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こんにちは、金次郎です。
7月23日(日)関東と東北地方が梅雨明けしました。
そして、これを書き始めた24日(月)にやっとこさ九州南部も梅雨明け宣言しました。
ところが、私が住んでいる九州北部だけが、未だ梅雨明け宣言をしていなかったのですが、九州北部も25日(火)に日本の地方では最後に梅雨明け宣言しました。
しかし、大気の状態が不安定で、午前中晴れていたかと思ったら、午後からどしゃ降りになった
りしています。
今年もまた大雨が降った
これは2年前に書いた記事です。
季節外れの大雨!災害時、障がい者はどう行動すれば良い?
2年前は、梅雨が明けたのに8月に入ってから「災害警戒レベル4」が発令されるほどの大雨が振り、事業所での作業も午前で中断し、全員帰宅させました。
今年も、7月3日と10日と2週間続けて月曜日に大雨が降り、事業所も閉所となりました。
3日の日は、「どしゃ降りだけど駅に向かうか」と出勤しようとした矢先に、事業所の責任者の方から「本日は在宅勤務でお願いします」と言うメールが来て、慌てて在宅勤務の準備をしていましたが、大雨はその後「災害警戒レベル4」が発令された事により、事業所自体閉所になってしまいました。
これが有った事から、翌週10日の大雨の日は、早めに閉所の連絡が有りましたし、携帯電話には自治体からの「避難指示メール」が沢山来ました。
史上、もっとも遅い梅雨明けは?
気象庁の資料によりますと、九州北部でもっとも遅い梅雨明けは、2009年(平成21年)の8月4日です。逆に、その前年の2008年(平成20年)は、7月6日に梅雨明けしていますが、これは一番早く梅雨明けした1994年(平成6年)の7月1日に次いで2番目に早い梅雨明け記録です。
この1994年の梅雨は、日数が少なかったからか、雨量も平年比43%しか降らなかったと言う、1958年(昭和33年)の31%に次ぐ少雨の年でした。
参考:(気象庁)昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値):九州北部(山口県を含む)
「九州北部豪雨」を経験して
6年前の「九州北部豪雨」。
7月5日〜6日の2日間の総雨量が500ミリを超え、7月の平均降水量を超える大雨になりました。
福岡県朝倉市や大分県日田市では、24時間雨量が観測史上1位の大雨でした。
福岡県と大分県の両県で、死者37名、行方不明者4名を出し、数多くの家屋が全半壊や床上浸水などに見舞われました。
これにより、水道や電気等のライフラインや、道路や鉄道にも大きな被害がでました。
あの当時は、今は閉鎖されてしまった居住地市内の別の事業所に勤務していましたが、物凄い雨音を聞きながら作業していたところ、職員さんから「今、電車が止まってしまいましたので、作業を中止して皆さんを事業所の車で自宅まで送ります。」と言われ、急いで帰宅の準備をしました。
参考:(内閣府 防災情報のページ)平成29年7月九州北部豪雨の被害状況と対応等について
世界に目を向けて見ると・・・
日本では、梅雨が終わったら、次は暑い夏がやって来ます。
しかし世界を見回すと、色々な国で「暑い夏」以上の高い気温に悩まされています。
世界気象機関(WMO)は「世界中の多くの地域で最高気温の記録が更新されていますが、更に気温が上がる可能性が高いです。」と警鐘を鳴らしています。
実際に、ヨーロッパ各国では、熱波で体調を崩す人が相次いでいます。
ギリシャの有名な観光地「パルテノン神殿」が有るアクロポリスでは、気温が上昇するお昼の時間帯(12時〜17時)は、観光客を暑さから守るために神殿の入口を閉鎖しています。
イタリアでは、ローマの闘牛場「コロッセオ」を見に来ていたイギリスの観光客が、暑さで気絶してしまい、周りの人たちに助けられたりしています。
参考:(BBC ジャパン)欧州で熱波続く 記録的な高気温、今後も
テレビニュースや新聞等でも報道されているカナダの山火事。
消火活動が追いつかない程の広範囲で燃え続けている山火事ですが、原因は異常な高気温だと言われています。
実際、6月29日(火)にカナダ西部ブリティッシュ・コロンビア州のリットンと言う小さな田舎町で、記録した気温が49.6度とそれまで経験した事が無い高温です。
高い気温で空気が乾燥すると、森の葉っぱも乾燥してしまい、風が吹いて枝が動く時に葉っぱ同士がふれあい、摩擦熱で発熱して発火すると言うのが山火事の原因らしいです。
またこの地球温暖化は、寒い北極や南極で氷が溶けだしている事も確認されています。
参考:(Yahoo)異常熱波のカナダで49.6度、いま北米で起きていること
参考:(ZakkiDo)どうして起きる?カナダ山火事。原因として考えられる事
参考:(WIRDE)南極の海氷面積が過去最小を更新。警戒すべき変化が起きているのか?
