ジェンダーニュートラル~性別にとらわれない保育を~

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個人マークシールって知ってましたか?

保育園や幼稚園の、お名前のシールの代わりに「個人マークシール」というマークが使われているのをご存知ですか?

幼児のいるご家庭ではご存知かもしれませんが、文字の読めない幼児のために個々にマークを決めて、持ち物や自分の棚などに目印として使用されているものです。

例えば、ライオンマークはA君の持ち物、チューリップの棚はBちゃんの棚といった風にマークで識別しています。

そのマークが、無意識に男女を分けてしまっているのが、いいものなのだろうか?とジェンダーニュートラルの時代に生きる子どもたちの為に、考えられることになりました。

個人シール

多様性を考える保育士研究会「にじいろ保育の会」(代表:天野諭)は、SDGs時代を担う多様な子どもたちにマッチした保育用品の開発に取り組んでいます。

既存の保育用品「個人マークシール」は、女子にはウサギ・リボン・ケーキ、男子にはライオン・消防車・カブトムシなど、無意識的に男女分けしてしまう傾向がありました。

商品開発第1弾は、「ジェンダーニュートラル(中立的)・個人マークシール」を製作、認可保育園を中心に無料提供するプロジェクトです。

株式会社CAMPFIRE運営のクラウドファンディングサイト「GoodMorning」にて、2022年2月1日(火)午前10時公開いたします。

引用:性別にとらわれない保育を!LGBTQ保育士がプロデュースする保育用品「ジェンダーニュートラル・個人マークシール」保育園に無料提供|にじいろ保育の会のプレスリリース

ジェンダーニュートラルとは?

「ジェンダーニュートラル」とは、男女の性差にとらわれない考え方である。

「女はこうあるべき」といった伝統的に根付いた性別による役割認識をはじめ、性やジェンダーにしばられない言葉や思考、社会制度などを指す。

ジェンダーニュートラルは、性別を意味するジェンダー(gender)と、中立を意味するニュートラル(neutral)を組み合わせた英語。

性別を越えて中立的な状態を目指すもので、性別をないものと考える「ジェンダーレス」と同様に、男女に二分することに疑問を呈する言葉だ。

引用:男女差にとらわれない「ジェンダーニュートラル」の考え方とは 多様性を尊重する7つの事例 | ELEMINIST(エレミニスト)

ジェンダーニュートラルなデザインに変更

今回のプロジェクトでは、ジェンダーニュートラルにあうデザインの個別シールを作成し、男女を分けることなく使える仕様となっています。(例:食べ物、海の生き物など)

個人シール個人シール

スウェーデンのジェンダーニュートラル教育

1998年スウェーデンでは国のカリキュラムで、すべての幼稚園に伝統的なジェンダーの役割とジェンダーの習慣を見直すこと、そして、子供たちに定型化されたジェンダーの役割を超えて探求することを義務付けました。実践方法は学校によって異なります。

そして、学校では一般的に自分の性に悩む子供たちに向けた「ジェンダーアドバイザー」の設置もしています。

ジェンダーニュートラルに考慮している点は、具体例として先生が「男の子」と「女の子」と言う代わりに「友達」や「名前」で呼ぶこと、与えるおもちゃをジェンダーで振り分けないことなど、これまでのジェンダーイメージや固定概念を生まないようにする工夫が実践されています。

スウェーデンの国旗と花束

最後に

日本では、男の子は「青色」だったり、消防車やパトカーなどの乗物、女の子は「ピンク色」だったり花やリボンと、固定概念として決まっていた部分もあったと思います。

しかし、これからの時代は、「多様性」が求められるようになると思われます。(性別・LGBTQ・障がい・国籍・民族など)

私たち大人は、その土台作りをしっかりとすることによって、子どもたちの可能性を広げることができると思います。

 

参考サイト

性別にとらわれない保育を!LGBTQ保育士がプロデュースする保育用品「ジェンダーニュートラル・個人マークシール」保育園に無料提供|にじいろ保育の会のプレスリリース

性別にとらわれない保育を!保育用品「ジェンダーニュートラル・個人マークシール」 – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

性の固定観念をなくす?スウェーデンのジェンダーニュートラルな幼児教育 | 世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン | IDEAS FOR GOOD

男女差にとらわれない「ジェンダーニュートラル」の考え方とは 多様性を尊重する7つの事例 | ELEMINIST(エレミニスト)

 

 

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TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。