一人で何役も演じ分ける「舞台手話通訳」とは?〜聴覚に障害のある子どもたちにもミュージカルを届けたい〜 

ミュージカル

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こんにちは、ゆたです。

突然ですが、皆さんは『手話』をご存知ですか?

私は小学生の頃、手話の勉強会があり、声を出さずにコミュニケーションが取れることに面白さを感じたりしていました。

あとは、アニメ映画『聲の形』にて、ヒロインの女の子は聴覚障がいで、音が聴こえづらく、手話教室に通うシーンだったり、主人公が手話を勉強するシーンがあったりしたので、誠に勝手ながら身近に感じています。

それ以外で日常的に手話を見る機会といえばやはり、手話ニュースではないでしょうか?

テレビの右端の方で手話キャスターがニュースの内容を手話訳している姿を見かけます。

正直、動きが高速なので、少しかじった程度では何をしているのかさっぱりですが、勉強している方だとあのぐらいのスピードで会話するみたいですね。すごい!

そんな手話ですが、こんな場所でも手話を用いて聴覚に障がいがある方へのアプローチをしています。

一人で何役も? 舞台手話通訳とは?

先日、鳥取市でミュージカル公演が行われました。

上演されたファンタジーミュージカル「オズの魔法使い」。


こくみん共済coop鳥取推進本部と島根推進本部が、こくみん共済発売40周年を記念して企画したもので、鳥取と松江で公演が行われました。

演じたのは、東京の「劇団ポプラ」。
日本ではまだ珍しい「舞台手話通訳」付きで行われました。

鳥取公演は約1500人の親子連れらが訪れ、生の演劇を楽しんでいたようです。

舞台手話通訳は、どの役者の台詞かが分かるように視線や表情などを変えて通訳し、1人で何役もこなします。

手話は手だけ動かせばいいのではないようです。表情だったり、体全体で表現することで、伝わりやすかったり、臨場感が生まれたりします。

今回の公演で何故、舞台手話通訳付きで行ったのか、こくみん共済coop鳥取推進本部の松﨑浩哉本部長はこう語っています。


「こくみん共済coopでは、SDGsの取り組みに力をいれています。聴覚に障害があるお子さまは、なかなかこういう機会がないんじゃないかと思って今回企画しました」

私はいくつか舞台を拝見したことがありますが、舞台手話通訳付きは一度もありませんでした。

こういった誰もが楽しめる舞台を作っていく流れはとても素晴らしいことではないかなと思います!

手話に興味がありますし、舞台は何度見てもワクワクするので、機会があれば是非拝見したいですね!

それ以外でも手話が活躍! 

手話

今回は舞台を例に挙げましたが、他にも舞台手話通訳が活躍するものがあります。

それが『ライブ』です。

ライブの中にはフェスなども含まれていますが、聴覚障がい者でも楽しめるフェスやライブを作り上げるには手話はあったほうが迫力が増します。

海外では、エミネム、BTSなどの物凄い人気アーティストさんたちが取り入れていて、注目が集まっています。

しかし日本では、舞台、ライブやフェスで舞台手話通訳者がいる機会が少ないのが現状です。

日本では聴覚障がい者、またはろう者に対しての配慮は進んでおらず、そしてろう者の方々もそのことを感じています。

なので、自然とライブや舞台などを観ようとか、行ってみようという発想にならないようなのです。

こういった活動を広めていくには、聴者であっても興味関心を持つようなイベントや舞台を作っていく必要があり、その中で手話との親和性を高める必要があります。

例えば、「手話があるともっと舞台が華やかになる」、「舞台手話通訳者がいるとライブが盛り上がる」などです。

そうなっていくと、自然と舞台手話通訳者の存在が当たり前になっていくような気がします。

こちらのURLでは舞台手話通訳について詳しく話されています。

興味がある方にとっては、面白い話なので、是非確認してみてください!

参考:“誰もがアートを楽しめる”をつくる仕事って何? 舞台手話通訳編

終わりに。

ライブで舞台手話通訳を見た方の中には、手話を真似している人の姿があったようなのです。

手話は聴者にとっても興味関心が持ちやすく、楽しく素晴らしい言語だと私は思っています。

いずれは多くの方に手話の魅力が伝わって、私自身も手話で会話できるようになりたいなと思いました。

今回の記事はここまでです。

お相手はゆたでした、また次回の記事でお会いしましょう!

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2 件のコメント

  •  鳥取県は、日本で初めて手話条例が制定された自治体なので、積極的に取り組まれているのでしょうね。
     私の住む福岡県でも、1年前に https://pomplazahall.jp/jigyou.html という公演が催されました。ろう者も満足、ということでしたけれども、音楽の伝え方には課題が残されていると感じました。
     昨夜、NHKE テレ『ハートネットTV』では、https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/2656 という内容を取り上げていましたが、舞台手話通訳そのものとは違った表現方法のようです。
     『ハートネットTV』で舞台手話通訳を取り上げた初期のものは、https://www.nhk.or.jp/heart-net/program/heart-net/1102/ のようですが、私自身はそのときは認識が低く、意識したのは、https://eiga.com/movie/96277/ という映画を観てからのことです。舞台手話通訳者の苦労の過程はよく理解できます。

    • コメントありがとうございます。追加の情報もありがとうございます。内容を確認して、次回からの記事に活かしていきます!

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