子宮体がん。不正出血などの症状があることで、更年期障害と間違われやすい病気。

子宮体がん

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

今日はすべての女性にかかわる、子宮のがんの話です。

子宮のがんは、子宮頚部に生じる「子宮頚がん」と子宮体部に生じる「子宮体がん」の2種類に分類されます。

「子宮頚がん」の主な発症の原因はウイルス感染ですが、予防するためのHPVワクチン接種や2年に1度の検診を受けることを国が推奨しています。

一方、「子宮体がん」は女性ホルモンが原因だと考えられるケースが多く、「子宮頚がん」のHPVワクチンという特有の予防対策は確立されていません。

国立がん研究センターの統計によれば、「子宮体がん」の新規患者数は、2020年は1万7779人と、「子宮頚がん」よりも7000人以上多いです。

「子宮体がん」は不正出血の自覚症状があることも見極める大きな特徴で、患者の9割に起こったというデータも存在します。

子宮体がんのリスクが高い人に関して、専門家によれば、高血圧や肥満といった生活習慣病と関わることが知られている以外にも、妊娠・出産の経験がない女性も関わるとします。

妊娠・出産の期間は生理が止まり、子宮内膜が増殖して剥がれ落ちるというサイクルが止まることになります。

ですが、妊娠・出産の期間がないと、休まず女性ホルモンに刺激され続け、増殖が繰り返されることが、「子宮体がん」の1つのリスクになっていると想定されます。

今回は「子宮体がん」の当事者の人の話を交えながら、この病気について向き合っていきたいと思います。

更年期障害との誤診で、子宮体がんの発見が遅れた女性の声

不正出血のある女性

「更年期だから…」と、思っていたら、実は「子宮体がん」だった。

51歳の女性は当時通院していた婦人科のクリニックで、主治医から「あなたは更年期だからね」と、言われたといいます。

身体の異変を感じ始めたのは、3年ほど前だったといいます。

生理周期が乱れて生理用ナプキンを手放せず、ナプキンを着用しない日が1ヵ月に1週間しかなかったといいます。かと思えば生理が2、3ヵ月、来ない時も…。

女性は、

「血の塊に近い、赤茶色いものがずっと下血している状態で、それがいつ始まるかいつ止まるかも判断が出来かねず、ずっと下着に生理用ナプキンを着けている状態でした。長い間、定期検診で診て頂いていたお医者さんに『生理がおかしい』との話をしましたが、何も検査もせず『更年期だからね』とだけ言われ、『更年期ってこういうことなんだ、自分にもそろそろ始まった頃なんだな』という程度の認識しかありませんでした」

と、その当時を回顧します。

その後、生理が来ている時には血の塊を大量に下血し、しんどい程の貧血に襲われる様になりました。今までなかった程の重い生理痛も経験しました。

2023年夏、セカンドオピニオンで、今まで通院していたクリニックとは別の病院で検診を受けると、卵巣が腫れていると指摘されました。

その病院で紹介状を書いて頂き、大学病院で詳しく検査すると、子宮内膜や卵巣の異常が発見されました。これから大病に繋がる高いリスクがあると考えて、卵巣や子宮の摘出手術を受けました。

手術を受けた後、執刀した担当医から思いがけないことを聞かされます。それは、「子宮体がん」のステージIでした。

女性は、

「子宮体がんだとは思っておらず、『嘘でしょ?』という感じでした。担当医の目の前で『えっ?』と、驚きました。『摘出した子宮の細胞の一部ががん化していました』との説明を受けました」

と話し、幸いなことにがんの転移はなく、現在は経過観察を続けていると言います。

がんの存在を見落とし、「子宮体がん」の発見が遅れていたらと考えるだけで、恐怖を感じるといいます。同世代の女性には、「子宮体がん」の知識を持って病院を早めに受診してほしいと話します。

女性は、

「友人同士の会話の中で、『ちょっと最近ね…』と身体の不調に関して話すと、『更年期なんじゃないか』『やっぱりお年頃だから』といった言葉で簡単に片づけて安心をしてしまう時があります」

と言い、

「お医者さんもですが、私たち女性も更年期というフィルターで見ずに、やっぱり『更年期と主治医から言われたけど、検査も受けていないし違うと思う』『おかしいな』と思ったら、セカンドオピニオンで違う病院に受診して、その病院のお医者さんの意見を聞いてみることも大事な行動だと思いました」

と吐露しました。

参照:出血が止まらない 更年期だからと思ったら…子宮体がんだった NHK NEWS WEB(2024年)

子宮体がんは、40代後半から増加傾向で、50代、60代でピークを迎えます。この世代は更年期と重なる人も多く、色んな不調を感じやすい頃です。

「子宮体がん」は不正出血の自覚症状が認められるケースが多いと言われていますが、女性の健康問題が専門の東京医科歯科大学の寺内公一教授は、不正出血と更年期の生理不順を患者さんご自身で判断するのは非常に困難だといいます。

異変に気付き早い段階で、婦人科を受診することが大事な行動だと危惧しています。

東京医科歯科大学の寺内教授は、

「いつもの自分の月経周期とは違う時に起きた下血は不正出血と考えるしかありません。特に少量の出血だとしても、それがズルズルと続いてしまうという人は婦人科を受診して、検査を受けるすることが重要だと言えます」

と述べ、

今は生理周期を記録するアプリもあることで、生理周期を記録をしていく中で明らかに従来と異なることに気付きやすくなりますし、是非ご自身の身体の状態を把握して頂きたいです

と説明しました。

以前と随分変わりました

私は今は生理前は過眠が酷いのですが、以前は生理痛が1番酷かったです。

以前行っていた2ヵ所目のA型ではよく仕事中とか、仕事に行くと朝からお腹が痛くなって、「お腹が痛いので、休みます」とか言って30分とか1時間、ソファーで寝ていました。

今その生理痛の症状がないことを考えると、恐らくストレスだったのでしょうが、あの当時はずっとそのことで悩んで、休憩することで給料も減るし、会社での評価も低くて、「どうして自分はこんなに何もできないんだ。何をしても会社の役に立てない人間なんだ」と、自分の置かれている環境の悲しさや虚しさで情けなくて、いつも「体調が悪い」と言っていました。

パワハラを受けていた1ヵ所目のA型でも、欠勤が多いことで、社長やサビ管から、「子宮筋腫か子宮内膜症があると思うから、必ず婦人科を受診して、その結果を知らせる様に」と、言われた程でした。

それが今は過眠が特に酷いので、「仕事は充実しているけど、頑張りすぎているんだな」と感じています。

この記事を書いて、子宮体がんの患者数の多さに驚きました。

子宮体がんの検査は、非常に痛いと聞いています。子宮体がんは女性ホルモンの影響で罹患するので、誰でもなる可能性が高いと思います。

もしまず不正出血などの症状があれば、「更年期障害?」と思っても、婦人科の受診を勧めたいと思います。

震えている子宮

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎、右手人差し指に汗疱、軽く両膝の軟骨すり減り、軽度に近いすべり症、坐骨神経痛などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。