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こんにちは、翼祈(たすき)です。
私も障害者ですが、記事を書く為の情報収集で毎日インターネットを利用している1人です。障害別にいうと、視覚障害の方が91.7%、聴覚障害の方が93.4%、インターネットを利用していると言います。
そんな視覚障害のある方がパソコンを使って文字を入力し、そのやり方をまた別の視覚障害者に教えるサークルが、福岡県に1998年からあります。
今回はその『パソボラさーくる虹』の事、パソコンを使って仕事を続けている人、京都検定1級を取った人の紹介をさせて頂きます。
パソボラさーくる虹とは?
パソボラさーくる虹は、パソコンやスマホ等のIT機器の利用を通じ、視覚障害者の情報バリアフリーを支援すると共に、社会参加と自立の促進に寄与する事を目的に、1998年にうぶ声をあげました。
「あなたの力を誰かのために、小さな勇気が大きな力に」
これは私達パソボラさーくる虹の活動への想いを表した標語です。
活動内容
パソボラさーくる虹では、聴覚障害の方がPCの設定や更新、機器のトラブルなどについて、メールや電話、訪問でサポートやコーディネートをする支援や、ふくふくプラザという、視覚障害のある方やロービジョン(弱視)の方など招いたオンラインでの研修を定期的に開催したりと、視覚障害者の情報バリアフリー解消に向けて活動されています。
昨年の活動の報告が下記のリンクにありますので、ご興味あればご覧ください。
また、PC活用ガイドやアクセシビリティと簡単操作など、視覚障害者のためのお役立ちツールもご紹介されています。詳しくは下のURLをご覧下さい。
参考:視覚障がい者のパソコン活用を支援するサークル パソボラさーくる虹
受賞歴
2018年11月22日
厚生労働大臣表彰 平成30年度全国社会福祉大会
2019年7月22日
社会貢献者表彰 第52回 社会貢献者表彰式典 など
パソボラさーくる虹、お問い合わせ先
事務所:福岡市中央区荒戸3丁目3-39
福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)
ボランティア・センター内 パソボラさーくる虹
電話:090-1973-6459(研修部:藤川 敦志)
代表 山崎 勝登(やまさき まさと)
参照:視覚障がい者のパソコン活用を支援するサークル パソボラさーくる虹
ここで視覚障害者の方が、パソコンを使って仕事をしていたり、検定を取られた方をご紹介させて頂きます。
視覚障害になった方がパソコンを使って仕事継続
視覚に障害があっても社会の第一線で活躍が可能-。全盲の銀行員の男性が、同じ視覚障害者の働く上での悩みを共有しようと、支援活動を継続しています。銀行での勤務は、海外赴任の経験をベースに、世界の国々の経済や企業の情報を営業担当者にサポートする仕事をしています。新型コロナウイルスの感染拡大で、会話での仕事が厳しくなる中、「見えない、見えにくい苦しみに陥る人にとって、希望の光でありたい」と話します。
もともと視覚に障害を抱えていなかった男性。銀行に入って以来、海外でも経歴を重ね、支店を広げたり日系企業への営業に第一線で走って来ました。事態が変わったのが2003年。赴任先で交通事故に巻き込まれ、視力を失いました。右目のほんの1点だけ物影を感じられる程度になりました。
それでも、歩行訓練士に支えられながら、白杖を使って通勤する練習を何度も繰り返しました。パソコン操作に慣れるため、パソコンのキーボードの配列をまる暗記し、寝る時間も減らしてキーを叩き続けました。
職業訓練の存在も分からなかったので、パソコンの音声機能を操り、独学でExcelやメール送信、Wordを学習。音声ソフトが搭載されたパソコンでプレゼンテーションが可能になるなど、銀行内でのコミュニケーションに大きな障壁は起こらなくなりました。
参考:エリート銀行員、事故で突然失明 職場復帰の経験生かし人材バンク設立 神戸新聞NEXT(2022年)
「視覚に障害を抱えた人にとって働くという事は大きな壁ですが、音声パソコンを使用すれば仕事が可能となるし、歩行訓練を受講すれば出勤も出来ます。夢を捨てる必要なんてない。私もかつてそうだった。その経験が活きている当事者の目線で何かを伝えられたら」と決心しました。
2017年、同じく視覚に障害のある友人らと「視覚障害者就労相談人材バンク」を創立。人材バンクには現在、代表の男性を合わせ、働いた経験を持っている視覚に障害を抱えた人達90人以上が会員登録しており、無料で働くまでの相談に乗ります。相談者の要望に応え、多彩な経歴を持つ人材バンクメンバーを案内するのが最大の特徴です。
パソコンを使って、京都検定1級を取った視覚障害者の男性。
「京都・観光文化検定試験(京都検定)」の1級に、1人の全盲の男性が合格しました。沢山のボランティアの皆さんに励まされながら勉強を怠らず、合格率11.4%の難関を越えました。視覚に障害を抱えた人の1級合格は初の試みで、「全盲でも、京都の神社仏閣や歴史に興味深く接していることを知って頂く機会になれば」と笑顔を見せました。
男性は生まれた時から右目は見えず、左目も強度の弱視でした。小学5年の時に網膜剝離を引き起こし、視覚障害者となりました。趣味は京都の街歩きで、枯れ山水の庭園や建物のサンプルに触ってみたことで神社仏閣に趣きを感じて来たという男性。2019年から京都検定にチャレンジしようと、公式テキストや過去問題集などを網羅して読み漁り、漢字や地理も含んだ膨大なデータを学習していきました。
男性を支え続けたのは、ボランティアの皆さんのコツコツと進めた関連書籍などの点訳です。既に点訳サークル「点友会」(京都府京都市北区)が点訳データ化していた過去問題集5冊が大きな参考となり、「京都アルファの会」(同京都府京都市北区)は地理などを点訳して協力しました。数ヵ月が経過してから、1級の問題集7年分を新規に点訳された個人ボランティアの方も応援してくれました。
参考:京都検定1級に全盲の男性が合格 膨大な情報吸収、ボランティアが支える 京都新聞(2022年)
男性は2019年に京都検定2級に1発合格し、2020年には京都検定1級にチャレンジ。支援者が問題を伝え、持参したパソコンで回答するケースでの受験をしましたが、もうすぐ試験が終了する前にデータが飛ぶトラブルが起こり、苦い経験をしました。
そして2021年12月の再チャレンジで視覚障害者初の京都検定1級の合格を成し遂げました。2021年度の京都検定1級に合格した人は受験者852人の中で、97人だけ合格でした。男性は「目標を持ち、歴史を勉強し、何か気になるものも発見出来れば、目で分からなくても京都の空気を十分味わえる。魅力溢れる京都の名所旧跡を、視覚に障害を抱えた人にも伝えていきたい」と想いを口にしました。
パソボラさーくる虹については、
テレビを観ていて知りました。短い紹介でしたが、そのテレビで紹介されていた男性は、パソコンを使って文字を打ったりと、インターネットをし始めてから、自分の世界が広がったと言っていました。そしてサークルでは、まだインターネット操作に慣れていない人に、操作を教える先輩側に回っていました。
私もインターネットをし始めてから、自分の知らなかった新しい世界に誘われ、元々情報収集癖があるのもあり、色んな情報で自分の中にアップデートして来ました。インターネットは使い方次第で、良くも悪くもなります。自分の可能性を潰さない為に、これからも良いネットとの付き合い方をしていきたいと思います。『パソボラさーくる虹』も同じ福岡県にあるということで、同じ障害者として親しみを感じました。これからも発展していって欲しいですね。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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