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こんにちは、どうも、ゆたです。
少し前に犬が持っている能力についての記事を投稿しました。
犬は『飼い主の体調不良』を察知できる?〜犬が持っている特殊な能力とは?〜
他に先輩ライターである翼祈さんも犬に関する記事をいくつか執筆していますので、紹介いたしますね。
聴導犬〜耳が聴こえない飼い主に音を知らせてサポートする補助犬〜
ファシリティドッグ〜入院する子ども達に治療での痛み緩和や安らぎを与える存在〜
記事の中でも言いましたが、今後世界各地で人口が減っていくと予想されていて、そうなると介助犬の需要はますます増加していくと私は思っています。
猫の手を借りたい、ならぬ、犬の手も借りたい状況になるかなと予想しています。
それに伴って、介助犬以外にも、盲導犬や聴導犬などの需要も必然的に上がるでしょう。
そんな中、今までの人生であまり聞いたことない介助犬を知りました。
それが「読書介助犬」です。
今回はそんな読書介助犬についてのお話です。
子どもの読書を支える?「読書介助犬」とは?
読書介助犬とは、読み聞かせをしている子どもの横で子どもと一緒に聞いたり、子どもが本を読んでいるときに聞いてくれる犬のことを言います。
それって、いる必要あるの?
と思われた方もいるかも知れませんが、読書介助犬がいることでいくつかのメリットがあります。
①子どもたちが犬に興味を示すことで、じっとできない子どもでもその場にとどまることができる。
②犬のマネをして、一緒にじっとすることができる。
③きつ音があったり、本を読むことが苦手で自信がない子どもでも、犬はじっと聞いてくれるので安心して本を読むことができ、練習になる。
このようなメリットがあります。
人間、特に子どもは周りの雰囲気にとても敏感で誰かが落ち着きがないと、それに感化されてしまい、じっとできなくなります。
ただ、逆をいえば、周りが落ち着いていると自然とそれを真似して落ち着いてくると言います。
それは人間のみではなく、動物でも同じ効果があるようなのです。
なので、じっとしている犬が近くにいると、自然とじっとできるようになります。
そして、共感される方もいらっしゃるかと思いますが、人前で発表したりするのって、かなり緊張しませんか?
小学生の頃、出席番号で当てられて、発表することになった時は、かなり嫌な気持ちになったのを思い出します。
それって、恥ずかしい気持ちだけではなく、発表することに慣れていないことが多いのです。
ですが、絵本の読み聞かせをすることで自然とそういった場面の練習にもなります。
しかし、子どもたちの前でいきなり読み聞かせをすると失敗したときに容赦なく、笑う子どもや指摘する子どももいて、ますます、人前で声を出すことが嫌になってしまうかも知れません。
ですが、この読書介助犬ならば、そんな心配はいらないのです。
読書介助犬はどんなミスをしても黙ってじっと、聞いてくれます。それが子どもたちにとって凄く安心することなのです。
ここまでの話を聞いていると、「あれ? 読書介助犬って、じっとしているだけじゃん」と思うかも知れませんが、実は結構、厳しい審査、そして訓練を経て、ここにいるのです。
読書介助犬を育てる七飯町のドッグスクール
北海道七飯町にあります、T・K DOG SCHOOLさんでは月におよそ250頭の犬が通っています。
読書介助犬として育てられるのは、レッスンに通う犬のうち、性格が穏やかだったり飼い主の命令をきちんと守れたりすると判断された犬たちです。
そこで選ばれた犬たちは、多くの知らない子どもたちを相手にしても安全であるために、独自のトレーニングを重ねます。
トレーニング内容は多岐に渡ります。
参考までにいくつかご紹介しようかなと思います。
「はしゃぐ子どもたちが大きな声や身振りで犬を呼んでも、飛びつかずに待つ訓練」
犬の登場に子どもたちのテンションは上がること間違いなしです。その際、大きな声を出したり、ぴょんぴょん跳ねてはしゃぐ子どももいると思います。
そんなときでも、一緒になってはしゃぐことなく、じっとしておく必要があります。
そのための訓練です。
「知らない人に体のあちこちを触られてもおとなしくしている訓練」
子どもたちは犬に興味津々でぺたぺた触ってくるでしょう。
そんなとき、いきなり吠えたり、舐めたりすると子どもはびっくりしてしまいます。
読書介助犬はそんな子どもたちに対してもじっとしておくことが要求されます。
そのための訓練もしっかり行います。
このような訓練を1〜2年、みっちりと行い、読書介助犬として活躍します。
下記のURLには実際に読書介助犬が子どもたちと触れ合っている姿が記事にまとめられています。
気になる方は是非、合わせてお読みください!
終わりに。
読書介助犬はまだ知名度も低いといいます。
実際私もつい最近まで知りませんでした。
しかし、子どもたちの健やかな教育のためにも必要な存在である、と私は思いましたし、何より、犬と触れ合う子どもたちの姿は大人が見ても可愛らしく思えます。
色んな方面から見ても、読書介助犬は重要な役割を担っているのではないでしょうか?
これから多くの人に読書介助犬の存在が広まって、必要とされるといいなと思います。
今回はここまでです、以上、相手はゆたでした。
また次回の記事でお会いしましょう。
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