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改めまして、M.Jです。
「いつになるのだろうか、健常者と障がい者が尊重し合う社会になるのは・・・」
「心のバリアフリーは不十分で、障がい者は生きづらい・・・」
「一般就労をしても、障がい者に対して厳しいので働きづらい・・・」
このように感じている方、まさしくその通りだと思います!
M.Jも、今まで一般就労をしたことがありますが「健常者の理解力不足」「障がい者に対する寛容性のなさ」にものすごく苦痛を感じていました。
障がい者が一般就労を継続するためには、健常者と障がい者が「互いに理解をし合う」ということが必要となります。
皆さんが思っている以上に健常者の視線は厳しいのです。
よって、障がい者が「一所懸命努力する姿」でしか「こころのバリアを打開する方法」はないのです!
法定雇用率が「5%未満」ということを考えると、障がい者の「努力」は欠かせません。
残念ながら、これは現実なので「努力を欠かさない!」ことを常に意識していきましょう!
今回は「障がい者がすべき努力」について掘り下げていこうと思います。
⚫︎努力が必要と思った出来事《体験談》
⚫︎法定雇用率・障がい者雇用のデメリット
⚫︎どんな努力が必要か➖1《人間性を高める》
⚫︎どんな努力が必要か➖2《ビジネスマナー》
⚫︎どんな努力が必要か➖3《社会人基礎力》
⚫︎努力でしか壁は破れない!
努力が必要と思った出来事《体験談》
実は「障がい者の努力が必要不可欠」と思ったキッカケとなった出来事をM.Jは経験しています。「努力が必要」と思わされた出来事について書きます。これは、約10年以上前の話です。かなり前の話なので、一部あいまいな部分があることをご了承ください。
M.Jは、社会人となった後で「発達障がい」の診断を受けました。その後「さまざまなこと」が大きく変わりました。
変わったこととしては、主に「障がい者手帳の手続きをすること」「障がい者年金の申請の手続きをすること」など難しい手続きがあったことです。
その中でも特に、就職活動の方法はハローワークの中での行動の方法が変わりました。
「障がい者部門に行く」「相談する担当者が変わる」「書類の書き直しをしなければならない」ことがあり、日々戸惑って過ごしていました。
障がい者雇用を目標にして、就職活動をするものの「20社以上断られる」ことで「約1年半、仕事にめぐり合えない」事態になっていました。
この状態をハローワークの担当者に話すと「非公開求人、それも特殊な求人があるから見てみませんか」というアドバイスがありました。
M.Jは「どうしても就職したい!」という思いが強かったので、応募して障がい者雇用の「非公開求人」の「◇株式会社」に採用されることになりました。
「◇株式会社」は(法人◯)の子会社ですが、法人◯はものすごく大規模な組織で従業員はかなりの数です。「◇株式会社」は「法人◯本部」のビルの下にあります。
「◇株式会社」は小規模な会社で健常者がほとんどの会社です。M.Jが配属された部署も障がい者は2人でした。
基本的に、法人◯は大きな組織なので「障がい者への理解はある」という期待がありました。しかし、「◇株式会社」はそんなに甘い会社ではありませんでした。
M.Jが持っていた「甘い考え」を打ち砕く出来事が待っていたのです。
入社2日以降から、健常者の上司による『恐怖の朝礼』を受けることになるのです。
『恐怖の朝礼』の内容です。個人情報の部分もあるので「公開できない部分」はありますが、ほとんど事実に基づいています。
朝礼は火曜日〜金曜日の4日間あります。土日と祝日は休みで、月曜日は休日ぶんの仕事の処理があるため朝礼はありません。
「朝礼をします、みんな集合!」「おはようございます!」という言葉が『恐怖の始まり』です。
あいさつの直後、上司K(以下、Kさん)がいきなりみんなの前で「障がい者」に対して「個人攻撃」をして叱責するのです。
「△さん(障がい者)、昨日郵便発送のミスを・・・(中略)取り返しのつかないことだー!」「△さん、弁償する気はあるのか!」「謝って済むと思うなー!謝って済むなら警察は要らないからなー!」
「△さん、消化器内科◆◆先生は、1内科のボックスに入れないようにしているはずだろうがー!」「何度言ったらわかるのかー!」という大きな声での「個人攻撃」を30分聞き続けることがほとんどでした。
30分後朝礼が終わり「本日も1日よろしくお願いします」という言葉で『恐怖の朝礼』は終わりです。朝礼が終わるとKさんと健常者の社員以外は「ブルーな気持ち」「自分の人生が終わる前の気持ち」で業務に入ります。
「◇株式会社」で仕事をしていた時、M.Jは午前「ポジティブな気持ち」で入ったことはほとんどありません。「誰かミスをして上司に怒られる」ことしかイメージできていませんでした。
Kさんの言ってることはある程度わかりますが、「障がい者に対する配慮が明らかに足りない」と、M.Jは思いました。同時に「大きな声で叱責するだけではうまくいかないけど・・・」と思っていました。
