小さい子どもが、ショッピングカートから転落事故。気を付けておきたいこと。 

ショッピングカート 転落事故

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こんにちは、翼祈(たすき)です。

小さいお子さんがショッピングカートから落ちて、頭などを怪我している、転落事故のことをご存知ですか?

国民生活センターによりますと、2011年4月~2016年10月に把握しているスーパーなど店舗内での転落事故の発生件数は295件。その中で3分の1の108件が、ショッピングカートから転落した6歳以下のお子さんの事故でした。その事故の内訳は、ショッピングカートからの転落が69件(63.9%)、転倒が18件(16.7%)です。

カゴと座席が一体化したショッピングカートも併せ、ここ数年は、より低年齢の生後2ヵ月位から3歳未満の子が乗ることのできるベビーカートも普及しました。怪我を負ったお子さんの年齢も1歳が35件と最多となり、2歳31件、3歳19件と続いています。0歳の怪我のケースも5件発生しました。

怪我の程度は「擦過傷・挫傷・打撲傷」が87件と最多ですが、骨折が5件や頭蓋内損傷が1件など、重症を負うケースも発生しています。怪我の部位は首より上の「頭」に集中していて、91件(84.3%)となっています。

今回は小さいお子さんがショッピングカートから、落ちない様に気を付けておきたいことについて、特集します。

お子さんがショッピングカートから落ち、転落事故が増えています。

スーパーなどで小さいお子さんを乗せた移動が可能なショッピングカートから転落、もしくは転倒し、怪我を負う事故が発生しています。

正しくベルトをお子さんに着けていても、お子さんがショッピングカートのベルトから抜け出して転落してしまうケースも発生しています。

怪我を負う場所は頭部に集中しており、重傷を負う危険性も起こり得るので、ショッピングカートを使用する時はお子さんから目を離さないなど十分に注意を払って下さい。

東京都内にあるスーパーで2022年夏、生後10ヵ月の男の子が乳幼児用のショッピングカートから転落する事故が発生しました。使用されていたのはベビーカー型のショッピングカートのタイプで、男の子を前の座席に、後方にカゴを乗せていました。

お母さんがフードコートで4歳のお姉ちゃんをテーブル席に座らせ、男の子を乗せたショッピングカートをそのテーブル席に横付けし、食べ物を注文する為に席を離れた一瞬の出来事でした。

その時の防犯カメラの映像を解析すると、おもちゃで遊ぶお姉ちゃんの手元を覗こうとした男の子が、身体をショッピングカートから乗り出して横のテーブル席に手をつき、立ち上がりました。

それと同時に、足で押されたショッピングカートがテーブル席から離れてしまったことで、バランスを崩して男の子は後頭部から転落しました。男の子は「ギャーッ」と転落した時に泣き叫びましたが、ほどなくして泣き止みました。傷やたんこぶもできず、嘔吐もしなかったので、男の子を病院に連れて行かずにそのまま帰宅しました。

ですが5日後、男の子の頭部の左側がブヨブヨしているのにお母さんが気付き、脳神経外科を受診しました。男の子は頭蓋骨が3ヵ所骨折していて、ブヨブヨしていたのは骨折による出血でした。当時の男の子のCT画像を分析した小児脳神経外科医の女性は「頭蓋骨の骨折の程度がとても酷く、受診が遅れていたら硬膜外出血で手術をしなければならなかったです」と訴えました。幸い男の子に後遺症はなかったのですが、お母さんは「息子から目を離さなければよかった」と後悔しました。

お母さんはショッピングカートを使いこなしていて、男の子のお腹周りのベルトも正しく締めていました。ですが、この時つかまり立ちができるようになってきていた男の子はあの日、腕の力を使いながら立ち上がり、踏ん張ってショッピングカートから転落してしまいました。

赤ちゃんがショッピングカートから転落して頭を打つことの危険性を指摘している、三省堂書店刊の[赤ちゃんを転ばせないで‼︎]の共著も持つ、小児脳神経外科医の女性は「この時期のお子さんは成長が著しく、昨日までしなかった行動を起こすこともあります。ショッピングカートは、正しくベルトを締めていてもお子さんが不意に立ったり身を乗り出したりする危険性もあり、親御さんが注意を払うことが必要です」と提唱します。

また「メーカー側もよりショッピングカートの安全性を向上させるために、検討することも必要です」と要望します。

画像引用・参考:乳幼児のショッピングカート転落に注意 ベルト締めても抜け出し…頭部損傷や骨折の重症事例も 東京すくすく(2023年)

専門家によりますと、1歳以下の赤ちゃんですと、60cm以上の高さから硬い床に転落して頭をぶつけたケースでは、高い確率で頭部損傷を負います。

転落した直後に症状が出なくても受診は必要」と声を大にします。「腫れや出血などで骨折している時に起こる症状が、今回のように数日経過してから症状が現れることがあることも認知して頂きたいです」と説明します。

ショッピングカートの進化。

私には子どもがいないので、よく分かっていないのですが、大型商業施設に行くと、アンパンマンとか人気のキャラクターが付いている、乗り物を見かけます。私が子どもの頃はああいう乗り物はなかったので、ショッピングカートなのでしょうか?(違っていたら、すみません…)

私も子どもの頃落ち着きのない子ではありましたけど、ショッピングカートから落ちたという話は聞いたことがないです。この記事を書くまで、ショッピングカートは安全なもの、という認識があったのですが、そうではなかったんですね。

転落事故の件数や、怪我の具合も酷くて驚きました。子どもの事故の予防の記事は幾つか書きましたが、小さなお子さんにとって、大人以上に怪我をする危険性を孕んでいるものが日常に溢れているということですね。注意喚起も含めて、この記事でショッピングカートでも転落事故は起こる、ということが伝わればなと思います。

noteでも書いています。よければ読んでください。

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左耳感音性難聴と特定不能の発達障害(ASD,ADHD,LD全ての要素あり)、糖尿病、甲状腺機能低下症、不眠症、脂漏性皮膚炎などを患っているライターです。映画やドラマなどのエンタメごと、そこそこに詳しいです。ただ、あくまで“障害”や“生きづらさ”がテーマなど、会社の趣旨に合いそうな作品の内容しか記事として書いていません。私のnoteを観て頂ければ分かると思いますが、ハンドメイドにも興味あり、時々作りに行きます。2022年10月24日から、AKARIの公式Twitterの更新担当をしています。2023年10月10日から、AKARIの公式Instagram(インスタ)も2交代制で担当。noteを今2023年10月は、集中的に頑張って書いています。昔から文章書く事好きです、宜しくお願い致します。