謎のテレワークマナーは、誰が広げたのか?

ネットのトラブル

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こんにちは、金次郎です。

 私達の作業所もテレワーク(在宅勤務)になってから、5ヶ月目も終わろうとしています。
  Zoomと言う、Web会議ツールを使い朝礼や終礼には映像付きで参加し、また職員さんや仲間たちとはチャット機能を使って情報交換しています。
 新形肺炎が流行して以降、日本はおろか世界中の会社のほとんどがテレワークでの勤務にしています。
 私が所属する作業所は、パソコンを使っての作業ですから、皆さんネットマナーは良く理解しており、特にトラブルはありませんが、パソコンを使い慣れていない会社員もしくは若い人によってはネットマナーを知らない方も存在し、トラブルを引き起こしています。
 来月9月3日発売予定の「テレワークマナーの教科書」と言う本は、その様なネットマナーを知らないのに在宅勤務になってしまった人達への指導書として出す予定でした。

テレワークマナー

 画像引用:ウイズ株式会社HPhttps://www.withltd.com/

 しかし、まだ発売前なのに、さも本に書いてあるネットマナーと思われる様な書き込みがネット上に書かれており、それを見た人が「これは酷い」とか「こんな創作マナー出てくると思ったわ」と言う怒りのコメントが続出。
 よくよく調べて見ると、この書き込みはデマ(いたずら)で有る事がわかりました。
 本を出す予定の出版社の人も「発売前なのに何故?と弊社もビックリしています」と驚きを隠せないでいる、このデマ書き込み。
 一体誰が何を目的に投稿サイトに書き込んだのでしょう?

世界中で使われているZoom

 先に書いた、私達も使っている「Zoom」と言うWeb会議ツールは、アメリカのカリフォルニア州にあるZoomコミュニケーションズと言う会社が作ったオンライン会議用ソフトです。
 2013年に販売開始され、2020年初頭まで利用者はアメリカを中心に220万人ほどでしたが、新形肺炎の流行で世界中の会社や学校がテレワークや遠隔教育を余儀なくされた事により、このソフトの利用者は一気に2億人近くにまで増えました。
 有料版と無料版があり、無料版は1回の会議に入れる人数や会議時間に制限が有ります。

・3分で分かるZoomとは?知らないと損するWeb会議ツール (日商エレクトロニクス株式会社)https://zoom.nissho-ele.co.jp/blog/practice/zoom-meeting.html
※ アドレスのみ記載させて頂きます。

問題の謎マナー

 さて、タイトルの謎のネットマナーですが、ある投稿サイトにそのZoomを使ってWeb会議に参加する上での注意点として書かれているのが有りました。
 例えば「会議の5分前には入りましょう」とか「終わる時は、深々と頭を下げて会議終了ボタンを押す」・「お客様より先に退出してはいけません」などと言う、謎のテレワークマナーが複数の投稿サイトで記事化されており、それぞれのサイトの読者から著者や出版社に対して批判の書き込みが多数ありました
 それで或るサイトの読者が「何かおかしなZoomマナーだな?」と調べてみると、どこぞの誰かが笑いネタのつもりで投稿サイトに書き込んだものが、あちこちの投稿サイトに転載されて行くうちに、ネタでは無くさもマナー本に書かれているものと誤解されてしまった様なのです。
 実際の「テレワークマナーの教科書」では、「ミーティングへの入室は1分前で十分」・「ミーティングでの席次は気にする必要は有りません」・「『先に入室していなから失礼だ』と思わない事が真のマナーです」と書いており「深々と頭を下げて・・うんぬん」と言うマナーは本の何処にも書いてありません。

何故、ネットで炎上してしまったのか?