Kさんとその上司のTさんと『朝礼』の件で何度も話し合いましたが、両者とも「個人攻撃はしていない!」「これは適切な指導だから受け入れること!」という言葉ばかりでした。仕方なく仕事をする日々が続きました。
当時、M.Jには「障がい者就業・生活支援センター」の支援者がついていました。支援者に『朝礼での個人攻撃』について相談するものの「そんなことはない!そのように思うあなたが悪い!」と言われてしまい、全く頼りにはなりませんでした。
こんな仕事面白いはずもなく、私は入社して6ヶ月を過ぎた頃から「頭痛」と「めまい」などの精神症状が出現して、仕事を休むことが多くなりました・・・。1週間のうち2日〜3日、仕事を休んでいることがほとんどになりました・・・。
結局、契約期間満了となり、2年で「◇株式会社」を退職しました。
【コメント】
上記の話ですが、実際に「障がい者雇用(一般就労)であった話」です。このようなことがないとは言えません。ここ最近も「知事のパワハラ」が起こっているので、障がい者の「障がいを考慮してもらえない」ことは、十分にあり得ることなのです。
M.Jがお伝えしたいのは「障がい者に対する配慮が前提の考え方は危険!」ということです!
「配慮をしてもらえる人間になりましょう!」ということを伝えていきたいのです!
今回は「こころのバリアを無くす」という観点から、あえて「厳しい姿勢」で書いていきます!
「配慮してもらえる人間」になれば、働きやすくなると思います!これを目標にしていきましょう!
法定雇用率・障がい者雇用のデメリット
ここでは、障がい者の「努力が不可欠な理由」について、法定雇用率と障がい者雇用のデメリットを中心に書きます。
【障害者法定雇用率とは・・・】
⚫︎会社・法人・事業所の全従業員に占める「障がい者の割合」の基準
⚫︎会社・法人・事業所では満たさなければならない「障がい者の数」が定められている
《障害者雇用促進法によって定められている》
【障害者雇用促進法とは・・・】
⚫︎障がい者の自立促進と職業の安定を図るために定められた法律
【法定雇用率算定対象の障がい者】
⚫︎身体障がい ⚫︎知的障がい ⚫︎精神障がい
《身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳を持っている人》
【2024年度以降の法定雇用率】→変更点
⚫︎民間企業の障害者法定雇用率は2.5%に引き上げられる(2023年度:2.3%)
⚫︎40人以上を雇用している会社・法人・事業所は障がい者を1人雇用する義務がある
(2023年度:43.5人以上)
⚫︎短時間勤務の障がい者も算定対象になる
《短時間勤務:10時間以上〜20時間未満)
上記のように障がい者を雇用することが一定程度の規模の企業には法律で義務付けられています。
メリットもあるにも関わらず、障がい者を雇用することに対して「消極的な会社・法人・事業所(=以下、組織)」もあります。消極的な理由として以下の「デメリット」があるからです。
◎組織内の理解が得られない
◎障がい者とのコミュニケーションが苦痛
◎障がい者が問題を起こすか常に不安
◎中間管理職が必要以上の責任を負わされる
◎必要な人材を雇用できるかが難しい
◎雇用を進められるかどうか厳しい
◎障がいに対する知識が不足している
◎障がい者に対する配慮の方法がわからない
◎障がい者に任せられる業務がない
《採用を進める人事側の課題》
・社内の理解が得られない
・これから雇用をどのように進め、広げていったらいいのか分からない
・必要な人材を雇用できるのか
・障がい者が従事する業務としてどのようなものがあるか、業務を切り出せるのか
・雇用後に安定就業・定着できるのか
《配属先の管理者の課題》
・何か問題が生じたらどう対応すべきなのか、社内のどこに相談すればいいのか、会社は何をやってくれるのか
・障害についての知識が不足している
・どのような配慮が必要なのかがわからないか
・障害がい者に任せられる業務がない
・どのようにコミュニケーションをとり、管理していけるのかがわからない
法律で雇用の義務が制定されているとはいえ「障がい者を雇用するデメリット」が多いことも事実です。
健常者に比べて「仕事上のトラブルを起こすリスク」が大きいので、何がなんでも「障がい者は・・・」という組織もあります。
特に「組織内(主に健常者)の理解が得られない」「障がい者とのコミュニケーションが苦痛」「障がい者が問題を起こすリスクが大きい」ために、「障がい者雇用が厳しい」「障がい者を雇用しても定着しない」ことが考えられてしまうのです。
障がい者側の問題についてみていくと「人間性が不十分」「ビジネスマナーがなっていない」「社会人基礎力が足りない」ということで、人間関係の問題が発生しているようです。
このことによって「一般就労での障がい者の定着が厳しい」ことも事実です。
上手くいかない原因として、障がい者の「努力不足」が大いに考えられます!
