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こんにちは、翼祈(たすき)です。
私の母は、今でこそ周りの人に恵まれていますが、学生時代、悲しい経験や、学生時代の友達のことで色々ありました。
そして、この記事の本題に出て来る、「電車」で、大人になってから、同級生を亡くしました。
最後の自分の感想は、母からその「電車」の事故で亡くなった同級生のことを書いても良いと言われたので、書いている内容となります。
今、「勝手踏切」という、法律の規定上、踏切ではないのに地域住民などが生活道路と同じ様に日常的に線路の横断をしている場所で事故が相次いでいることをご存知ですか?
2024年、広島県内で横断中の高齢者が電車にはねられて亡くなるなどの事故が相次いで報告されました。
事故が相次いでいることを受けて、国土交通省は、日本各地の鉄道会社を対象にして、地域住民が線路を横断したその情報や形跡を把握しているかなど「勝手踏切」の実態を2024年12月時点で調査しました。
すると、「勝手踏切」と呼ばれる場所が日本各地に1万5553ヵ所ほどあることが最新の調査で判明しました。
鉄道会社や自治体に対し、地域住民が立ち入らない様にする注意喚起の看板や柵を設置するといった対策を引き続き要求しています。
今回は「勝手踏切」が多い県、母に起こった同級生の悲しい体験について、説明します。
「勝手踏切」が多い都道府県はどこですか?

都道府県別で最も多かったのは、岩手県で899か所、次いで、長野県で877か所、新潟県で837か所などとなっています。
引用元:NHK NEWS WEB “勝手踏切”全国に1万5000か所余 事故相次ぎ国が対策求める(2025年4月8日公開)
母の心に悲しい感情が積もった時、
母が専門学校の様なところに高校卒業後、進学した時に、仲の良い友達が沢山できました。亡くなったその友達も、その一人でした。
その友達は、その当時四人家族で、お腹に赤ちゃんがいました。
ご主人が車を運転中、踏切からタイヤがはまり、出られなくなりました。
母の友達の乗る車の前後にも車がいて、車から抜け出すことができませんでした。
運転していたご主人は近づいて来る電車を前に車から逃げ出しましたが、母の友達はお腹が大きくてなかなか車から動けず、逃げられず、電車がぶつかって、そのまま亡くなりました。
本当なら、五人家族になるはずでした。
お腹の赤ちゃんも一緒に亡くなりました。
同級生の子どもが二人乗っていて、その人は下の子をかばって、覆い被さっていて、下の子は無事でした。
母は葬式などには出席せず、その後同級生みんなでその友達のお参りに行きました。
法事は親戚しか出席しないことが多いので、1、2年後、電車で母とまだ幼かった私は、一緒にお参りに行きました。
その同級生の友達は、よく笑う人で、いつも人の輪の真ん中にいる、明るい友達でした。
私は同級生の友達が亡くなった時、恐らく小学生の低学年だったと思います。
小さくて、記憶が朧げの中、電車を待っている時でした。
母はとても寂しい表情を浮かべて、ギュッと私の手を握って、弱々しさの中に強さもあって、あの時の母の表情と、手の握られた熱さは、今でも忘れることができません。
「凄く寂しかったんだろうな…」「悔しかったんだろうな…」と、大人になった今、母があの日浮かべた複雑な表情を、言葉にすることができます。
少ししんみりとした話となってしまいましたが、この話題を書くことは、非常に勇気のいることでした。
本題の「勝手踏切」は、本来踏切のある場所ではないところを渡って、人が亡くなってしまう、本来なら防ぐことのできる事故だと思います。
日本各地で、1万5553ヵ所という数字が物語る様に、非常に多い事故だと言えます。
電車が来ないと、「ああ、来ていないな」と安心してしまう人もいるかもしれませんが、危険だと感じました。
踏切のある場所でも、電車が来そうになって、遮断機が降りて来ても、走って渡ろうとする人もいるので、とても怖く感じます。
私もこの記事の前日、踏切を渡っている時に、遮断機が降りかかっていて、慌てましたが、ただでさえトロいのに、渡るべきではなかったと反省しております。
この記事が、「勝手踏切」はとても怖いもの、事故が多く発生している場所だという、認識に繋がって欲しい、そう強く思いますー。

noteでも書いています。よければ読んでください。
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