参考:(REUTERS)アングル:機能低下の北極評議会、ロと協力停止 高まる氷解リスク
日本の気象庁も、春に発生した「エルニーニョ現象」の影響で、今年の8月は海水温が最大2.5度程度上昇するだろうと予測しています。
東京大学大気海洋研究所の渡部雅浩教授(気候力学)は「今夏は、ただのエルニーニョでは無く「スーパー・エルニーニョ」かも知れない」と指摘します。
※エルニーニョ現象とは
太平洋の赤道付近の中部から南アメリカ沖にかけての海面水温が高くなる現象の事で、これが発生すると暑い夏になり、更に大雨も降りやすくなります。
参考:(読売新聞)「今年はスーパーエルニーニョかも」海面水温は2・5度上昇予測…高温・大雨に警戒必要
終わりに
梅雨の時期に雨が降らないと稲作農家の方が困るのは承知していますが、近年その雨の降り方は尋常では無いです。
7月10日の大雨は、事業所の有る久留米市内でも、地区によって家屋が浸水したり果樹農家が作物に被害を受けたところが多く有ります。
※災害ボランティアが足りない
7月10日の記録的大雨による家屋の浸水被害に遭った住宅が、久留米市では3700棟にのぼりますが、2週間経った今でも泥の掻き出しや家具の運び出しが出来ていなくて市民からボランティア要請の依頼がありますが、参加ボランティアが不足しています。
そこで、久留米市社会福祉協議会では、募集範囲を九州だけではなく全国に広げて、参加を呼びかけています。
告知:(久留米市社会福祉協議会)災害ボランティア募集方法等の見直しについて(7月25日更新)
久留米市から東に向かい、大分県との県境に有る東峰村。
ここに有る小石原焼(こいしわらやき)の窯元は、10日の大雨で6年前の九州北部豪雨以上の
損害を受け、現時点で陶芸品の制作再開の目途が立っていない状態です。
大雨の翌日11日の通勤時、電車で一級河川の筑後川を渡る時、河川敷が泥だらけなのは予想していましたが、河岸堤防部の泥が付いている位置を見て「ここまで水位が上がったのか!」とビックリしました。
冒頭、25日(火)に九州北部もやっとこさ梅雨明け宣言したと書きましたが、これは平年よりも
6日遅く、昨年と比べても3日遅い梅雨明けでした。
また、梅雨が明けたら明けたで、今度は酷暑が待っています。
梅雨が明ける前から、福岡県は日中は35℃以上の猛暑日で、夜中も気温が25℃以下に下がらない熱帯夜の状態です。
こちらは、去年書いた記事ですが、新型肺炎に加えて「熱中症警戒アラート」が出る夏場は、熱中症になった患者の搬送で消防署の救急隊員も大忙しで休めないです。
看護師が多数感染し、業務が滞る病院
大雨に酷暑。
本当に異常気象が続く近年ですが、我々人間が生きていく為の生活排水や工場からの排煙などが、地球をドンドン傷つけているからでしょうか?
参考:(Yahoo)関東甲信などで梅雨明け 台風5号の影響で九州のみ梅雨明けしない異例の年に
参考:(ウェザーニュース)九州北部地方が梅雨明け すべての地域で梅雨が終了
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