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こんにちは、金次郎です。
ランドセルと言えば小学生。
特に新1年生になる年は、親や祖父母などからランドセルを買ってもらい、家で新品のランドセルを背負っては、背負った姿を鏡に映しながら入学式の日が来るのを楽しみにしていました。
しかし、最近の小学生は以下の様な悩みを持っている子が多く、身体だけでなく心まで疲れている子供が多いそうです。
「ランドセル症候群」って何?
これは、自分の身体に合わない重さや大きさのランドセルを背負ったまま、時間をかけて通学することによって起こる心身の不調を表す言葉です。
普通のランドセルの重さは約3kgほどありますが、新1年生など小さな体の子供たちにとっては重すぎてしまい、筋肉痛や肩こり、腰痛などの身体の異常だけではなく、ランドセルを背負っての通学自体が憂鬱に感じてしまい、精神面にまで影響を及ぼしてしまう状態を言います。
負担の実態
学校用水着開発の大手「フットマーク」社が、通学時にランドセルを使用している小学1~3年生とその保護者1200人を対象に「ランドセルの重さに関する意識調査」を行ったところ、子供たちの90.5%が「ランドセルが重たい」と回答しており、保護者の85.8%も「ランドセルが重すぎるのじゃないかと思っている」と回答しています。
東京で整形外科の病院を開院している髙野勇人院長は「アメリカでの研究では、背負う荷物の重さは一般的に体重の10%が望ましいという結果が出ています。
小学1~3年生の平均体重は約25kgなので、2.5㎏以下が適切な重さだと言えます。」と言っており、先に書いた重さ3kgのランドセルに教科書やノートなど入れると4kg近くにもなり、小学校低学年には重すぎる様です。
解決策と現状
解決策として「教科書を学校に置いて登下校する」いわゆる「置き勉」が有効ですが、ランドセルの重さと子どもへの影響を研究している大正大学の白土健教授によると「根本的な解決には『置き勉』など、持ち運ぶ荷物の軽減が重要ですが、現代も置き勉を禁止している小学校は46.8%と半数近くも有り、置き勉は現状まだまだハードルが高いです。」と指摘します。
しかも、一般社団法人教科書協会の「教科書発行の現状と課題(2021年度版)」によると、小学1~6年生が使う教科書のページ数は、全教科の合計が2005年の4857ページから、2020年には8520ページと約倍近くに増えており、更に学校によっては児童に電子端末が支給されており教科書以外の副教材の数も昔に比べて増えています。
先出しの「ブックマーク」社の調査では、現代の小学生はランドセルとは別に副教材などを入れた手提げバッグを持って登校する児童の割合が92%にもなるそうです。
新型ランドセル
そこで「フットマーク」社は、教科書類を背中側に密着させて固定することで軽く感じる機能を持った新しいランドセル「RAKUSACK(ラクサック)」と言う物を開発しました。
※ フットマーク株式会社(商品情報「学校用品」)より、ランドサックの画像と動画です。
https://www.footmark.co.jp/product/101347.html
同社曰く「荷物を減らすことができないのなら、軽く感じる工夫をする事で問題を解決したい」と言います。
先出しの白土教授は「『置き勉』 がダメなら、この様に体への負担を軽くするバッグを選ぶ事が解決策となる。
その上で、教材を大量に持ち運ばないで済む事も求められている。
私自身は『置き勉』に賛成です。ダメと言っている学校は、「家での予習復習に必要」と考えているからだと推察しています。」と指摘しています。
終わりに
私自身は、ランドセルのふたの下部に、ひらがなで大きく名前が書いているのが恥ずかしくて高学年になると、ナップザックを背負って小学校に通学していました。
今、自宅の自室から朝の登校時間に外を見ていると「最近は男の子だから黒とか女の子だから赤などと決まっていなくて青とか水色、紫と男女関係無く色々な色のランドセルが有るんだな」と思いながら見ています。
また私が住んでいる団地は古いので、あちらこちらに空き家が目立ちますが「まだこんなに小学生の子供がいるほど若い家族が住んでいる家も存在するんだ」なんて嬉しく思っています。
ただ、元気よく走っていく子に対して「学校に行きたくないなぁ」みたいな感じで、のそのそ歩いている子が気になりますけどね。
参考元
(よろず~)深刻な小学生の「ランドセル症候群」重さで心身に不調 識者は「置き勉」を推奨、ダメならカバンに工夫を
https://yorozoonews.jp/article/14477458
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