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こんにちは、翼祈(たすき)です。
ソーシャルサーカスとは、障害の有る無しに関係なく、サーカス技術の練習や習得を介して協調性を学び、社会性やコミュニケーション力を培うプログラムです。世界各地で社会的マイノリティ支援で導入されています。
世界的なサーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」にも取り入れられており、SLOW CIRCUS PROJECTは、2017年よりシルク・ドゥ・ソレイユのサポートを受け、プロジェクトを始めました。
今回はそんなソーシャルサーカスの魅力をお届けします。
スローレーベルとは?
スローレーベルは2019年、日本で初めてソーシャルサーカスを実践するスローサーカス・プロジェクトを創立しました。
2021年東京パラリンピック開会式にはソーシャルレーベルからも多く出演を果たしました。世界各地でソーシャルサーカスを取り入れる団体と連携しながら、障害を抱えている人とのパフォーマンス創作、ワークショップなど日本各地での普及・実践に励んでいます。
物怖じせずに、なんでも挑戦できるようになった。
手足を大きく動かせるようになった。
家から出て、遠くまで出掛けられるようになった。
SLOW CIRCUSの合言葉は「平&輪」。
どんな人でもフラット(平)に、みんなでサークル(輪)になって楽しむサーカスです。
だからこそ、ここでは、あらゆる人の可能性が開花していくのです。
さぁ、のんびりと、新しいあなたに会いにいきましょう。
2021年の公演は、コロナで中止に
ソーシャルサーカスカンパニー『SLOW CIRCUS PROJECT』は、野外サーカス「T∞KYO∞(トーキョー)~虫のいい話」を2021年4月25日・4月26日、池袋西口公園野外劇場グローバルリングシアター(東京都豊島区西池袋1)で開催しました。
日本財団(東京都港区)が主催する、パフォーミングアーツを介して障害の有無・ジェンダー・言語・年齢・世代・国籍など、個性溢れるみんなと一緒に集う芸術祭「True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術祭 -世界とつながるともっと面白い-」の第2弾演目として選び実施します。
社会的な問題を解決に導くための「ソーシャルサーカス」を導入したマイノリティーのエンパワメントとコミュニティービルディングを加速する『SLOW CIRCUS PROJECT』の初公演となり、市民パフォーマーを含む総勢44人のキャストで創造されます。
同芸術祭「True Colors Festival 超ダイバーシティ芸術祭 -世界とつながるともっと面白い-」においては、日本語音声ガイド、日本語・英語字幕の情報のバリアフリー化、車椅子席や手話をしていても見やすい席を設置するなど、みんなが参加することが可能な環境を目標に、多様な世界や個性豊かな人にとって誰もが居やすい会場の雰囲気にも取り組んでいます。
参考:池袋西口公園で野外サーカス 日本初のソーシャルサーカスカンパニー初公演 池袋経済新聞(2021年)
※上記イベントは緊急事態宣言の発令のため中止となりました(2021年4月23日発表)。2021年6月1日からの公式YouTubeチャンネルでの全編映像配信は、2021年4月24日に撮影予定の内容で行います。
歩みを止めず、進化し続けるソーシャルサーカス
パントマイムに踊り、小説の一節の朗読。このプロジェクトのキャストが自分自身のやり方で、自分を体現します。2022年8月上旬、神奈川県横浜市港南区で、同横浜市の認定NPO法人「スローレーベル」が2022年7月からスタートさせた「スローサーカス・アカデミー」の3回目のプロモーション活動が実施されました。
障害が有る無しに関係なくサーカス技術の習得を介して身体を動かし、コミュニケーション能力も育む「ソーシャルサーカス」の一環です。
毎月2回キャストが集合し、半年後に1つの舞台を産み出す公演項目には、首都圏を中心に17人のキャストがこのプロジェクトに参加しました。この日は各々で体現した後、マットの上を寝転んで歩いて見せたり、班に分かれて絵画を動作で現したりするワークショップを実行しました。
同NPO法人「スローレーベル」の理事長の女性は、2021年の東京パラリンピックで開閉会式のステージアドバイザーを常務した女性。東京パラリンピックの開会式で世界に向けてこのソーシャルサーカスを発信し、ジェンダーな世の中で一緒に何かを創造するステージを、ソーシャルサーカスでの人材を培いながら日本各地に設置したいと展望を膨らませます。
病気で右脚が不自由にという理事長の女性によれば、2014年に横浜市で開催された障害を抱えた人達と芸術家の祭典「ヨコハマ・パラトリエンナーレ」で、初めて障害を抱えた人達との創造しました。その後も自由な表現のステージを思考を巡らせ、実践したのがソーシャルサーカスの技術でした。
理事長の女性らはソーシャルサーカスの公演項目をこれからも2期、3期と続けていく方針です。「障害程度が軽症な人だけでなく、多様な人が参加出来る様に」。大きなステージと定めなくても、それぞれの翼を広げて羽ばたけるステージを創造へと向けてー。
参考:誰でも楽しめる「ソーシャル・サーカス」とは…来日した米シアトルのNPO創設者らに魅力を聞く 読売新聞(2024年)
キャストには知的障害を抱えた人や耳が聴こえづらい人もいます。
マット運動も全員が同じ動作には出来ませんが、それぞれの速度で歩めばいいのです。
キャストのうち7人は、創作の可能性を共に拡げる伴奏者で、障害を抱えた人の可能性を引き出し、お互いの歩んで来た創造経験や、最高の作品づくりを目指す役割を担う「アカンパニスト」を目指しています。
障害に合った特性を見極め、対等な関係からチャレンジを促進させます。「アカンパニスト」にコミュニケーションの仕方に正しい解答はありません。
障害者へ無限の可能性を見出せた瞬間。
私は発達障害の運動遅延で運動が全く出来ない上に、身体が父に似てかなり硬いです。会社で終礼時に体操があり、色々身体を動かすのですが、1人だけ中途半端です。身体が硬過ぎて、全然体操が出来ないのです。他の人はどう思われているか分かりませんが、あの中途半端な体操での伸びが、私にとっては限界なのです。
今回ソーシャルサーカスの記事を書いていきましたが、私はサーカスは恐らく観たことがないのですが、手にまひとか、身体が動かないとあっても、くるくる回ったり、踊ったりとか、障害を感じさせない様な素晴らしい取り組みで、本当に障害があっても、果てしなく広がる無限の可能性を見出せた瞬間でした。
皆さん活き活きと、サーカスに取り組まれて、眩しい笑顔が輝いていますね。ポテンシャルの高さと、圧巻の演技力でした。元々皆さんの身体能力が高いのはまず間違いないと思いますが、本当に素敵な取り組みなので、劇団員さんが増えて下さったり、今まで私含め知らなかった人へ届けー、という想いを込めて、この記事を送ります。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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