この記事は約 8 分で読むことができます。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
手足口病とは、主に5歳以下の子どもが感染し、コクサッキーウイルス、エンテロウイルスが原因となる感染症です。例年、夏に流行ります。大人も罹患する可能性があります。
3~5日の潜伏期を経た後に、以下の様な症状が出ます。
▼口の中や手のひら、足の裏などに2~3mmの水痘状の発疹(肘、膝、お尻にも出来ることがあります)。特に口の中など粘膜に発生したところは、水疱が破れやすく口内炎ができることもあって、喉全体に口内炎ができることで、喉がとても痛くご飯が食べられず、赤ちゃんや小さいお子さんのケースでは不機嫌になります。
▼38度以上の発熱
▼まれに髄膜炎や小脳失調症、脳炎、心筋炎、神経原性肺水腫、ギランバレー症候群、急性弛緩性麻痺など合併症を引き起こし、重症化する可能性もあります。
通常、発疹は数日程度で無くなりますが、数週間してから爪がはがれる、爪甲脱落症もあります。頭痛や嘔吐などの症状が現れている時にも注意が必要となります。
一般的に軽症だと、3~7日で治ります。
今回は手足口病の治療法や予防策など、多角的にこのウイルスについて調べていきます。
手足口病に罹患した人の話、治療法、予防策など
画像引用・参考:【イラストで解説】夏に流行する手足口病から、子どもたちを守る方法 PR TIMES(2022年)
国立感染症研究所によりますと、例年は7月から8月にピークとなり、その後は収束していきますが、2022年は一度は少なくなった後に再び多くなり、2022年の8月29日~9月4日までの1週間に報告された手足口病の患者数は1万1733人となり、例年の夏のピーク時よりも増えました。さらに、2021年(1836人)と比較しても約6倍に、2020年(444人)と比較しても約26倍にも倍増しています。
この倍増を受けて、日本各地で手足口病の「警報」も発出しました。1つの医療機関に対し1週週間平均の手足口病の患者報告数が5.0人超となるか否かが、国が発出する警報基準となりますが、2022年9月16日時点で、10都道県で国が手足口病の警報を発出する基準レベルを大幅に超過した事態になりました。最多の山形県では17.52人と、国が発出する基準レベルを大幅に超過しました。
実際に手足口病を罹患した人の体験談
8月にお子さんが感染した30代の女性Aさん
「特に口の中に口内炎様なものが沢山できて、とても痛がっていました。ご飯を食べられなくて、毎食バナナと牛乳でバナナジュースを作って飲ませて。症状が安定するまで2週間程度費やしました」
兄と姪が感染した20代の女性Bさん
「『実家の家族から姪と兄が手足口病を罹患した』って言われました。姪は比較的症状も軽傷で、すぐに家の中を走り回ったりとかしていたそうですが、兄は『足を地面に着くと痛く、まともに歩けない』と聞きました」
中には、大人で手足口病に罹患した人もいました。
自身が感染した30代の男性Aさん
「7月に私だけが手足口病に罹患しました。長いこと手と足が、ガラスが刺さった感じで、ズキズキ痛くて。手足口病が収まって来たなと思うと、次は爪がはがれて来て。今でも爪がはがれてしまい、その症状が身体に残っています。感染予防で厚手の手袋をして泣きたくなりながら家事をしました」
40代の男性Bさんは、お子さんが罹患した翌週に罹患しました。初日はひどい倦怠感と悪寒の症状、2日目には喉も痛くなって発疹も出始めて来ました。 3日目になると、そこからがさらに「地獄」だったといいます。手足の発疹した部分の皮がむけて来てボロボロとなり、口の中に発疹があることで3日間きちんと食事ができず、喉の痛みを抑制する薬が効き始めた一瞬にゼリー飲料を飲んで栄養・水分を補給して手足口病が治るのを待ったということでした。
小さいの頃に手足口病に感染したとしても、東京都にある上野小児科医院の院長の男性によりますと、手足口病のウイルスは様々な種類があって、一度感染したとしてても違う種類のウイルスが流行った時は、そのウイルスに対しての免疫を持っていないということで何度も手足口病に再び感染することは十分起こり得るということでした。
