大きく変わる「性教育の今」~注目のえほん発売~

性教育

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『やさしくわかる性のえほん』発売!

おうちで性教育を始める親御さんが急増中なのをご存知ですか?

いのちとからだの多様性を知り、性被害から身を守るために、幼い頃から身につけたい大切なことをまとめた絵本シリーズが、株式会社金の星社から発売されます。

シリーズは、いのち・からだ・性について楽しく学べる絵本「やさしくわかる性のえほん」として全3巻を発売します。

第一巻『あかちゃんは どこから くるの?』

第二巻『じぶんの からだは どんな からだ?』

第三巻『すきって どんな きもち? いやって いえるかな?』

と、テーマごとに分かれており、それぞれのテーマについての知識がえほんで学べます。

子どもたちと性について話すとき、気まずかったり答えづらかったりした経験はありませんか?

「赤ちゃんはどこからくるの?」「女の子にはどうしておちんちんがないの?」「男の子がピンクが好きっておかしいの?」

子どもからこんな質問をされたら、性教育をはじめる絶好の機会です。

現在主流となっている「包括的性教育」という考え方では、人権を基盤として、多様性を尊重すること、ポジティブな性の捉え方を身につけること、そして科学的な知識を習得することなどが掲げられています。

この絵本シリーズでは、ユーモラスで愛情たっぷりのイラストとお話で、幼い頃から身につけたい大切なことを楽しく伝えていきます。

監修は、国際的な性教育の指針『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(ユネスコ)日本版の制作に携わった田代美江子先生です。

引用:大きく様変わりした【性教育の今】、書店でも関連絵本が話題に! いのち・からだ・性について楽しく学べる絵本「やさしくわかる性のえほん」シリーズ全3巻発売|株式会社金の星社のプレスリリース

包括的性教育とは?

「包括的性教育」という言葉を聞いたことはありますか?

日本で多くの人が思っている「性教育」は、「性に関するスキルや知識」として、避妊や性感染症予防、妊娠・出産の仕組みを教えることが連想されるかもしれません。

「包括的性教育」は、これとは違う考え方です。

国際的に広く知られ、推進されている、「性に関するスキルや知識だけでなく、ジェンダー観、多様性、人権、幸福を学ぶ」ための重要な考え方なのです。英語ではcomprehensive sexuality education (CSE)と言います。

包括的性教育に関して、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が中心となって作成した、「国際セクシュアリティ教育ガイダンス(International technical guidance on sexuality education)」というガイダンスが公開されており、国際的な標準的な指針として利用されています。

主なコンセプトにはこのようなものがあります。

コンセプト

1.人間関係

2.価値観、人権、文化、セクシュアリティ

3.ジェンダーの理解

4.暴力、同意、安全

5.健康と幸福(well-being)

6.人間の身体と発達

7.セクシュアリティと性的な行動

8.性と生殖に関する健康

『やさしくわかる性のえほん』全3巻の内容は?

 

性教育

第一巻

やさしくわかる 性のえほん『あかちゃんは どこから くるの?』

田代美江子 監修/せべまさゆき 絵/WILLこども知育研究所 編著

判型(サイズ):A4変型判

ページ数:32ページ/ISBN:978-4-323-03580-2

定価:1,430円 (本体1,300円+税)

「あかちゃんってどこからくるの?」ぼくの頭の中は疑問でいっぱい。お父さんはごまかさず、丁寧に答えます。精子と卵子の出会いから胎児の成長、出産まで、読みすすむうちに命を大切に思う気持ちが芽生えます
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第二巻

『じぶんの からだは どんな からだ?』

ISBN978-4-323-03581-9/2022年3月発売予定

「わたしにはどうしておちんちんがないの?」という素朴な疑問から、一人ひとりみんなちがう大切な体なのだと気づくユミちゃん。プライベートパーツを含め、自分の体を知り、守るために必要な体の権利をまなびます

 

性教育

第三巻

『すきって どんな きもち? いやって いえるかな?』

ISBN978-4-323-03582-6 

ともだちがすき! かぞくがすき! むしがすき! ピンクがすき! 好きにもいろいろあるけれど、どう伝えたらいいのかな? 「すき」や「いや」という気持ちを伝えることの大切さや人との関わりを広げていくことを学びます。

 

大きく変わろうとしている「性教育」

今や、大きな変化を迎えている「性教育」の現場ですが、まだまだ「性」とは、「はずかしいもの」「隠すべきもの」という意識が根付いているのも確かです。

性教育を学ぶのには年齢は関係ありません。

むしろ、幼い頃から正しい「性」を学ぶことは、まわりから自分を守り、他人を守ることのできる大人になるための第一歩かもしれません。

 

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参考サイト

【性教育】絵本でいのち・からだ・性について学べる『やさしくわかる性のえほん』シリーズが発売

大きく様変わりした【性教育の今】、書店でも関連絵本が話題に! いのち・からだ・性について楽しく学べる絵本「やさしくわかる性のえほん」シリーズ全3巻発売|株式会社金の星社のプレスリリース

性に関する知識やスキルだけではない「包括的性教育」とは? 今の日本に必要な理由(重見大介) – 個人 – Yahoo!ニュース

 

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ABOUTこの記事をかいた人

TANOSHIKAライター。うつ病、AC(アダルトチルドレン)、機能不全家族育ち。現代詩を勉強中です。セクシャルマイノリティ当事者。読みやすい、わかりやすいをモットーに様々な記事を書いていきます。