書評:『あの子の子ども』。高校2年生で妊娠。第47回講談社漫画賞を受賞の話題作。 

あの子の子ども 書評

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

私はライターで入社した時から、書きたい題材がありました。それは、【書評】です。

ただあの頃は、漠然としか書けそうになかったので、書きませんでしたが、入社から1年8ヵ月経ち、少しだけチャレンジしたいと思います。

私が書く【書評】は漫画ですが、まだ読んでいないのもあって、予定では短期間、月に1回ペースで書けたらと思っています。

今回は入社当時は知りませんでしたが、最近アプリで読んでいる、2023年5月10日に、第47回講談社漫画賞の少女部門を受賞した、蒼井まもる先生の『あの子の子ども』です。

あらすじ

福(さち)は幼なじみの宝(たから)と交際中の女子高生。ある日、福は自分の身体に異変が起きていることに気付く。実は数日前に避妊に失敗していた2人は…!?

引用:あの子の子ども 講談社コミックプラス 別冊フレンド

感想。

私がまもる先生の漫画を読み始めたきっかけは、別の連載を先に読んでいたことでした。その漫画を読んで、凄くまもる先生のことが気になって、読み始めました。

最初福は中絶しようとしましたが、産婦人科に行き、子どもの胎動を聞いた時、揺れ動きます。同じ日に宝のお母さんから、「堕ろしなさい」と言われます。

ここまでで思ったのは、大人になってからの妊娠ではないので、中絶にしろ出産にしろ未成年のため、親の同意が必要となります。

相手の宝も福の支えになろうとしますが、高校生である以上、二人だけでは問題が解決できず、家族も友人も学校もみんなを巻き込みます。

「16で子どもを産みました」という方ももちろんいますが、昨今の子どもを産んでも育てられないのは、高校生なので家族の理解がないと産めないので、問題が生じるのだと思います。

若い年齢で育てるのは、周りの理解や配慮、環境など、多くのことが大事ですね。

親が「中絶しなさい」というのも、その後の二人のことを考えるとそれも正しいかもしれません。この漫画の救いは、宝がこの問題から逃げず、ひたむきに真っ直ぐ福を支えようとしているところ。福らが高2なので、進学を考えなきゃいけない時期にこの問題が発生して、でもこの問題を宝は真摯に受け止めてる。こんな高校生、なかなか居ないと思いますし、宝の存在が光ですね。

産婦人科に初めて行った時の福への周りからの視線、赤ちゃんの胎動のエコー写真、全てがリアルで、心理描写も巧みで、どの登場人物に当てはめても共感できる。

私は7歳から漫画を読んでますが、最低1人は共感できない人が出て来るのに、この漫画は全ての人の気持ちに共感できる。こんな漫画、生まれて初めてでした。

本当に中高生、それ以外の人にも読んで頂きたいです。本当に素敵な漫画に出会えました。まもる先生に出会えたので、『あの子の子ども』という漫画にも出会えて、幸せです。

アプリで読み始めた私ですが、母にも読んで欲しくて、コミックも買いました。

本当に考えさせられる漫画です。今多くの注目を集めていることで、紙の書籍は書店では、在庫切れで、手に入りづらい状況です。私も他店からのお取り寄せで、購入できました。(※2023年5月29日現在)

既刊は6巻まで発売されていますが、アプリや雑誌では、その後の続きが連載されています。皆さんもぜひ読んでみませんか?

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。