M.Jと一緒に「障がい者がすべき努力」について学んでいきましょう!
どんな努力が必要か➖1《人間性を高める》
第一に、努力すべきこととして必要なことは「人間性を高めること」です。
M.Jのように「発達障がい」のある人間は「仕事において同じミスを起こしやすい特性」をもっています。
健常者から見ると「叱責したくなる要素」になります。
この状況を補足するためには「人間性を高める」ことが必要不可欠です!
どのようにしていけば人間性を高めることはできるのでしょうか?
【人間性を高める方法】→詳しくは以下の文献に記載
1.相手の立場に立って考える➖思いやり
◎この言葉を発したら「相手はどのように思うのだろう」
◎この行動をしたら「相手はどのように思うのだろう」
◎相手に対して「温かみ」のある対応をする
2.自分の欠点から学ぶ
◎自分のした「悪い行動」を修正するために学ぶ
◎相手の悪い行動を見た場合「反面教師」にする
3.常に学び続ける
◎本や芸術を見て学ぶ
◎さまざまな価値観・考え方に触れる
4.感謝の気持ちをもつ
◎人間は「1人では生きられない」ことを認識する
◎「ありがとうございます」は忘れてはならない!
5.生活習慣を整える
◎不機嫌さを出さないことを徹底する
◎周りに対して「気遣い」を忘れない
6.ネガティブ感情をコントロールする
◎イライラを「周囲の人」に出さない➖コントロールする
◎感情に支配されない➖怒りを抑える
7.ルールを守る
◎「ウソ・ごまかし」はしないことを徹底する
8.尊敬の念をもって接する
◎自分は未熟であるという「謙虚さ」が大事
◎周りの人を尊敬する➖自分より優れたところは必ず1つあるので・・・
参照:Yowa Tari:人間性を高める習慣10選|仕事で活躍するための考え方
仕事をしていく上で大事だと思うことは、上記の項目の中でも「相手の立場に立って考えること」「感謝の気持ちをもつこと」です。
この2つを実行することで「気づかい」「感情のコントロール」ができるようになると思います。
前述したように「配慮をしてもらえる人」ようになるには「人間性の高い人」や「感じの良い人」を目指していくことが必要不可欠です!
上記の要素を、ある程度達成することができれば「障がい者が一般就労しやすくなる・就労を継続することができる」と思います。
厳しい部分はありますが「健常者の視線は厳しい」ことを考えると、必要最低限の「努力」と言えます!
ところで、M.Jは「人間性が著しく低いために一般就労に失敗した」のです。こんな失敗をするのは、M.Jひとりで十分です!
皆さんには、一般就労で失敗してほしくはありません!
よって「一般就労で失敗しない」ためには「人間性を高める努力」は必要不可欠なのです!
どんな努力が必要か➖2《ビジネスマナー》
第二に、努力すべきこととして必要なことは「ビジネスマナー」です。
M.Jは、20年以上前に社会人として病院で仕事を始めた時、当時の上司から「あり得ないほど言葉づかいがなっていない!イチから本を見て自分で勉強しなさい!」と言われました。
あまりにも「強烈」だったので「当時の映像がすぐに出てくる」くらいでした。
その後、言葉づかいの方法が書いてある本を見てしっかり勉強しました。
第一印象で「言葉づかいの悪さ」は、どの業界においても指摘されるようです。
障がい者がすべき「最低限の努力」として、「言葉づかいを丁寧にすること」は欠かせません!