手足口病の症状は、「大人の方が重く現れるケースが多い」という意見もありますが、上野小児科医院の院長の男性によりますと、大人の場合は、「喉がとても痛い」「倦怠感がキツい」「身体がかゆくて眠れない」などと自身の症状を細かく説明可能なことで、「症状がより子どもより重い様に感じるのかもしれない」としていました。大人でも高熱の症状があるのは小さいお子さんと変わらず、手足口病が収まるまでの期間も差はそれ程ないそうです。
▽感染経路
・感染者から咳やくしゃみで飛び散ったしぶきを浴びた際の飛沫感染
・感染者が使ったタオルやおもちゃ、コップ、発症した赤ちゃんのオムツを触った後の手を通した接触感染
・便などに含まれたウイルスが、周りの人の口に経由して感染する経口感染
▽診断基準
通常は症状を診てから診断が下されますが、検査診断は、病源体の検出からとなります。
▽治療法
手足口病を罹患してしまった時については、治療薬はなく、専門的な治療方法もないので、症状を緩和させる対症療法しかありません。
家族への手足口病の罹患を防ぐにはどうしたら良いのでしょうか?手足口病は、くしゃみや咳で飛び散った唾液や、便などに含まれる手足口病のウイルスによって他の家族へと移ります。基本的な対策では流水と石鹸できちんと手洗い・うがいを行うこと、看病する時にマスクを着けることを徹底することです。 ですが、手足口病のウイルスはアルコール消毒は効きません。 ペーパータオルも手を拭くのに有効な方法だということです。 手足口病の症状が治ってきた後でも、数週間以上、便などからウイルスが身体から排出されます。手洗いを徹底し、おむつ交換時などに排泄物を触ったら、適切処分し、必ずきちんと手を洗って下さい。タオルの共有を避けることや、乳幼児がよく触れるおもちゃやスペースを消毒を行って下さい。 手足口病とは?原因・症状・治療方法について解説|【医師監修】救急病院一覧あり 新宿ホームクリニック 手足口病やRSウイルス感染症が増加 症状や感染状況 注意点は? NHK 首都圏ナビ(2022年) 専門家は、「通常1~2日の軽い発熱で済みますが、口の中にできた発疹が痛くて食欲が湧かない人もいます」と述べます。 食欲が湧かない時は、口の中の発疹への刺激が余りない食べ物や、飲み込みやすいゼリー飲料を与え、水分不足が起こらない様に注意を払って下さい。発疹やかゆみがキツそうな時は痛み止めを病院で処方して頂くと良いとします。 手足口病で保育園などをお子さんが休園、休校していた時は、何日後に登園を再開すれば良いのでしょうか?お子さん同士の接触が多い幼稚園などでは、集団感染が発生しやすいです。 学校保健安全法では、手足口病の出席停止を定義しておりません。地域の感染状況や幼稚園などの対応によっては、手足口の診断を受けた後、登園・登校を再開するには医師が書いた登園許可書などの提出が必要なケースもあります。厚生労働省が定義する「保育所における感染症対策ガイドライン」は、登園・登校できる判断として、熱が下がり、口の中の発疹の影響を収まり、食事が摂取できるまでに回復したことを挙げています。 専門家は「熱が下がり食欲が戻れば、手足の発疹がまだ残ってたとしても登園できることが多いので、まずは受診した病院の医師に相談して下さい。食欲が戻らないお子さんは、いつもの半分以上摂取できる様になってから登園しましょう」と説明しています。 手足口病など三大夏風邪の中に新たに入りそうなのが、RSウイルスです。初見ではどの感染症か分からず、早めに小児科などに行くことをオススメします。 また手足口病とコロナとの見分け方も、流行した2022年の夏は難しかったそうです。コロナ自体は今感染者は減って来ていますが、5類に移行したことで今後どうなるか分かりませんし、手足口病など他の感染症が今年も増えないことを願うしかありませんー。 noteでも書いています。よければ読んでください。
▽予防策
参考サイト
登園・登校の目安は、
コメントを残す