『トラブル・ガール』。ADHDで感情のコントロールが苦手な女の子を繊細に描いた映画。

トラブル・ガール

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

私は発達障害を持っています。持っているものは、ADHD、ASD、LD、全てです。

ADHDASDについて調べると、以下のようなことが書いてありました。

2つの発達障害の特性

ADHD→待てない、順序立てて行動することが苦手であったり、落ち着きがない、注意散漫

ASD→特定のことに興味を持つことや、こだわりが強い、自分の考えを伝えたり、相手の考え方を読み取ったりすることが苦手

ですが、どちらの特性も持つ私の場合、必ずしもこの通りにはならないのです。

確かに人の目を向いて話せないのは、ASDの特徴でしょう。

ただ、仕事のことなど、自分の考えを話す時は、ザラに1時間は経過するなど、ADHDの性質が出る面もあり、全てがどちらかの特性に該当するわけではありません。

「これはもう並んでも無駄だな」と思うまで、美味しいお菓子など欲しいものを買う時は1時間半から2時間は一人でも並んで買います。

また、普段席で黙々と仕事をしているのですが、注意散漫というより過集中で、休み時間に自分の中でキリが良いところまで仕事をし、「休んだほうがいいですよ」と支援員さんから言われたりします。

こだわりは強いけど、「あ、今、この人、怒っているな」と視線の配り方などで感じて、空気を読んだりすることもあります。

そんなことを考えていた時、発達障害の女の子が主人公の映画が、2025年1月に公開されることを知りました!

第60回金馬奨で6部門にノミネートされ、主人公を演じたオードリー・リンさんが12歳と、史上最年少で最優秀主演女優賞を受賞した、感情のコントロールが苦手な少女と、周りの大人たちを細部にまで描いた、台湾映画です。

原題【小曉】が邦題『トラブル・ガール』が、2025年1月17日(金)より東京都・シネマート新宿ほかにて公開されることが決まりました。

本作は、感情を抑えるのが苦手なADHDの少女シャオシャオと、彼女を取り巻く人々を現実的かつ繊細に見つめたヒューマンドラマで、英題、短編[A Cold Summer Day]で第54回金鐘奨脚本賞を受賞するなど、短編作品で実績を積み重ねたジン・ジアフア監督がメガホンを執りました。

オードリー・リンさんは、ADHDの少女シャオシャオを演じ切って、歴代最年少の12歳で「金馬奨」主演女優賞に輝き、その演技で、アジア人初のアカデミー賞監督賞を受賞した、金馬奨審査員長のアン・リー監督に「天才」と言わしめた、今後の活躍に期待が高まっている若き才能です。

ジン監督は、「普通の子ども達よりも一見強く見られる、ADHDのシャオシャオみたいな子ども達へも関心が集まることで、理解されて欲しいです」と願いを託しながら、この映画を撮影しました。

今回は、この映画に関してと、私が発達障害で仕事に役に立っていることなどを、取り上げたいと思います。

あらすじ

トラブル・ガール

自分だけの世界を持ち生きる少女、シャオシャオ。学校では、孤立しクラスメートからいじめを受けている。家では、母親から厄介者扱いされ、海外で働く父親は不在がちで、身近な存在でありながら他人のよう。そんな彼女の感情を理解し和らげてくれるのは、担任のポール先生だけだった。しかし、ある嵐の日、彼女は母親とポールが不倫していることを知ってしまう。シャオシャオは困惑しながらも、複雑な関係に適応しようとするが……。

画像・引用:ADHDの少女を演じ、史上最年少12歳で金馬奨・最優秀主演女優賞を受賞! 台湾映画「トラブル・ガール」25年1月17日公開 映画.com(2024年11月18日公開)

予告編も公開中

動画・引用:ADHDの特性を持つ少女の成長を描く、台湾映画『トラブル・ガール』日本公開決定 ORICON NEWS(2024年11月18日公開)

ここからは、本作の受賞歴などを紹介します。

数々の映画祭で高く評価される本作。その受賞歴は?

小学生の女の子

本作は、「第60回金馬奨」にて最優秀主演女優賞を受賞、6部門にノミネートされたほか、「第26回台北映画祭」で最優秀主演女優賞、最優秀助演女優賞を受賞、4部門ノミネート、「第26回ウディネ・ファーイースト映画祭」ホワイト・マルベリー賞ノミネート、「第19回大阪アジアン映画祭」コンペティション部門選出など、各国の映画祭で注目を集めた。

引用:ADHDの特性を持つ少女の成長を描く、台湾映画『トラブル・ガール』日本公開決定 ORICON NEWS(2024年11月18日公開)

仕事で役に立っている発達障害

私は仕事で言うなれば、同じ作業を淡々とこなす、仕事が苦手です。

単純作業は迅速に、かつミスなく仕事をすることを求められるので、向いていない仕事でした。

今は、WEBライターという仕事をしていますが、この仕事は自分の考えや、検索したものを書いていくものです。自分の創造力を活かして、参考にした記事の元々の良さを残しつつ、自分の意見も書くことができる、とても楽しい仕事です。

私は冒頭にADHDの過集中と、ASDのこだわりの強いことを書きました。

過集中で言うなら、ひたすら文章と向き合うこの仕事において、自分が納得するまで、その記事と向き合っています。

自分の中で、「ここまで、文章を持って来たい」と思えば、仮に一人、仕事で残っていたとしても、最後までその記事を書き切ります。

自分が読みたい内容というより、読者の方に、納得して頂けるところまで、自分の中に記事を落とし込みます。

こだわりの強さで言えば、以前記事の探し方が分からなくて、他の人の記事を自分の解釈を入れた内容しか書けなかった私。

ある時、「せっかく書くなら、人が書いていない内容を書いていきたいな」と、ここでこだわりの強さが発動。

参考にする記事を選ぶ時に、検索で多くて3、4個とか、ほとんど引っかからない、珍しい記事を選ぶ様になって、知識のない知らない内容でも、「書いてみたい!」という気持ちが強くて、色んな記事を書く様になりました。

珍しい記事を書き続けた結果、「これ、話が難しくて、書けないな」ということが減って、近年、内容が難しいものが多くなった気がします。

医療系の記事を書いている人が、SNSでこう言っていました。

私は医療従事者で、専門用語を知っているけど、そうではない人が書く医療系の記事は、専門用語を知らないことで、誰でも分かりやすい内容が書けることが、医療従事者ではない人の医療系の記事の強みだと思う

この記事の本題のADHDも、実際に多くの人が悩まされている特性が、上手に反映されている内容だと思いました。

発達障害のエンタメは、本当に増えました。それだけ当事者の数が年々増えていることや、当事者にとって日常生活で困ることが多く、世界的に認識されている、共通の障害だということだと思います。

発達障害のエンタメがあることで、当事者や、その家族、支援する人、それ以外の人にも理解が深まると思いますし、この映画を通じて発達障害を知りたい、理解したい人が増えるといいなと思います。

小学生の女の子

noteでも書いています。よければ読んでください。

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ABOUTこの記事をかいた人

左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。