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こんにちは、金次郎です。
前回2月8日に公開した記事で、スマートフォン内に取り込んで電子化された障害者手帳「ミライロID」についてご紹介しました。
そのアプリケーションを提供している株式会社ミライロが、3月10日(水)に「ミライロIDが、新たにJRなどの鉄道会社でも利用できる様になります。」と発表しました。
JR各社によってサービス開始時期は異なりますが、13日(土)から利用できる場所が増えました。
・障害のある人たちがスマートフォンのアプリを利用して割引を受ける体験会(大阪メトロ)
https://www.youtube.com/watch?v=jQYURtrmbyU
障害者へのアンケート結果
今回、JRを含め多くの鉄道会社がこのアプリの導入に踏み切った背景には、株式会社ミライロ自身が、「ミライロID」を使用しているユーザー271名を対象として、2月に行ったアンケート調査の結果があります。
この調査で、約66%に当たる179名のユーザーが「障害者割引をよく利用する場所」として「公共交通機関」と回答しており、最も利用率が高い事が分かりました。
また、「ミライロIDについての要望」という質問で、もっとも多かった回答は「ミライロIDが使える場所が、もっと広まってほしい」で、さらにそのうちの24件が鉄道会社名や地域を指定した要望でした。
・今回増えた「ミライロID」が使える鉄道会社
・JR北海道
・JR東日本
・JR東海
・JR西日本
・JR四国
・JR九州
・東武鉄道(東京都)
・東急電鉄(東京都)
・京成電鉄(千葉県)
・小田急電鉄(神奈川県)
現状の障害者手帳の課題を、もう一度確認
前回、現在の紙ベースの障害者手帳をキャッシュカード大のプラスチック製に換えられる法改正が行われましたが、余り進んでいない事を書きました。
現状の障害者手帳の課題を再確認してみましょう。
①プライバシー:手帳の表面には顔写真や名前、生年月日が記載され、中を開けると障
害名だけでなく住所も書いていますので、使えるお店を利用する時に
手帳を見せる度に、個人情報を見られてしまうと言う心理的な負担が
あります。
②経年劣化:障害者手帳は、一部の障害を除いて、障害の程度が変わらない限り手帳の
更新が不要なため、長年持ち歩いていると紙質が劣化してきて情報の確認
が困難になります。
③確認負担:障害者手帳の規格は、都道府県や自治体さらには障害の種類によって300
種類以上の規格があり、提示されたお店で正しく判別を行うのに時間がか
かります。
終わりに
現在日本には、障害者手帳を所持している人が、964万人います。
障害者手帳所持による割引制度は意外と古く、1952年(昭和27年)から開始され、障害のある方の社会参加を促進するきっかけになりました。
かたや、障害者手帳の規格が住んでいる場所でバラバラなので、確認作業は障害のある方だけでなく、対応する企業にとっても大きな負担となっています。
障害のある人が外出しやすく、また確認をする企業の対応も簡単にする「ミライロID」。
これからも、このアプリが使える企業が増えて行く事を願っています。
参考元
・JRら123社導入 障害者手帳アプリ「ミライロID」の利用可能場所拡大(LIGARE) https://ligare.news/story/mirairo-0311/?doing_wp_cron=1615610702.5623021125793457031250
・ミライロIDが使える場所(株式会社ミライロ)
https://mirairo-id.jp/place/
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