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こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは、スポーツの世界でも、トランスジェンダーを含め、LGBTQの人が増えていることをご存知ですか?
昔、性自認などを話すことは偏見が根強い時代で、「自分はこの性の人は恋愛対象じゃない」と思っていても、今の様なジェンダーレスな制服もなく、女性は女性を好きでも男性と、男性が男性を好きでも女性と、など異性同士の恋愛しか認めない風潮が強くありました。
今でこそ、同性婚の訴訟などで国に裁判をするなど、時代の流れが変わったと思いますし、「自分は、女性だけど、女性が好きなんだ」と言っても、否定されず、「そうなんだ」で済むことが増えたこと、
SNSなどを観ていると、インフルエンサーと呼ばれる人たちの中で、同性愛を公表している人も多くいて、これが多様性なんだと感じています。
この記事では、そんなジェンダーの話題でも、サッカー女子選手を取り囲む、多様性の話題となります。
多様性の在り方を伝える競技として注目されるサッカー女子。2023年のW杯では、2023年7月25日時点で、約95人の選手が「私はLGBTQの当事者である」と宣言しました。2019年のW杯で優勝したアメリカではトップ選手、メーガン・ラピノさんがLGBTQ当事者として積極的に理解などを促す活動を伝えています。
その反面、元々「男・女」で分類されてきた競技スポーツ界では、LGBTQの出場に関して、ハッキリとしたルールの定義や構築を求める声も高まっています。
今回は、主にサッカー女子界の多様性の話題を取り上げながら、考えていきたいと思います。
同性愛を公表する、サッカー女子選手。多様性を認める風潮と、そこから浮かび上がった課題とは?
2023年6月下旬アメリカ・ロサンゼルスを拠点に活動する「エンジェルシティーFC」のホーム試合には、「私はLGBTQ当事者である」と宣言した選手が、現在4人在籍中です。
2022年になって、同性のパートナーと式を挙げた、ペイジ・ニールセン選手も、その1人です。「エンジェルシティーFC」が性の多様性を伝え、打ち出すことで、在籍する選手は心穏やかに全力でプレーできています。
ニールセン選手は、
「私は自分らしい人生で生活を送っています。この『エンジェルシティーFC』には想いを寄せて、私たちLGBTQ当事者への手厚いサポートがあって、応援してくれるチームメイトが沢山いますから」
と説明しました。
この「エンジェルシティーFC」では、運営に携わるスタッフや、コーチ、指導者も共にLGBTQの人への理解を深める研修会も随時開催しています。
「いつも私自身のことを伝える必要があります。みんながLGBTQを理解しているとは限らないことですし。この『エンジェルシティーFC』は、みんなと共にあります」
と語りました。
LGBTQ当事者を思いやる姿は、それ以外の選手も思いやることに繋がり、「エンジェルシティーFC」全体が活性化しているということを伝え、届けています。
サッカー女子界で、性の多様性を受容する大きな動きが拡がったのは、
アメリカ代表のスター選手、メーガン・ラピノさんが自分はレズで女性が好きなことを、2012年に宣言したことでした。
スター選手が私はレズだと宣言した性自認を伝えたことは、世界的な波及へと作用しました。2015年に開催されたW杯では、約20人がカミングアウト。2019年に開催されたW杯では、約40人がカミングアウトをしました。2023年に開催されたW杯では、カミングアウトした人数は、約95人にまで増加しました。
今、この様に自分の性自認を宣言する選手たちは現代社会を転換させるべく声を上げる「ソーシャルアスリート」として受容されてきました。
2019年W杯でアメリカ代表だったラピノ選手は、
「黒人の子も、白人の子も、それ以外の肌の子も、現在社会にはいます。ゲイの子やレズの子、そうじゃない子もいる世の中です。
私たちは深く互いを高め合う人間にならなくてはなりません。憎み合うことよりも、深く誰かを愛し、愛されること。沢山の人の声を聞くこと。これは私たち一人ひとりに課された責任だと考えています」
とW杯で優勝した際のスピーチで伝えました。
2023年、W杯が開催され、LGBTQの関心が日に日に高まっていく世界で、LGBTQの当事者たちはもっと世の中へ発信することを果敢にチャレンジし、
ニールセン選手も、
「差別的な言動で名指しされることは今もあります。W杯がきっかけで、同性愛者に関してじっくりと時間をかけて説明します。私の発信が世界中に浸透すればなと考えています」
と述べました。
参考:熱戦が続くサッカー女子W杯▽密着!選手が発信する“多様な性” クローズアップ現代(2023年)
アメリカ女子プロサッカーリーグ、通称「NWSL」では、今まで2人の選手がトランスジェンダーだと宣言しました。
トランスジェンダーの選手を競技に受け入れるために、「NWSL」はハッキリとしたルールを定義と構築しました。そこではLGBTQの差別を禁止し、同時に競技の公平性を維持することを掲げています。
2021年のルールでは、トランスジェンダー女性とトランスジェンダー男性の2つの当事者が想定されています。具体的には、出生時で生まれた時の性が男性で、大人になって、女性に移行したトランスジェンダー女性でのケースを挙げたいと思います。
自分は女性だと公表し、少なくともその性を4年間維持し、筋肉量に影響を与えると言われているテストステロン値の血液中の数値が1年以上前から10nmol(ナノモル)/リットル以下で、競技の期間中もその数値を継続しなければ、競技に出場することは許可されません。
こうしたハッキリとしたルールを定義し構築したことで、所属するどのリーグのチームでもしっかりと現状把握をして、LGBTQ当事者の選手を受容することができる様になっていきます。
何となく知っていた
2022年に、なでしこリーグの元女子サッカー選手で、現在は男性として生活する3人組が、「ニュータントウェーブ」を結成し、YouTubeで配信しているとの記事を書いていたからでした。
「ニュータントウェーブ」は、何度がその後も、小学校などでの課外活動の記事を読むこともありましたし、みんなで、LGBTQを理解して欲しいという想いが、強く伝わって来ました。
今、LGBTQの人がスポーツ界で活躍している話をよく耳にします。1番よく耳にするのが、オリンピックでしたが、最初にこの話を知ったのは、2年以上前に書いた、トランスジェンダーの女性が、アメリカの女子選手の水泳大会に出場して、優勝など記録を連発し、今どうその人達を扱っていくか、議論されていたからでした。
女性から男性でもですが、男性から女性というのは、どうしても体格差だったり、パワーだったりが違って、技をかけるにも、重さも全然違うと言いますよね。
サッカーのことはよく分かりませんが、そういう点はどうなのでしょうか?身長差、体力差とかありそうな気がします。
同性婚を認める国もあれば、認めず、処罰の対象とし、国を追われる人もいる。処罰の対象の国で、同性愛を公表するのは命がけで、自分の性自認を隠しながら、バレない様に、ひっそりと生きている。
「この人と結婚したい」と思ったら、国を離れて、移住して、結ばれるカップルも多くいる。
色んな愛のカタチが世の中にはあるわけで、双方お互いに意見があるので、交じり合うにはかなり難しいかと思いますが、誰もが平等に、愛する人と生活できる、そんな世の中にしていきたいですね。
noteでも書いています。よければ読んでください。
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