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優しい取り組みスローレジ
福岡県行橋市の「ゆめタウン南行橋店」から始まったある取り組みが、拡がりを見せています。
それは、「スローレジ」という取り組みで、「レジでのお会計の時に慌てて焦ってしまう。」という高齢者の声から始まりました。
高木健造店長(44)によると、高齢者の来店が多いことから、昨年7月にスローレジを設置しました。
事前に従業員ら約40人は「認知症サポーター養成講座」を受講し、認知症の人への接し方も学びました。
当初は月2回、午後の2時間だけだったが、予想以上に利用が多く、今年1月からは1台を常設しているそうです。
今やセルフレジ、セミセルフレジが主流
今では、自分でバーコードを読み取りからするセルフレジから、お会計だけ機械でするセミセルフレジが主流になってきました。
レジでの店員さんとのやり取りも最低限になり、高齢者の方は慣れない機械に四苦八苦している所をみることもあります。
キャッシュレス化も進み、現金で支払うことの多い高齢者にはスローレジは、画期的な試みだったと思います。
私も、コンビニなどで袋を持参してない場合、お会計をして、商品をバッグに詰めるまでの動作にどうしても手間取ってしまって、後ろに並んでいる他のお客さんに気を使ってしまうことがあります。
イギリス発のスローショッピング
イギリスのスーパーマーケットチェーンSainsbury’sで、認知症の人や、高齢者、障がい者などを対象にした「ゆっくり買い物を楽しんでもらう」「スローショッピング」という企画を、イギリス国内のスーパーとして初めて試験導入した、と発表しました。
2016年当時、スローショッピングは毎週火曜日の午後1時から3時まで行われていました。
希望者に対し、店内を案内するスタッフが入り口から付き添い、また各通路の両端にはイスが置かれます。
そして、店内に2カ所にある問い合わせ所ではフルーツやビスケットの試食ができるようになっています。
このアイデアは、Slow Shoppingという団体を運営し、「スローショッピング」のコンセプトを広げる活動を行っているキャサリーン・ベーノさんが同店へ提案したものです。
べーノさんは、認知症の母親が症状の悪化につれてスーパーでの買い物が難しくなった、という体験を持っていました。
母親はショッピングが大好きだったため、スーパーの買い物をやめさせたくなかったことがスローショッピングを提案したきっかけでした。
最後に
私は10代の時にスーパーのレジで働いてました。
忙しくて大変なときもありましたが、ご高齢のお客様が一生懸命にお買い物をしている所を何回も見てきました。
「ゆっくりいいですよ。」と声をかけると、お客様はよろこんで下さるし、お会計をしながら袋詰めを手つだったりと、コミュニケーションをとるのも楽しかったです。
今では、コロナの影響で最低限の挨拶しかしないレジが増えてきていて、寂しく感じます。
スローレジは、今ではやり方は異なるものの、中国地方や九州などにある64の大型店舗全てに広がりました。
焦らずゆっくりと会計をすることができるスローレジ。
高齢者だけでなく、障がい者にも優しい取り組みとなってます。
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金次郎さんの「セルフレジで、支払いはお客様にお任せ」の記事も併せてどうぞ
参考サイト
「スローレジ」ゆっくり会計、高齢者ら安心 : ニュース : 九州発 : 地域
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