「おもちゃ、かーしーて!」お友達から言われても貸さなくていい?選択の自由と受け入れなくてはいけないこと。

同意

この記事は約 6 分で読むことができます。

こんにちは、どうも、ゆたです。

私には姉がいますが、小さい頃、よく姉の真似をしてました。

姉がしていることは自分もしたい!という思いが強く、ゲームをしていたら僕にも貸して!と我儘を言っていました。

姉はその度、物凄く嫌そうな顔をしていましたが、母親に貸してあげなさいと言われ、しぶしぶゲームを貸してくれました。

今思えばとても不公平というか、私がいうのはお門違いではあるんですけど、姉が可哀想ですよね。

私は不満があればすぐに泣きじゃくるような子どもでしたので、姉にも散々迷惑をかけてしまったなと思います。

さて、このように家族や友達から自分が使っているおもちゃやゲームを貸して、と言われたとき、あなたが子どもの時はどうしていましたか?
また、自分の子どもにどう教育しますか?

今日はそんな場面で子どもたちが思うこと、そして大人たちはどう子どもに教育していくかを考えるそんな記事です。

「YES」も「NO」もリスペクトすること。

YES

子どもであっても、大人であっても、誰しもが尊厳というものを持っています。

尊厳を守っていくことは、メンタルヘルスケア的な視点でも重要です。

尊厳は自分の行動や発言に対し、意味があったと思えるかどうかで決まることが多くあります。

ここで重要になってくるのが『同意』という考え方です。

アメリカでは2歳から『同意』について学びます。

この同意というのはつまり、お互いが納得していない状況では自分の意見だけを押し通すのは良くないよね、という考え方です。

小さい時からこの考えを教えるのにはしっかりと理由があります。

実はヨーロッパ諸国ではかなり幼児期から性教育をしています。

オランダでは4歳から、フランスでは6歳から、フィンランドでは7歳から、ドイツでは9歳から、公立学校での性教育が始まります。

その際、子どもたちに妊娠や女性と男性の違いなどを説明しても難しいんです。

その時にテーマになるのがこの『同意』という考え方です。

「体が出来上がっていないのに性行為をするのは危険だ」

という教え方よりも、

「自分が好きじゃない人にキスされたらどう思う?」

と質問すると多くの子どもは嫌だ、と答えると言います。

その際に小さい時から馴染みのある『同意』という考え方から「自分が良くても相手は嫌かも」「相手が嫌がっているなら辞めよう」というシンプルで大切な考え方に気づくことができると言います。

自分の尊厳を守ることも大事ですが、周りを傷つけないことも大事である、と子どもの頃から教育していくことはとても重要なことだと私は思います。

そしてその延長線上で更に教育を進めます。

それは「自分の尊厳を傷つけてくる人」の対処法です。

生きていればたまに自分の尊厳を傷つける人が現れます。そんな時、どうその人に対処すべきか、そしてどう自分の心と向き合っていくか、そういったことを学ぶようです。

2歳で同意を学ぶ問い-どんな風に学ばせるの?

皆さんはここまで記事を読んでみて、「2歳で同意っていう感情を理解できるのか?」と思いませんでしたか?

私は正直、難しいと思っています。

なので、同意という言葉ではなく、単純に相手が「YES」でも「NO」でもその考えを否定せず、リスペクトするということだと思うのです。

こうすることで「遊ぼうよ」と誘われたときに、遊びたいときもあれば遊びたくないときもあるのが自然である、と子どもたちは学びます。

そして、おもちゃで遊んでいるときに友達が「貸して」と言った場合も「貸してもいい」と思うときもあれば、「まだ使いたい」というときもあり、どちらでもいい、どちらをいっても構わないという教育なのです。

皆さんはこの考え方をどう思いますか?

実は続きが。

この『同意』という考え方には続きがあって、途中で意見を変えることも良いとされています。

例えば、一度おもちゃを貸したけど、やっぱり、まだ遊びたいんだ、なんてこともお互いをリスペクトしていれば可能になります。

こういった考えを子どもの頃から学ぶことで大人になった時、しっかりと「NO」と言える人間になるというのです。

そして「NO」ということは何も悪いことではないことを感覚的に理解するのです。

日本人は逆に「人に優しくすることが美徳」と教わることが多いと思います。

その環境の中で育っていくとなかなか「NO」といえず、「NO」ということがあたかも悪いことのように錯覚するのです。

NO」と言える人は自分の価値を見出している人です。

確かに誰にでも優しく、利益で動かない人はかっこいいと思います。

ですが、そのせいであまりにも自分ばかりが負担を強いられてしまうのは、やっぱり、納得できません。

自分の尊厳を守るために自分が嫌なことはちゃんと「NO」と言いましょう!!

積極的な「YES」以外は「NO」と判断?

「NO」と言いましょう!!

と結論付けましたが、とはいえ、そんなはっきりと言えないこともありますよね。

相手を傷つけてしまうかも、とか嫌われたらどうしようとか。

そんな時、大切なのは積極的な「YES」以外は全て「NO」と判断する、という考え方です。

相手が「YES」とスムーズに言わない場合は、それはもう、「NO」なんだよ、と周りが思うことが必要だと思います。

これはスウェーデンの性交同意法でもしっかりと書かれている内容です。

人には踏み越えてほしくないプライベートな領域があり、体も心も、それはあり得ます。

その時、何も言わずいきなり入ってこられたらびっくりしますし、嫌ですよね。

なので「お邪魔していいですか?」と確認を取ることは重要です。

参考:「おもちゃ、かーしーて!」お友達から言われても貸さなくていい?医師が驚いた理由とは

終わりに。

子どもの教育について記事を書くつもりでしたが、日本人も知ってほしい考え方が盛りだくさんだったので、途中から脱線も多くあったかと思います。すみません…。

ですが、私は上記の「NO」と言えることの重要性に人一倍共感しました。

私も気を使ってしまい「NO」と言えず、仕事がたくさん回ってくるなんてことを前職で良く経験しました。

その時、頑張って熟したことへの満足感よりも、「なんで俺だけ」と思ってしまうことの方が多くあります。

なので、余裕がない時はしっかり「NO」と言うことが人生を豊かにする上でも重要なことだと思います。

今回はここまで。以上、相手はゆたでした。

また次回の記事でお会いしましょう。

HOME

 

同意

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です