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こんにちは、改めましてM. Jです。
今回は、個人情報漏えいの危険性!対策は?について書いていこうと思います。
現代は「デジタルの時代」といわれるようになりました。「アナログの時代」よりも詐欺や高額請求などの被害に遭遇する危険性が高いです。情報をデジタル処理する限り、避けては通れないと考えるべきでしょう。
「個人情報が漏えい」されるということで、詐欺や高額請求につながるということは「覚悟」しながら生活していかなければならない時代になりました。
「マイナンバーカード」のひも付けに加え、スマホやパソコンなどで「個人情報を開示する」時には常に「個人情報がさらけ出される」ということを前提に物事を考えておく必要性があるのです。
個人情報が漏えいされた後、どのようにして「対応」していけば良いのでしょうか?
今回は、情報をデジタル処理する時代の「デメリットの面」について深く追求していきたいと思います。身近な「社会問題」として捉えていただければ、有り難いです。
以下の項目に沿って、記事にしていこうと思います。
- 個人情報とは(概要)
- もし、個人情報を漏えいされると ➡️ 危険!
- 個人情報が漏えいされた時とるべき対応
- 協会の名簿から個人情報が漏れた後の危険!:実際の体験
- マイナンバー問題 ➡️ 情報漏えいの危険性!
- 個人情報漏えい後どうしますか?
個人情報とは(概要)
個人情報について触れていきます。
◇「氏名・住所・電話番号・勤め先・最寄りの駅・生年月日」などの個人を識別できるもの
◇他の情報と容易に照合することで特定の個人を識別できるもの
また、こういった情報を取り扱う個人情報取扱事業者というものも存在します。
【個人情報取扱事業者とは・・・】
◇個人データベースなどを事業の用に供するもの
- 営利か非営利かは問わない
- 法人格のある企業だけでなく、社団や個人事業者も含まれる
個人情報が自分のまったく知らない人に「公開」されたらどうなってしまうのでしょうか?次の項では、個人情報が漏えいされたらどのようになってしまうのかについて書いていきます。
もし、個人情報を漏えいされると ➡️ 危険!
個人情報が「漏えい」されたらどのような危険があるのでしょうか?
◇名簿屋などから悪質な業者に「転売」され「電話・訪問・メールなど」による「勧誘」が行われる。
◇「架空請求」などの「詐欺」が起こる。
◇クレジットカードやショッピングカードの情報が流失した場合、高額な金銭を要求される。
◇住所や電話番号が公開されていれば、「電話」や「ストーカー被害」にあう。
◇個人情報の公開によって「迷惑メール」や「振り込め詐欺」などの被害が出てくる。
◇犯罪に巻き込まれる。 犯罪に関与させられる。
このように悪質な業者が関わってくることは「本当に恐ろしいこと」だと感じます。
詐欺・ストーカー被害・迷惑メールなどの被害者になる「危険性」があるので、しっかりした「対応」を取るしかないですが、個人情報の漏えいは突然起こるので「予備知識をもっておく」ことが必要不可欠だと思います!
次の項では、個人情報が漏えいされた時にとるべき個人としての対応について書いていきます。
個人情報が漏えいされた時にとるべき対応
個人情報が漏えいされた場合は「一刻も早く対応すること」が必要不可欠です。
このようなことが起こった場合「しばらく様子を見ること」や「素人判断で対応すること」は被害を拡大させてしまう「危険性」が高いといえます。
では、実際に個人として、どんなことができるのか、下記に対応をまとめてみました。
①弁護士に相談する→最も効果的な方法
◆個人情報の漏えいが起きた場合、事後の対応が素早くできる。
②いざという時に弁護士に相談できる環境を整えておく
◆顧問弁護士をつけておくと、問題発生時に引き受けてもらえる。
③弁護士費用保険に加入する
◆弁護士費用保険→弁護士へ相談・依頼する際に、高額な弁護士費用を補償できる。
④企業に説明を求める
◆個人情報が漏えいされた場合「何が漏えいされたか」確認しなければならない!
◆不明点や納得がいかない点がある場合、企業に「説明」を求めること。
◆個人情報が漏えいされていない場合もある。→正しく「確認」すること。
⑤二次被害を防ぐ・事後対応を行う:早く行う
◆自分自身の「カード番号」が流失した可能性がある場合、金銭の被害を防ぐこと。
→すぐに、カードの明細を調べること! 以降も、カードの明細をマメに確認すること!