 一番最初に「Zoomのマナー」として匿名掲示板に書いた人は、単なるジョークで書いたのでしょう。
 けれど、それが匿名掲示板や各種ニュースサイト等に「マナー講師がこんな事を言っているらしいよ」と内容を良く確かめもせず、更に内容もどんどんゆがめられながら転載されて拡散していった結果、ネットユーザーの間で「こんなのZoomのマナーじゃ無い」「胡散臭い情報」と炎上してしまったのが、騒動の真相のようです。
 今回に限らず以前から「マナー」や「マナー講師」は、インターネットでは批判の対象になる事が多く、それぞれの意見者同士で対立する事が多々有ります。 

参考:ITmedia NEWS(「5分前にはルームに入室」「深々と頭を下げながら会議終了ボタン」はデマ大炎上した“謎のテレワークマナー”は誰が広めたのか マナー本出版社も「驚いている」)
https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2008/12/news118.html

終わりに

 私は、まだパソコンが無い時代にソフトウェア開発会社に入社しまして、最初は大型コンピューターを相手に仕事をしていましたが、家にも置けるサイズのパーソナルコンピューター(パソコン)が登場すると社員割引制度を利用して購入しました。
 購入当時、日本ではまだインターネットはそれほど普及していませんでしので、もっぱら表計算ソフトを家計簿かわりに使ったり、文書作成ソフトで年賀状を作るくらいでした。
 現代の様に、携帯端末でもインターネットが出来て、老いも若きもインターネットをすると言うのは21世紀に入ってからですから、ここ20年くらいの事です。

 最初は私の様なコンピューター技術者がネットを利用して仕事に関する情報を集めている程度でしたが、SNSが登場したり仕事でネットを利用する会社員が増えるのと同時に私的にインターネットを利用する人も増えて行き、それに伴ってネットマナーを知らない人も増えて行きました。
 私が利用しているSNSや匿名掲示板では、マナー違反な書き込みがあると「その書き込みは、マナー違反だよ」とお互いに注意し合っていますが、生まれた時からインターネットがある世代の若者は、どの様な書き込みがマナー違反なのか学ぶ機会が無いまま、自分の言いたい事を、内容をチェックしないまま投稿しているのではないでしょうか?

 こちらは私が今年6月に書いたブログですが、不用意なネットへの書き込みで一人の女性が亡くなった事を書きました。

ネットへの投稿(書き込み)は、慎重に

 この時にも書きましたが、人の名誉を傷つける書き込みは名誉棄損罪で訴えられます。
 近年パソコンだけでは無くスマートフォンの様な簡単にネットが出来る携帯端末の爆発的な普及により、ネットがらみの裁判が急激に増えているそうです。

最近の裁判例
 ・伊藤詩織さん、杉田水脈議員らに新たな訴訟提起 論点は?https://news.yahoo.co.jp/byline/ogawatamaka/20200820-00194226/
 これは、2015年にジャーナリストの伊藤さんが海外での就職を放送局記者に相談に行ったところ、お酒を飲まされ気を失っている間に乱暴された事に対して刑事告訴しますが「嫌疑不十分」となりましたので、2017年に民事裁判を起こします。

 更に、今年6月には女性漫画家が自身のTwitterで伊藤さんの名誉を傷つけるツイートをしたと言う事で、漫画家とツイートに返信した2名の合わせて3名に対して損害賠償の裁判を起こしています。
 そして上記記事は8月20日、伊藤さんを中傷するツイートに賛同を意味する「いいね」を付けた女性国会議員にも名誉棄損で損害賠償裁判を起こしました。

 IT関連の裁判に特化した弁護士事務所
 代表弁護士の河瀬季さんは、元IT技術者です。
 ・弁護士法人 モノリス法律事務所(東京都千代田区)
  https://monolith-law.jp/about
 ※ アドレスのみ記載させて頂きます。

 インターネットでは、自分の意見を投稿する前に「これはマナー違反かな?」あるいは「誰かを傷つけるかな?」と言うのを考えてから投稿ボタンを押さないと、下手をするとあなたも犯罪者になってしまうかも知れませんので気を付けましょう。

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