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少しでも、今悩んでいる不登校の当事者の親子に向けて何かできないかと始めた、「不登校の親子へシリーズ」も3回目になりました。
正直、需要があるかどうかは分かりませんが、今私に書ける事を引き続き頑張って書いていきたいと思います!
シリーズ3回目の今日は「フリースクールってどんなところ?」というテーマでお送りしたいと思います。
- フリースクールに通うのを検討しているけれどどんなところか不安
- フリースクールになんとなくいい印象を持っていない
そんな全ての方々に是非、読んで欲しいです。
フリースクールとは?
私も正確には答える事が出来ないので、まず、フリースクールがどんなところかを調べてみました。
引用させていただきます。
フリースクールとは、不登校の小中高生が学校以外で学んだり友達と過ごしたりできる居場所のこと。文部科学省の2015年の調査によると、日本では474ヵ所のフリースクールが確認されています。おもに不登校の子供たちを受け入れていますが、学習障害や発達障害のある人などを支援する施設も多くあります。
フリースクールは公的な機関ではなく、個人や民間企業、NPO法人によって運営されています。設立の目的によって、規模や形態、活動内容は多様です。また、おもな特徴としては、入学資格を設けていないこと、異なる年齢の子供が集まっていて、学校のように決まったカリキュラムがないことなどが挙げられます。
小中学生の場合、義務教育期間中なので、小中学校に籍を置いたままフリースクールを利用することになります。そして小中高生ともに在籍校の校長が認めた場合、フリースクールへの登校が在籍する学校の「出席扱い」になります。
簡単にいうと、不登校の子の学校以外の勉強できたり、人と関われる居場所といった感じでしょうか。
私とフリースクール
私がフリースクールという言葉を知ったのは、小学4年生の時でした。
当時、私は元気な普通の女の子で、友達もたくさんいて、学校も毎日楽しく行っていました。
そんな中、ある授業で担任の先生が「フリースクール」の話をしたのです。
先生は、こう言っていました。
「フリースクールは勉強もせず、遊べるところ。あんなところに行ってはおしまいです。」
はっきりとそう言っていて、他にも先生はここでは書けないような言葉でフリースクールを批判していました。
クラスのみんなも「ずるーい」とか「えー!」と言ってました。
幼いながらに私は「最低な人たちが行くところなんだな」と「フリースクール」に強い偏見を持ちました。
まさか、その5年後、私が「フリースクール」に通う人間になるなんて、当時の私は思ってもいませんでした。
フリースクールに通うきっかけ
中学生になった私はある日を境に、学校に行けなくなりました。
精神的な症状が出ていた為、精神科に行きました。
そこで精神科の主治医から「ドクターストップ」がかかり、学校に行けなくなったのです。
母は相当焦っていました。
精神面はもちろんですが、学力面を心配していたんだと思います。
そこで、精神科の主治医からあるところを紹介されます。
それが「フリースクール」でした。
小4のあの時の担任の先生の言葉がよぎりました。
「フリースクールは最低なところ」
でも、不思議ともう何も考える事ができませんでした。
心の余裕がなかったのです。
もうそんなところでもなんでもどうでもいいな、と思いました。
しかし、母は違いました。
母は、フリースクールに強い偏見を持っていて、私をフリースクールに行かせるのギリギリまでしぶっていました。
主に、「どんな人が通っているのか」、そこを主治医に何度もたづねていたと思います。
しかし、このままだと勉強がどんどん遅れていくし、それから母も私と2人っきりでいるのに精神的に限界を感じていたようです。
それで、私はフリースクールに通う子になりました。
フリースクールとの出会い
フリースクールに初めて行った時を覚えています。
フリースクールの扉の向こうから、男の子の声がしました。
人間に疲れていた私にとっては、とても怖かったです。
ドキドキしました。
扉を開けると、先生たちが笑顔で私を迎えてくれました。
中学の先生とは違う、本当に本当に優しい人たちでした。
私は、フリースクールにほぼ毎日通う子になりました。
ずっと泣いてばかりだった私は、次第に笑顔が増えていきました。
フリースクールって何をするの?
私の通っていたフリースクールの場合ですが、主に勉強を頑張っていました。
自分で教科書や通信教育の教材を持っていって、元教師の先生に分からないところは個別で教えてもらう感じです。
また、週に1回程、ALTの先生(外国人の英語の先生)がやってきて、英語を話たりしてすごく楽しく学習する事ができました。
そんな環境で、私は英語が大好きになって、将来、英検をたくさんとるまでに成長しました。
昼休みは主にトランプで遊んだり、スポーツをしたり、おしゃべりをしたりしました。
おしゃべりをする時は、悩みを赤裸々に先生や他の生徒に話たりしました。
他の生徒も、同じような傷を持っていたので「そうだよね」「分かる」と言ってくれる子もいて嬉しかったのを覚えています。
たまに、料理のイベントなどもありました。
みんなでスーパーに行って、材料を買ってたこ焼きを作ったのを覚えています。
工作などもしました。
工場見学もしました。
一見、遊びのように思われると思いますが、心が傷だらけの私にとって、それは大切な「心のリハビリ」になりました。
少人数の、生徒が多くて5人くらいのフリースクールだったので、人間に疲れ切っていた私にとっては居心地がとてもよかったです。
また、親同士でも交流があり、親も同じ悩みを分かち合える人ができて本当に楽になってました。
今、振り返って
大人になった今、フリースクールに通っていたという過去は、本当に親しくなったごくごく一部の人にしか打ち明けていません。
話しても、相手がリアクションに困るだろうし、何より、私自身もどこかでフリースクールに対して偏見の心を持っているんだと思います。
でも、私にとってあそこは唯一の居場所だったし、あの辛い日々を送っていたあの時に「学校以外の逃げ場」があったのは、私たち親子にとってどれほど支えだったか…簡単には表現できません。
私は「フリースクールに通ってよかったかな」と思っています。
参考にしてください!
今回は、「フリースクールってどんなところなの?」という疑問の為に記事を書いてみました。
かなり個人的な体験を多く書いてしまいました。
でも、生の声をお届けできたのではないか、と勝手にですが思っています。
私の気持ちの話になりますが、今回記事を書きながら少し自分に驚いた事がありました。
あれほど、振り返ることが怖かったフリースクールでの日々を、本当に楽しく書けていたのです。
あの日々を、「いい思い出だったな」「楽しかったな」とかそう、初めて思えました。
他の人から見たら、「甘えるな」と思われるかもしれない。
でも、私にとっての「大切な青春」だったな、と思いました。
今回の記事が皆さんの「フリースクール」という場所に対しての疑問を解くきっかけになってくれたら嬉しいです。
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