回復しました。
この様に厳しい電波状況が、被災地では続いています。
今回は災害発生時に、スマホの電池を長持ちさせる方法など、役に立つ災害での取り組みを紹介したいと思います。
災害発生時にスマホの充電を長持ちさせる方法とは?
災害が発生して停電が起こると、電源の確保が困難になります。家族や友達との連絡や、情報収集のために大事にしたいものがスマホの電池バッテリーです。可能な限り電池バッテリーを長持ちさせる節電術を、ITジャーナリストの男性Aさんに聞きました。
「災害が発生した時、最初にスマホの使用頻度を少なくしましょう。特にゲームや動画は電池バッテリーをかなり消費してしまうことから、使わない方が良いでしょう」。
そして、少しでも電池バッテリーを長持ちさせるため、省電力機能をONにします。
スマホ端末の動作速度が遅くなって、消費電力を節約可能です。
スマホで1番バッテリーを消費するものが液晶画面です。
文字がギリギリまで読める程度まで暗くして下さい。
スマホアプリの通知は、安否情報などが流れてくるLINEなどのSNS以外は切っておきましょう。ONのままだとスマホアプリの通知が届くたびに画面が点灯して、電池バッテリーを消耗します。画面が自動的に暗くなる「画面ロック」になるまでの設定時間を最短にしておくと、点灯時間を抑制できます。
停電などで、スマホの電波を出す基地局が停止し、通信や通話ができなくなることもあるため、画面上に「圏外」と表示された場合、電源を切ることも推奨されます。
圏外になると、スマホが電波を探し続けて大きな電力を消費してしまうからです。
「避難所などで無料Wi-Fiが提供された時には、電波をカットする『機内モード』をONにして無料Wi-Fiに接続します。電力を余計に使用せずに、電気バッテリーを節約しながら通信や通話が可能です」。
平常時から予備電源を確保しておくことも重要だと言えます。
スマホを2、3回フル充電可能な容量のあるモバイルバッテリーがあると、災害発生時に心強いと言えます。モバイルバッテリーに使用されているリチウムイオンバッテリーは自然に放電しているので、週に1回はモバイルバッテリーを充電しておきましょう。自家用車内でUSB機器やスマホを充電可能なシガープラグなども準備しておくと良いでしょう。
参考:スマホの電池、長持ちさせるコツ 安否確認は「171」 朝日新聞デジタル(2018年)
Appleは「災害発生時は低電力モードに留めた使い方が適切と考えます」と述べます。Bluetoothや無線LANの電波を止める機内モードなど個別の設定はしないといけませんが、「それは平常時の対策となっていて、緊急時はスマホが繋がることが最優先です。通信状態を維持しながら、電気バッテリーを長持ちさせる方法が何より大事です」と説明します。
被災地での感染症などの対策
厚生労働省は、「避難所生活で病気にならないためのガイドライン」を作成し、注意を呼びかけています。
最初に、良好な居住環境を維持するために、避難所内を適度な温度管理をすることが大切です。暑い時は可能な限り換気し、日差しを遮断します。朝晩は冷える可能性も想定し、床に直接雑魚寝するのではなく、畳やマットを敷いて眠ります。
次に衛生面では、布団を敷きっ放しにせず、通風乾燥や日光干しをさせます。
ごみは捨て場所を決めておいて封をして、ゴキブリやハエの発生を予防します。
食中毒を出さないことを念頭に置いて、食事やトイレ後は手を洗い、水が確保できない時はウェットティッシュを代用します。入浴ができない時は、温かいタオルで身体を拭きます。
避難所での集団生活では、風邪などの呼吸器系感染症と、下痢などの消化器系感染症が流行りやすいです。うがい・手洗いを行い、水が確保できない場合は、ウェットティッシュや擦り込み式エタノール剤を用意します。
ノロウイルスの対策で、嘔吐や下痢物に直接手に触れることは避けましょう。
通院先が被災した場合、通院患者は大きな影響を被ります。
日本透析医会によりますと、人工透析は週3回必要で、3~4日間しないと命に関わります。東日本大震災では、本来の施設で透析を受けられなかった患者がおよそ1万人いましたが、被災しなかった施設に辿り着けた患者は、その施設で透析を受けました。
日本透析医会の常務理事の男性Bさんは「透析患者の半数以上が高齢者です。災害発生時に、どうやって透析施設に来て頂くかが課題です」と語ります。
大災害では、救助を待つ時間が長くなって、支援物資が行き渡るまでに時間がかかるため、DMAT(災害派遣医療チーム)の担当者は「東日本大震災では病院で治療薬が足りなくなる事態もありました。糖尿病患者が使用するインスリンがすぐに手に入らないかもしれないことも想定されます。予備の治療薬を持つといった、まずは自らの備えをして頂きたいです」と説明しました。
参考:避難所で気をつける健康上のポイントは 薬は1週間分 朝日新聞デジタル(2018年)
カッパと新聞紙で防寒対策
災害発生時に役立つ情報などを旧Twitterの「X」で発信している警視庁災害対策課は、この度の能登半島地震を受けて、2024年1月5日午後、カッパと新聞紙を使用して身体を温める防寒対策に関して、新規に画像を付けて投稿し、避難生活の参考にして貰えたらと呼びかけています。
具体的には、カッパを着て腰の部分を紐で結んだ後に、丸めた新聞紙をカッパと衣服の間に入れることで寒さを和らげることができますと紹介しています。
災害対策課では、それ以外にも水道水を節約したり、ペットボトルを使用してランタンを作ったりする方法なども、今までに「X」で投稿していて、避難生活の参考にして頂きたいと呼びかけています。
参考:“カッパと新聞紙で防寒対策” 避難生活の参考に 警視庁が投稿 NHK NEWS WEB(2024年)
スマホなど携帯電話にまつわる能登半島地震の話
2024年1月11日正午過ぎ、現地に入って住民に取材陣が話を聞いていると、被災した女性から「親族の無事を確認したいので、電話を貸して欲しい」と申し出があり、持っていた衛星携帯電話(インマルサット)を手渡しました。
被災した女性は、通話を始めてから1、2分後。安否不明者のリストに入っていたという親族の無事をお互いに判明すると、咳を切った様に嗚咽を漏らし、涙が頬を伝い、感情を抑えきれない様子だったといいます。
また、2024年1月17日、ソフトバンクは能登半島地震の被災地で4Gなどへの移行手続きが困難になっていることを踏まえた対応で、主に「ガラケー(携帯電話)」で使用されている3Gのサービスの終了時期を全国で延期すると明らかにしました。
サービスの終了は2024年1月末の予定でしたが、2024年4月15日まで延期します。
被災地の利用者を対象に、さらに終了時期を延期する可能性もあるといいます。
私がこの記事を書いて、ドキッとしたのが、モバイルバッテリーです。
2023年、夏にとても大きな台風が接近中で、大きな被害が出るかもしれないと、ニュースで観て、自宅にモバイルバッテリーが無かったので、家族分購入しました。
充電も終えて安心、かと思いきや電気を自然と放出するため、充電を時々しないといけないんですね。知りませんでした。
この記事を書いて、早速モバイルバッテリーの充電を始めました。分からないことは分からないなと、再度確認しました。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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