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こんにちは、金次郎です。
日本人の2人に1人が罹り、3人に1人が亡くなっている「癌(がん)」と言う病気。
私は、タバコを吸っていますので、多分一番罹りそうなのは「肺がん」でしょう。
それ以外にも、がんは身体の色々な部位に罹ったり、男性特有あるいは女性特有のがんも有ります。
「がん」は、誰が罹ってもおかしくない病気です。
「がん」ってどんな病気?
がんと言う病気は、皮膚や筋肉など人間の身体を組織している細胞が「普通の細胞」から、「異常な細胞」に変わり、増え続けたものが「がん」と呼ばれる病気です。
つまり「その人の遺伝子が傷つくことによって起こる病気」ですので、人から人へ感染する事はありません。
身体の上部から
・舌がん
・食道がん
・肺がん
・乳がん
・胃がん
・すい臓がん
・肝臓がん
・腎臓がん
・大腸がん
・膀胱がん
男性のみ
・前立腺がん
女性のみ
・子宮がん
と身体のあらゆる部分で起こります。
がん患者生存率の見直し
国立がん研究センターは、2023年3月15日に全国のがん診療連携拠点病院など316施設において、2010年にがんと診断された患者34万1335人について10年後の生存率を算出しました。
今回から、国際的に使われている「がんのみが死因となる状況を仮定して計算」する、「純生存率(ネット・サバイバル)」手法を採用しました。
これは、胃がんや大腸がんなど、高齢者に多いがんでは生存率が過大評価される傾向があった為です。
その結果、10年生存率が53.3%と、前回調査(2009年)よりも6.9ポイント下がりました。
国立がん研究センターは「生存率改善の傾向は続いており、今回の結果を治療方法選択の参考にしてほしい」と説明しています。
10年生存率の一例を見てみますと
・胃がん 57.6% (- 9.5ポイント)
・大腸がん 57.9% (- 8.8ポイント)
・前立腺がん 84.3% (-15.6ポイント)
先ほども書いた様に全体の10年生存率は53.3%ですが、今回と前回の相対的な生存率を比べると、今回は60.5%で、前回よりも0.3ポイント上昇しています。
国立がん研究センターの「がん対策研究所」に所属する石井太祐さんは「算出方法を変えた事により生存率は下がりましたが、今までの過大評価が是正されただけで、改善傾向は変わっていません。従来の算出方法よりも正確に推定できた今回の生存率を一つの参考にして欲しいです。」と語っています。
参考:(時事通信社)がん10年生存率、53.3% 新手法採用、正確に推定―国立センター
お酒が弱いのに飲むと、胃がんのリスクが上がるよ
お酒に弱い体質なのに飲酒を続けると、悪性度の高い胃がんにつながる可能性があります。
これは、国立がん研究センターや東京大学の研究チームが今年の3月15日に「胃がん組織の大規模な全遺伝情報(ゲノム)解析」と言うのを行った結果の一つとして発表しました。
胃がんはヘリコバクター・ピロリ菌の感染が主因となる「腸型」と、何によるのか要因がはっきり分からない、悪性度の高いスキルス胃がんを含む「びまん型」があります。
研究チームが日本や中国、韓国などの患者1457人から採取された胃がん組織を解析したところ、お酒に弱い人の胃がんは「びまん型」に多い遺伝子変異パターンである事を発見しました。
このパターンは「アルコールを分解しにくい体質」や「多量飲酒」と関連して、がんを発生させる事が分かりました。
国立がん研究センターの「がんゲノミクス研究分野長」の柴田龍弘(東京大教授兼任)さんは「詳細なメカニズムを解明すれば、予防策につながることが期待される」と話しています。
論文は、アメリカの科学誌ネイチャー・ジェネティクス電子版に掲載されました。
参考:(時事通信社)弱いのに飲酒、胃がんに 遺伝子変異で裏付け―国立センターなど
女性が罹ると死亡する人が多い「大腸がん」
死亡する割合が高い癌で、男性は3位ですが、女性では1位なのが「大腸がん」です。
大腸がん検診の「便潜血検査」を受けて陽性反応が出ても、「どうせ痔でしょ」なんて言うふうに考えてしまい、精密検査を受けに行かない。
大腸がんでは特に多いケースです。
理由は
・自分はがんにかからない
・まだ先のこと
・自覚症状が出てから行く
・一度がん検診をしたから大丈夫
など、様々です。
また、女性特有の理由も有ります。
・便に血が混じっているのは生理のせいかもしれないし、そんなに気にしない
しかし「便潜血検査」は極めて精度の高い検査です。
そこで、国立がん研究センター協力のもと、NHKが「ためしてガッテン」や「あさイチ」などの情報番組で呼びかけたところ、放送終了後の3か月間で受診率が7.66倍に上がった自治体も有ったそうです。
参考:(NHK)女性の死亡数1位! 大腸がん撲滅プロジェクト ~検診のすすめ~
がん検診を受けてみよう
日本では、健康増進法に基づき、住んでいる自治体で「がん検診」を実施しています。
ほとんどの自治体では「がん検診」の費⽤を負担しており、検診を受ける本人は⼀部の⾃⼰負担で「がん検診」を受けることが可能です。
更に、加⼊している健康保険組合でも「がん検診」を実施している場合がありますので、確認してみましょう。
「がん検診」は、40歳以上(胃がんは50歳以上、子宮頸がんは20歳以上)の人が対象になります。
下記は、厚生労働省のHPに載っている「がん検診」の「種類」・「検査項目」・「対象者」・「受診間隔」の一覧です。
画像引用:(厚生労働省)市町村のがん検診の項目について
終わりに
去る3月14日に「料理の鉄人」と言う番組で「中華の鉄人」として出演していた陳健一(ちん けんいち)さん(67歳)が肺炎で亡くなると言うニュースを見ました。
番組を見ていた当時、私は一人暮らしで自炊していましたので「調理の参考になれば」みたいに、毎回欠かさず見ていました。
訃報のニュースを読むと、最後に「数年前からがんを患っており、療養していた」と書いてあります。
「和の鉄人」道場六三郎(みちば ろくさぶろう)さん(92歳)は「昨年末ゴルフに行ったばかりなのに・・・、25歳も年下だから、僕の子供みたいな存在だった」と偲びました。
「フレンチの鉄人」坂井宏行(さかい ひろゆき)さん(80歳)も「本当の兄弟の様に支え合っていました」と悲しみを伝えています。
がん患者の生存率は年々上がっていますが、他の病気を併発すると短命になってしまう可能性が有る「がん」。
私も、年齢的に胃がん、また喫煙者なので肺がんの検診くらいは受けておかないといけないかな?なんて思っています。
参考:(TBS newsdig)料理の鉄人・陳建一さん 死去 67歳 間質性肺炎のため 数年前からがんで療養
参考:(TBS newsdig)「中華の鉄人」陳建一さんを「和の鉄人」道場六三郎さんが追悼 「フレンチの鉄人」坂井宏行さん・鹿賀丈史さん「料理の鉄人」ファミリー&料理界に悲しみ広がる【鎧塚俊彦さん・片岡護さん】
参考:(がん情報サービス)がんという病気について
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