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前回は読売新聞に掲載されていた、みんなで性教育1⃣・2⃣に関する内容をお届けしました。
今回はみんなで性教育3⃣・4⃣の内容などを取り上げていきたいと思います。
「正しい知識」を自ら学び発信する大学生
米国発のセクハラ告発運動「Me Too(私も)運動」や、花を手に性暴力根絶を訴え、被害者と連帯を呼びかける「フラワーデモ」など、性暴力反対への意思を示す動きが広まりました。
それに伴い、性暴力や性差別のない社会の醸成を目指し、大学生が性に関する情報を発信する例は増えています。
慶応大2年の中島梨乃さん(20)は「性教育プロデューサー」を名乗り、性にまつわる情報をインターネットやSNSを通じて発信しています。発信内容は産婦人科医や助産師に助言を求めて作成しました。
批判があっても、「同世代の言葉だからこそ響く」と活動を続けています。
YouTubeチャンネル「性教育ちゃねるりの」で5月に投稿した新入生向けの動画では、あらゆる性的な行動の前には相手の了承を得る「性的同意」が必要と話し、同意のない行為は性暴力につながる、と警鐘を鳴らしました。「性のことで困ったときに一人で抱え込まずにすむよう、日頃から健康の話の一つとして性の話を気軽にできる社会にしたい」と意気込みを語っています。以下が先述した新入生向けの動画になります。
また、性暴力撲滅に向けて活動する一般社団法人「ちゃぶ台返し女子アクション(通称ちゃぶじょ)」は4月から大学生を対象にした「ちゃぶじょチェンジ・リーダー・プログラム」を開始しました。
学内での性差別や性暴力をなくすための変化を起こせる、学生リーダーを育成するのが目的です。
1年かけて組織作りや効果的な啓発方法などを教えました。
参加する大学生達により、性に関する知識をまとめた冊子作りや、学内のハラスメント相談窓口の認知度や性暴力に対する意識の調査をして学内で性の正しい知識を広めたり、学内施設の環境整備を大学側に提案して、誰もが自分らしく安全に大学生活を送れるようにする活動が行われています。
公益財団法人「ジョイセフ」は、2016年から大学生らと「性と生殖に関する健康と権利」広める活動を続けてきました。代表の小野美智代さんは、「20年ほど前は性やジェンダーについて語ると、権利意識の強い特別な人と見られたが、今の学生たちはSNSなどを使ってスタイリッシュに発信していて、同世代もそれをかっこいい存在と受けとめている。若者たちが発信し続けることで、性暴力の問題やジェンダーの不平等な現状を社会が知る契機になれば」と若い世代の活躍を期待しています。
多様な性って? 自分らしさって?
10月中旬、東京都豊島区の立教池袋中学校。2年生約150人が、「LGBT(性的少数者)」を支援するNPO法人「リビット」の出張授業『多様な性ってなんだろう?』を受けました。
講演者のゆうさん(30)は、短く刈り込んだ髪に黒いジャケット姿で登壇し、
「僕の体は女性です。この声は薬で治療しています。今、自認する性は、トランスジェンダー(心と体の性が一致しない人)です。自認する性や、どんな性別の人を好きになるかは、数え切れないほど多様で、ゆらぐ可能性もある。皆さんの個々の違いを自分らしさとして大切にしてほしい」と生徒達に語り掛けました。
同法人が当事者による出張授業を始めたのは2010年からです。
当初は「学校にそういう子はいない」などと断られましたが、15年に文部科学省がLGBT対応を求める通知を出してから依頼が増えました。
「自分は普通、という子どもの意識が、多様な人の中の一人にすぎない、と変わるきっかけになれば」と同法人教育事業担当の小川奈津己さんは話されています。
包括的性教育を誰もが受ける社会を目指して
生殖のことばかりに目が向けられがちな性教育ですが、国際的な手引では「包括的性教育」と呼ばれ、性の多様性や人権、ジェンダー論などについても広く学びます。
また、障がい児についても、「良質な性教育を受ける権利がある」などと定められています。
東京都世田谷区立明正小学校の特別支援学校では、障がいのある子たちが、どんな人生を選んでも幸せになるための『道具』を持たせるために、包括的性教育を行っています。
同学級には発達障がいで対人関係を築くのが苦手な子もいます。ゲームを通じて、相手の同意を得ること、意思表示をすること、さらに断れてもめげないことを学びます。命の誕生の尊さを示すことで、自分を大切に思う気持ちを育めるよう導きます。
障がいがある子どもへの性教育は、性暴力被害防止の観点からも重要性が高まっています。
NPO法人「しあわせなみだ」が18年に発達障がいのある男女など32人に調査をしたところ、約7割が何らかの性暴力を受けた経験がありました。
障がいにより他人との適切な距離をとりにくかったり、嫌と言い出せなかったりする面が、被害につながってしまうとみられます。また、被害そのものに気づけない場合もあります。
障がい児への性教育などに詳しい東洋大福祉社会開発研究センター客員研究員の門下裕子さんは、「人は多様な性を生きているという視点に立ち、社会全体で理解を深める必要があります。また、障がいの有無にかかわらず、誰もが性を学ぶ権利を尊重される社会であるべき」と訴えています。
よりオープンな性教育を
国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)がまとめた「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」という手引があります。
各年齢で学ぶべきこととして、5~8歳で赤ちゃんがどこから来るのか、9~12歳では妊娠の仕組みと基本的な避妊法ほう、12~15歳では具体的な妊娠の経過、15~18歳では性的な関係は双方の合意が必要であること――などが挙げられています。
まだまだ性教育については、日本の取組は世界から見ても遅れている部分があるかもしれません。
そうした現状に危機感を抱き、助産師として働いた経験を伝える「性教育ユーチューバー・シオリーヌ」として中高生向けに「性の話を、もっと気軽にオープンに」をモットーに下記のような動画の制作・配信をしている大貫詩織さんという方がいらっしゃいます。
現在精神科の児童思春期病棟で思春期保健相談士として働く傍ら、小中学校などで講演活動をされています。
こうしたポップで実用的な切り口で学ぶのが、現代の若者には受けれやすいかもしれませんね。
参考記事:動画配信で性教育に取り組む思いとは? : キッズニュース : ジュニアプレス : 中高生新聞 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
まとめ:記事を読んでの感想や意見
小中高の生徒たちは、性についてあまり詳しくは無いと思いますので、大学生や大人がキチンと性の問題を把握・勉強し、性教育の問題を解決していかなければならないと思いました。
この記事を書くのにあたり、新聞の取材記事を参考にして、自分なりに構成と修正をして、仕上げてみました。最後までお付き合いありがとうございました。次回作もご期待ください。
参考:読売新聞朝刊10月27日~30日くらし家庭「みんなで性教育1~4」
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読ませていただきました。次の記事も期待しています。
コメントありがとうございます。次回も面白い記事を書きたいと思います。