◆怪しい「支出」がある場合、カード会社と「交渉」すること。
◆外部から情報がアクセス可能となっている場合は、アクセスを遮断すること。
◆ウイルスに感染している場合、LANケーブルを抜いたり、Wi-Fiをオフにすること。
◆メールアドレスを「変更」すること。
◆ヒモづけているパスワードを「変更」すること。
◆PCやUSBメモリの場合は遺失物届の提出、盗難の場合は被害届の提出を行う。
⑥専門の機関に相談する
◆認定個人情報団体などに相談する。
⑦調査
◆どのような情報が漏洩したか確認すること。
◆どこから漏れているのか探す。→「内部者・委託先・第三者」から
◆把握に多くの時間を要している場合「隠ぺい・報告体制の不備」がある。
対応の方法として最も重要なことは「弁護士への相談」です!
弁護士は「トラブル解決のプロ」ですので、適切な対応をされると思います。
これに加え、「カード明細の確認」「LANケーブルを抜く」「Wi-Fiをオフにする」などの対応が必要になってきます。
個人情報が漏えいされると、想像している以上の被害が出てきます!
実際に、個人情報が漏えいされると「どのような被害が出てくる」のでしょうか?
次の項では、実際に個人情報が漏えいされた時の出来事について書いていきます。
協会の名簿から個人情報が漏れた後の危険!:実際の体験
約20年前、私は病院に勤務していました。リハビリの職員が2名から4名に増員されて、仕事の負担を軽減しようとしていました。
その時いきなり、△病院に私あてに電話がかかってきました。男性の人の声で「仕事が終わってから話をすることはできますか?」と言われました。「仕事が終わった後であればいいです」と返事をしました。
仕事の終了後、△病院に黒いスーツを着た男の人が1人来ました。
天気の話などいろんな話をされた後「今後消費税が上がりますので、貯蓄をしておいたほうがいいと思います。」「現在、金(きん)の価値が上がっています。今後、ますます金は価値が上がってくると思います。」「金の購入を考えてみませんか?」と言われました。
しかし、私は「金(きん)にはまったく興味がありません。」と言いました。すぐに、男の人は「そうだと思います。いきなりこの話をされてもと思いますので、後日伺います。」と言って△病院を出ました。
2日後、△病院に男性の上司と2人で来ました。
すると、いきなり金の話を具体的にしてきました。「金(きん)の価値は、かなり上がっているので、購入してみませんか?」「大丈夫ですよ、損をさせることはありませんので。」と言われました。
2人で来たことに加え、この日は上司の人ばかり話をしていました。徐々に、私は「怪しい」と思いはじめていました。
少し落ち着いた後、私は「どこから△病院に私がいることを知りましたか?」ときいてみました。
すると、とんでもないことがあったのです。男性の上司は「福岡県〇〇協会の名簿から見て取り寄せました」と答えました。
私は「これは、個人情報が漏えいされている・・・」と思いました。それとともに「〇〇協会の個人情報はいとも簡単に暴露されるんだ・・・」と思い、かなり震えました。
考える間もなくすぐに、男性の上司から「とりあえず、金(きん)の取り引きをしたいので、60万円出してください」と言われました。
私は「金(きん)にはまったく興味がないので」と言いました。
このような問答が続きました。30分くらい問答を繰り返した後、病棟から内線がかかってきました。内線に出ると2人の男性は「それでは、失礼します」と言って△病院を出ました。
「本当に恐ろしい」と思いました。危うく金(きん)を購入させられるところでした。このように「個人情報が漏えい」されると、自分が想像した以上の「悪い出来事」が起こります。
約20年前の出来事ですが、この時期でも「個人情報の漏えい」は実際にあっているのです。
ということは、現在はデジタルで資料を管理することが多いので「個人情報は漏れる」という考えを基本として、対策を考えておくことが必要不可欠です。
次の項では、最近頻発しているマイナンバー問題について書いていきます。
マイナンバー問題 ➡️ 情報漏えいの危険性!
現在、日本で「マイナンバー問題」がいろいろと起こっています。
具体的には「マイナ保険証で別人の情報を誤登録していた」「公金受取口座で他人の銀行口座を誤ってひもづけ」などの「問題」が起こっています。
マイナンバーの問題、先に導入されている国でも多く起きているようです。
果たして、海外の「マイナンバー制度の事情」はどのようになっているのでしょうか?
