体にも影響する「芸術鑑賞」が呼び起こす感情とは

芸術鑑賞

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皆さんこんにちは。Pinkです。Yahoo! JAPANニュースで読んだForbes JAPANの記事に、下記のものがありました。

芸術鑑賞が呼び起こす感情は体にも影響、「感情のボディマップ」で確認』

です。美術館へ行くことが好きな私は、今まで様々な絵画イラスト写真展伝統工芸品美術品などを観てきました。その中でも一番印象に残っているのは、「マリー・アントワネット展」()を観に行った時のことです。

)…すみません。かなり前なので、正確な名称を覚えていません。

処刑台へ向かうマリー・アントワネットを描いた絵が展示してあるところに、親しい人に贈った髪の毛を、受け取った人がブローチの中に入れたものが展示されていました。

それを観た瞬間、私はその場からしばらく動けませんでした。マリー・アントワネットを感じたからです。怖いような、悲しいような、不思議な気持ちになりました。

この記事にある、芸術作品とは違いますが、それを観る人の感情や、強い感情の間に、根本的な繋がりがあることは間違いなく、同じではないでしょうか。

芸術鑑賞によって引き起こされる感情

芸術作品を見る人の感情や強い感情には理由があり、芸術作品鑑賞者の間に基本的な繋がりがあるというのは間違いないとのことです。

しかし、鑑賞によってそれなりの感情が引き起こされることの根本にある仕組みは、今も殆ど解明されていないそうです。

そんな中、フィンランドで行われた研究によって、「視覚芸術」の鑑賞には脳の「サリエンス(顕著性)・ネットワーク」と似たような働きがあると考えられることがわかったとのことです。

このネットワークは、人間が生き残るために大切なもので、記憶の仕組みが、色々な情報に優先順位を付けることを助けるものだそうです。

ある程度の「顕著性」を刺激として、積極的に何かについて考えている時、そうではない時に活性化されると理解し、脳の2つのネットワークの切り替えを行っているとのことです。

要するに「視覚芸術」は、怒りや喜びなど、一般的に認められている「基本的な感情」以上に、色々な感情を広範囲に渡って呼び覚まし、私達が明らかに理解するそれらの感情は、「視覚芸術」が与える「身体感覚」と繋がっていると考えられるそ言われています。

踊る人々

人間の感情についての研究

フィンランドの大学などが運営する国立研究所で、人間の感情についての研究を指導する教授と、その教授と共同で研究を行う、別の大学の名誉教授は、「芸術鑑賞」が感情を引き出す仕組みをもっと明らかにするため、数多くの作品を収めたデータ化された情報を利用して、以下の4種類の実験を行ったとのことです。

4種類の実験

① 鑑賞によって引き起こされた感情が体のどの部分で感じられたかを示す「ボディマップ(身体地図)」を作成する

② 感情の強さの程度を数値化する

③ 鑑賞したそれぞれの作品のどの部分を「興味深いと思ったか」について被験者に尋ねる

④ 作品を見ている間の彼らの視線の移動を記録する

参照:アート鑑賞が呼び起こす感情は体にも影響、「人間が描かれた作品」で顕著

以上となります。

教授達によると、実験の結果、芸術作品が広範囲に色々感情を引き出すこと、感情が認識される体の部分は、それぞれの感情によって違うことが示されたとのことです。それは特に人間が描かれた作品を鑑賞した時に、明確に表れていたといいます。

また、教授達はジャーナルに発表した論文の中で、このような結果から総合的に判断して、美的体験について、中心となる役目を成しとげるのは、私達の「身体感覚」だと考えることができると話しているとのことです。

参考サイト:アート鑑賞が呼び起こす感情は体にも影響、「人間が描かれた作品」で顕著

何かを見ている眼鏡をかけた女性

noteでも記事を書いているので、よかったら読んでみて下さい!

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