この記事は約 4 分で読むことができます。
はじめに
自分は「〇〇思考」という本があると気になって手に取るのですが、世の中にはいろんな思考法があります。その中でも今回は「コンピュテーショナルシンキング」や「共創すること」について書きたいと思います。
コンピュテーショナルシンキングとはデジタル化された情報をどのように組み合わせればどんな新しいものを作り出されるのだろうかと考える思考法です。
世界が称賛した台湾のコロナ対策でも、こういう考えのもとマスクマップが作られました。
台湾で作成されたマスクの在庫がわかる「マスクマップ」
台湾では新型コロナウイルスが猛威を振るい始めた頃、マスクがどのお店にどの程度在庫があるかを示すマスクマップが作られ、市民は無駄な買占めなどの混乱を避けることができました。
開発された経緯を書くと、民間のエンジニアが作ったものを台湾のIT大臣オードリー・タンさんが見つけ、開発を後押ししたようです。こうした市民がテクノロジーを使って社会問題を解決することをシビテック(またはシビックテック)といいます。
それを世界的にいち早く行っているのがCFA(コード・フォー・アメリカ)です。
若いプログラマーやデザイナーが行政サービスの改善に取り組ませる一年間のプログラムなのですが、以前大吹雪で埋もれてしまい消火活動が遅れる問題があった、ボストン市内の1万3千か所の消火栓の位置を記したリストをオープンソースとして使って解決したことを正月休み引っ張り出して読んだ五年前くらいの本に書いてありました。そこで、地図上の位置情報や一目でわかる色分けなど、台湾のマスクマップもこういう発想の先にあったんだのだとすごい腑に落ち、現在につながりました。
CFAはこのサイトのソースコードを公開しており誰でも同じものや少し仕組みを変えたものを作ることができるので、世界中で似たような問題を解決する役に立ちます。
また調べてみたらコード・フォー・ジャパンなどもあるようです。
コード・フォー・ジャパンは東京都のコロナウイルス感染症対策サイトの開発にかかわり、グッドデザイン賞を受賞しています。
このサイトは誰でも修正提案できるオープンソースでその修正改善にオードリータンさんもわずかですが関わったと一時話題になったみたいです。
東京だけじゃなく地方も東京のコロナウイルス感染症対策サイトからソースコードを使って地方版を作っています。
関連記事:
ITmediaNEWS「東京都のコロナ対策サイト、台湾の天才IT大臣も改善に参加」
新聞の一般の方の投書の欄で読んだのですが、今度できるデジタル庁(100人ほど民間から採用。これとは別に)に地方や県職員からデジタルに精通している人を派遣して考えを持ち帰り、共有するだけでもすごく意味のあることだと思うと書いてありました。自分は地方の問題点も上からではなくボトムアップ方式で活かすことができると思います。
AIやスーパーコンピューターを使いこなす
藤井聡太さんはAIのソフトを使いながら、なぜAIはその手に至ったのかを考えるそうです。そして自分の手に生かしているそうです。
自分は将棋の知識はありませんがAIと人の大きな違いは感情がない事だと聞きました。
守りに入ったりしないこと。カードゲームでたとえると大富豪のゲームで最初の方は皆強いカードで切りたがらない。様子見をする。そういうことがないことだと理解します。
オードリー・タンさんは記事の中で、AIが下した決定をAIが説明できるようになるべきと述べています。
関連記事:「3つのF」で抑え込みに成功──オードリー・タン氏が語った、台湾の新型コロナ対策
コンピューターがどのように問題を解決するのかわかっていなければどんな問いを設定しどんな答えを探すべきかもわからない。日本にもスーパーコンピューター富岳があるので、もっとうまく活用して、どんな問いを立て解決していくのかが重要になってきます。
最後に
2021年9月にデジタル庁ができます。日本ではこれまで100%の完成品が求められてきました。しかし完成品を求めるがために時間もかかります。
ぜひシビテックやオープンソースなどで共創しながらいろんな世代のユーザーの意見を聞き応用していければいいのではないかと思います。
ある程度オープンにすることで透明性を保つことも大事だと自分は思います。
→HOME
コメントを残す