【アメリカのマイナンバー制度の事情】
◇アメリカでは口頭で社会保障番号を伝えるだけで本人確認ができるようなシステムになっている。
→逆を言えば、他人であっても「口頭で社会保障番号」を伝えてしまえば、本人に「なりすます」ことができる。
◇個人情報が次々とヒモ付けされるようになり、「漏えいの危険性」が高くなっている。
◇悪用例:「死亡した家族の年金受給」「IDカード売買」といった問題が起こっている。
【韓国のマイナンバー制度の事情】
◇韓国では「クレジットカードの番号」から「住民登録番号」まで1つの個人番号で管理されている。
◇民間企業でも「住民登録番号」が利用できるようになっている。
◇2014年、クレジットカードと預金関連の情報漏えいが約1億4000万件あった。
→クレジットカード会社の社員が、USBを持ち出して「業者に販売」していた。
日本では「海外の事例を見ていきながら導入・施行していく」という方針のようですが、他国においても、マイナンバーカード制度は「導入した時には想像できなかった大きな問題」が起こっているのです。
現在の日本でも「さまざまな問題」が起こっているにも関わらず、マイナンバーカードの申請などの「流れを止める」ことなく、しっかりした「検証も不十分」な状態のままです!
このような状態の中、本当に「マイナンバーカードの義務化」をしていくのでしょうか?
ものすごく「大きな問題」が起こる「危険性」があると思います!
マイナンバーについてはこちらの記事を参考にしました。素敵な記事ですので、ご覧いただけると有り難いです。
個人情報漏えい後どうしますか?
以上、個人情報漏えいの危険性!対策は?でした。
前述したようにいつでも起こりえる「個人情報漏えい」についてですが、された場合「どのような行動」をとっていけばいいのでしょうか?
【個人情報漏えいされた後取るべき対応】
◎「弁護士」に相談する
◆漏えいした情報の「削除要求」
◆漏えいした企業との交渉
◆民事訴訟の手続き→損害賠償などの請求
◎登録・利用しているID・パスワードの変更
◎銀行口座・クレジットカードなどの利用履歴のチェック
◎金銭被害があればサービス事業者に連絡・相談
◎被害拡大防止のためのセキュリティソフトで保護
【個人情報漏えいが考えられる場合の相談機関】
企業が応じない場合も考えられます。よって、以下の相談機関が適切かもしれません。
◎個人情報保護法ダイヤル《03ー6457ー9849》
◆平日のみ:9:30〜17:30(年末年始を除く)
◎認定個人情報団体
◎行政機関などの窓口(市町村・都道府県庁・地方公共団体などの窓口)
対応すべき項目が多いです。それだけ「個人情報の漏えい」の怖さが伺えます。
記事の中の実際の体験でもあったように、個人情報が漏えいされると「想像以上の被害」となる「危険性」がありますが、残念ながら個人情報の漏えいは「起こる危険性が高い」ので、そのことを前提に行動しなければならないのです!
この記事をご覧いただき、どうもありがとうございました。
今回の記事は、以下の文献を参考にしました。
参考:ALG PLUS:個人情報を漏えいされた場合、損害賠償を請求できる?
ベリーベスト法律事務所(大宮):企業の個人情報漏えいどうなる?
弁護士保険の教科書BIZ:個人情報漏えいによる企業への罰則と対策
企業法務:山下江法律事務所:個人情報の漏えい対策を弁護士が解説
むやみに個人情報を開示すると漏えいされて、二次被害の被害者になる危険性があります。消費者庁の文献がありますので、ご覧いただければわかりやすいと思います。
参考:消費者庁:不正アプリやウイルスによる個人情報流失(PDF)
今後について
興味があることや、今後書いていきたい記事のテーマとして、特定の病気になりやすい性格の分類とその対策、音楽に助けられた人生-M.Jの体験談と音楽療法、日記や本を通しての客観的視点があります。
皆さんに役立つ情報を届けていければと考えています。
今後ともよろしくお願いします!
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記事を読ませていただきました。今回思ったのはさまざまな情報やマイナンバーカードに取り込ませたデータをとられる危険があるように思えてなりません。デジタル化にするということはそれだけのリスクがあることを全国民に発表すべきではないでしょうか?これからも記事を楽しみにしています。
にわとり様、素敵なメッセージありがとうございました。おっしゃる通りです。マイナンバーを含め、情報をデジタルで管理することが多い時代となっています。私の思いとしては「できるだけ多くの人に情報漏えいについて関心を持っていただきたい」という強い思いです。テレビなどでも全体は報道されていないので、怖さを感じています。にわとり様、今後もよろしくお願い致します!