【敬語】→詳しくは以下の文献に記載
《1:尊敬語》
⚫️通常の言葉 ➡︎尊敬語
①言う・話す➡︎「おっしゃる」
②見る➡︎「ご覧になる」
③聞く➡︎「お聞きになる」
④行く・来る➡︎「いらっしゃる・お見えになる」
⑤する➡︎「なさる・される」
⑥読む➡︎「お読みになる」
《2:謙譲語》
⚫️通常の言葉 ➡︎謙譲語
①言う・話す➡︎「申し上げる・申す」
②見る➡︎「拝見する」
③聞く➡︎「伺う・拝聴する」
④行く・来る➡︎「伺う・参る」
⑤する➡︎「致す」
⑥読む➡︎「拝読する」
《3:丁寧語》
基本的には「〇〇します」という「ます」を最後につける。
【適切な言葉:表現】→詳しくは以下の文献に記載
《1》一人称は「わたし・わたくし」で
《2》相手の会社は「御社・貴社」
《3》同意は「かしこまりました」
《4》謝罪は「申し訳ありません」
《5》ねぎらうときは「ありがとうございました」
仕事をしていく上でものすごく大事なことは「言葉づかいを丁寧にすること」です!
社会では「1に言葉づかい、2に言葉づかい、3・4がなくて5に言葉づかい」というほど「言葉づかいの丁寧さ」は重要視されています。
「尊敬語・謙譲語・丁寧語」を使うことができないと「上司や周囲の人から叱責される」ということが簡単に起こります。
敬語は「使えるほうが良い」のではなく「使えないといけない、使えて社会人になれる第一歩」というくらいに必要不可欠なものです。
家庭の中でも「敬語が日常茶飯事」というレベルにならないと、どうしても「職場で敬語が使えない」ということになりやすいのです。
皆さん、1日の大部分を「敬語」を使って過ごしていきましょう!
前述したように「配慮をしてもらえる人」になるためには「敬語」などの「丁寧さ」は欠かせません!
今回の体験談の時のM.Jのように「一般就労で失敗しない」ためにも、仕事や日常生活で「敬語をつかう」ことを常に「意識」していきましょう!
どんな努力が必要か➖3《社会人基礎力》
社会に適応して「仕事がうまくいく」究極の方法は「社会人基礎力」を高めることです。
ただ、社会人基礎力が十分に備わっている人は、健常者を含めても「数少ない」感じがします。
社会人基礎力の言葉以上に「習得するのは難しい」です。
「基礎力」という表現が適していない程、M.Jにとって「レベルの高い力」です。
以下に、3つの文献を紹介します。社会人基礎力についてわかりやすく書いてあります。興味のある方は、ご一読いただけると有り難いです。
社会人基礎力の中で、特に必要な要素は「主体性」「実行力」「規律性」「傾聴力」です。
障がい者・健常者関係なく「自分から進んで取り組むこと」と「目的を設定して確実に実行すること」は、仕事をしていく上では欠かせません!
また、最近は「良心に従った行動すること」を重視する雰囲気になっているようです。
「心を尽くした行動」をして、人間関係を良好にしていきましょう!
努力でしか壁は破れない!
この記事をご覧の皆さん、いかがでしたか?
今回の記事を書いたキッカケは「M.Jの過去の失敗の反省から学んでいただきたい!」という強い思いからです!
ところで、M.Jにとっての「AKARI」は「関門トンネルのような長いトンネルの中から抜ける前のすごく小さな灯り」なのです。トンネルを抜けないといけないので「自分から動く」という考えや行動は必要不可欠です!
どうしても、周りからの「印象」を良くするためには「自分から〇〇する!」ことは大事なことです!
あえて、障がいのある皆さんに「厳しいメッセージ」を伝えたのは「健常者との心のバリアを無くすために必要だ!」と思ったからです。ですので、心が痛いのはM.Jも一緒です。
「こころのバリアを無くすには努力しかない!」ということを認識していただけると有り難いです!
最後に、アントニオ猪木さんからのメッセージを紹介します。
『この道を行けばどうなるものか 危ぶむなかれ 危ぶめば道はなし』
『踏み出せばその一足が道となり その一足が道となる』
『迷わず行けよ 行けばわかるさ』
《改めて、アントニオ猪木さんに敬意を表します》
上記のような精神で「自分から考える」「自分から動く」ことを意識して『こころのバリア』を無くしていきましょう!
記事をご覧いただき、どうもありがとうございました!
今回の記事と共に以下の推奨文献・推奨記事をご覧になっていただけると有り難いです。
【推奨文献】
推奨:厚生労働省:障害者の法定雇用率の引上げと支援策の強化(PDF)
推奨:TECH CAMP:職場の人間関係を改善する9つのコツ
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以下の記事は、素敵なライターが書いた推奨記事です。今回の記事を書くための基本的な考え方です。ご覧になっていただけると有り難いです。
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以下の記事は、素敵なライターが書いた推奨記事です。今回の記事を書くために必要な「相手の話を聴くための技術」の話です。ご覧になっていただけると有り難いです。
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これまでに私が書いた記事です。ご覧いただけると有り難いです。
Noteのほうにも記事を書いています。ご覧いただけると有り難いです。
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