この記事は約 4 分で読むことができます。
こんにちは、翼祈(たすき)です。
私はライターで入社した時から、書きたい題材がありました。それは、【書評】です。
ただあの頃は、漠然としか書けそうになかったので、書きませんでしたが、入社から1年8ヵ月経ち、少しだけチャレンジしたいと思います。
私が書く【書評】は漫画ですが、まだ読んでいないのもあって、予定では短期間、月に1回ペースで書けたらと思っています。
今回は入社当時は知りませんでしたが、最近アプリで読んでいる、2023年5月10日に、第47回講談社漫画賞の少女部門を受賞した、蒼井まもる先生の『あの子の子ども』です。
あらすじ
福(さち)は幼なじみの宝(たから)と交際中の女子高生。ある日、福は自分の身体に異変が起きていることに気付く。実は数日前に避妊に失敗していた2人は…!?
感想。
私がまもる先生の漫画を読み始めたきっかけは、別の連載を先に読んでいたことでした。その漫画を読んで、凄くまもる先生のことが気になって、読み始めました。
最初福は中絶しようとしましたが、産婦人科に行き、子どもの胎動を聞いた時、揺れ動きます。同じ日に宝のお母さんから、「堕ろしなさい」と言われます。
ここまでで思ったのは、大人になってからの妊娠ではないので、中絶にしろ出産にしろ未成年のため、親の同意が必要となります。
相手の宝も福の支えになろうとしますが、高校生である以上、二人だけでは問題が解決できず、家族も友人も学校もみんなを巻き込みます。
「16で子どもを産みました」という方ももちろんいますが、昨今の子どもを産んでも育てられないのは、高校生なので家族の理解がないと産めないので、問題が生じるのだと思います。
若い年齢で育てるのは、周りの理解や配慮、環境など、多くのことが大事ですね。
親が「中絶しなさい」というのも、その後の二人のことを考えるとそれも正しいかもしれません。この漫画の救いは、宝がこの問題から逃げず、ひたむきに真っ直ぐ福を支えようとしているところ。福らが高2なので、進学を考えなきゃいけない時期にこの問題が発生して、でもこの問題を宝は真摯に受け止めてる。こんな高校生、なかなか居ないと思いますし、宝の存在が光ですね。
産婦人科に初めて行った時の福への周りからの視線、赤ちゃんの胎動のエコー写真、全てがリアルで、心理描写も巧みで、どの登場人物に当てはめても共感できる。
私は7歳から漫画を読んでますが、最低1人は共感できない人が出て来るのに、この漫画は全ての人の気持ちに共感できる。こんな漫画、生まれて初めてでした。
本当に中高生、それ以外の人にも読んで頂きたいです。本当に素敵な漫画に出会えました。まもる先生に出会えたので、『あの子の子ども』という漫画にも出会えて、幸せです。
アプリで読み始めた私ですが、母にも読んで欲しくて、コミックも買いました。
本当に考えさせられる漫画です。今多くの注目を集めていることで、紙の書籍は書店では、在庫切れで、手に入りづらい状況です。私も他店からのお取り寄せで、購入できました。(※2023年5月29日現在)
既刊は6巻まで発売されていますが、アプリや雑誌では、その後の続きが連載されています。皆さんもぜひ読んでみませんか?
noteでも書いています。よければ読んでください。
コメントを残す